【レビュー】シングルモルト津貫THE FIRST

ウィスキーレビュー
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津貫蒸溜所

2016年11月、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」は誕生しました。
蒸留所の東側に位置する蔵多山山系の良質な湧水から造られた原酒は、温暖な気候ながらも冬には零下まで冷え込む寒暖差のある環境下、熟成の時を重ねています。

シングルモルト津貫 THE FIRST」は「津貫」の名を冠する初めてのシングルモルトウイスキーです。鹿児島・津貫の気候を活かした、短い熟成年数でもリッチでヘビーな酒質が特徴。

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1.メーカー

本坊酒造株式会社

設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

2.蒸留所

マルス津貫蒸溜所

所在地 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594
操業開始 2016年

南さつま市加世田津貫。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」

薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP

画像出展:マルス津貫蒸溜所公式Facebook

マルス信州蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 津貫蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「津貫蒸溜所」の記事一覧です。

3.商品名と写真

シングルモルト津貫THE FIRST
Single Malt TSUNUKI The First

4.特徴

盆地の寒暖差を生かした力強い酒質

「シングルモルト津貫 THE FIRST」は、マルス津貫蒸溜所の創業の地である「津貫」の名を冠する初めてのシングルモルトウイスキーです。温暖な気候でありながら、盆地地形で寒暖差が激しいため熟成が勢いよく進みます。重厚な原酒の存在感は温暖かつ気温差の激しい津貫ならでは。

また、キーモルトにしたセカンドフィルのバーボン樽を少量加えることで、原酒由来の麦の旨味や飲み口のコク、余韻の広がりも付与されています。津貫蒸溜所が目指している深みのある原酒のエネルギッシュさや深みが表現されています。

4-1.テイスティングノート

香り バニラやメープルシロップのような濃厚かつ上品な甘い香り。
味わい サツマイモのような甘さ。フルーティー、唐辛子のようなスパイシーさがあり重厚な味わい。
余韻 ふくよかで繊細な余韻が長く続く。

4-2.商品スペック

アルコール度数 59%
酒別 シングルモルトウイスキー
樽種 バーボン樽主体
内容量 700ml
販売本数 限定9,984 本
希望小売価格 11,000円(税込)
発売日 2020年4月27日(月)

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト津貫THE FIRST
容量 700ml
希望小売価格 11,000円(税込)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、13,000円~16,000円前後となっています。(※2021/4/2時点)
下記画像出展:メルカリ

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安10,000円、最16,800円、平均14,249円(※2021/4/2時点より過去120日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、23,000円前後で販売されています。 (※2021/4/2時点)
楽天市場での出品数は現時点ではとても少ないです。

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1、45ml:3,300円、30ml:2,200円、15ml:1,100円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

津貫ザ・ファーストは南国を思わせるフルーツ、メイプルシロップのようなスイートでジューシーな飲みごたえが特徴です。

マルス津貫蒸溜所では今後も引き続き熟成状況をチェックしながら、相性がいいタイプの熟成樽を見極めていくそうです。津貫THE FIRSTは熟成3年とは思えないバランスの良い仕上がりですので、今後マルス津貫蒸溜所からどんなウイスキーが発売されるのか楽しみですね。

飲み方はストレート、ロックや水割りがオススメです。すでに生産は終了しておりますので、ご興味のある方は是非当店でお試しくださいませ!

■「津貫蒸溜所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】シングルモルト津貫ピーテッド
2016年の開設から5年目を迎えた鹿児島県の本坊酒造が運営するマルス津貫蒸留所より、2021年1月18日発売の「シングルモルト津貫ピーテッド」。2016年に蒸留し、バーボンバレルで熟成されたピーテッドモルト原酒を主体にヴァッティング。
【レビュー】マルスウイスキー 西郷どん
維新の英傑[西郷隆盛]をイメージ、津貫蒸溜所のブレンダーがアレンジしたブレンデッドウイスキー。 度量の大きさを思わせる、柔らかい味わいとモルト由来の力強さを感じる。2018年の明治維新150周年を記念した期間限定商品です。ブレンデッドにも関わらずどっしりと飲みごたえのあるウイスキー
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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