標高1,200mに位置する、南アルプスの大自然に囲まれた、国内で最も標高が高い蒸溜所から、待望のデッサンシリーズ第2弾。
前作の『デッサンシリーズ フローラ2024』もかなりの出来栄えで味わった皆様も次作に期待を寄せていたのではないでしょうか?しかも今回は前回ノンピートに対してピーテッドなのでピート好きは要チェック。
発売日は5月中旬となっていますので、発売され次第このページでお知らせしたいと思います。
6000本限定と、手に入りづらいとは思いますが、BARなどで見かけた時には、ぜひ楽しんでみてください
1.シングルモルト デッサンシリーズ ファウナ2025
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1-1.商品情報
ファーストリリースに続き、デッサンシリーズ第二弾はピートタイプのシングルモルトウイスキーです。
井川蒸溜所のキーモルトであるノンピートタイプのバーボンバレル原酒をベースに、フェノール値50ppmと30ppmのモルトで製造した原酒をブレンドしたミディアムピートタイプです。
ピートタイプであるFaunaラインのラベルは、南アルプスの動物をモチーフにしており特別天然記念物のライチョウを採用しています。
南アルプスのライチョウの生息域は世界の南限ということもあり、非常に貴重な生息域でもあります。引用:メーカー資料
1-2.商品スペック
アルコール度数 53% 酒別 シングルモルトウイスキー(ピーテッドタイプ) 樽種 バーボン樽 仕込水/加水 木賊湧水(硬度40mg/L) 冷却ろ過 ノンチルフィルタード (70μ) 酵母 ディスティラリー酵母 内容量 700ml 本数 限定6000本 価格 19,800円(税込)
2.Dessin Series Flora & Fauna とは
井川蒸溜所を取り巻く南アルプスの環境は永い時間を経て様々な生き物によって調和した生態系を保っています。ウイスキーも同様に、造り手による原酒づくりをはじめ様々な原酒のブレンドにより香りや味が調和した状態を創り上げています。
これらに共通する「調和」が私たちの目指す12年物のウイスキーであり、それまでのプロセスを表現したものが本デッサンシリーズです。
これに続くリリースは、これらの調和を構成する要素を南アルプスの生態系の種で表現しシリーズのラベルに付与していきます。
ノンピートモデルのFlora(=植物モチーフ)と、その対となるピーテッドモデルのFauna(=動物モチーフ)が集まり、徐々に私たちの目指すビジョンを完成させていきます。
これらのシリーズは井川蒸溜所が目指すレギュラーモデルの発売まで毎年展開され20種類以上のモチーフを付与する予定です。
3.メーカー
十山株式会社
本社所在地 | 〒428-0505 静岡県静岡市葵区田代字鳥森1301-1 |
所有蒸留所 | 井川蒸留所 |
4.蒸溜所情報
井川蒸溜所(IKAWA DISTILLERY)
所在地 | 〒428-0505 静岡県静岡市葵区田代字大春木1299-1 |
操業開始 | 2018年1月 |
十山株式会社は、2020年4月に特種東海製紙株式会社の社有林管理部門であった南アルプス事業部が
社有林の自立した経営を目的に分社化し、誕生。
井川山林に24,430haの社有林を有し、一団地としては国内最大の広さを誇る。美馬美アルプスの環境の保全や入山者に向けた登山道の維持管理など。
現在は、井川山林ならではの環境と天然湧水を活かしたウイスキー製造事業を開始。
- 蒸溜所の標高は1,200mにも及び、国内で最も標高が高く、豊かな森林の象徴でもある「木賊(とくさ)湧水」を使用。
- ウイスキーづくりに欠かせない樽には、井川山林に生える「ミズナラ」も使用。伐採したミズナラからどんぐりを集め、植樹を行う未来への取り組みも行っている。
- 南アルプスの大自然という霧がたちやすく、冷涼かつ湿潤な「熟成環境」。蒸溜所より更に高所に熟成小屋を建て、マウンテンカスクの名をつけての熟成も行っている。
今後はシリーズ製品として【デッサンシリーズ】でのリリース。フローラ(植物相)とファウナ(動物相)の2種類があり、それぞれノンピート、ピーテッドに分かれてリリースが行われる様子。

引用:井川蒸溜所公式HP
井川蒸溜所のリリース中の商品
井川蒸留所のレビュー

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.50 2025年6月号
『ウイスキーガロア』6月号、巻頭特集はシングルモルトを世界に知らしめたディアジオ特集・後編。
メーカー別に蒸留所を集成・徹底解説する新シリーズ「スコッチ蒸留所名鑑」を始動。
第1弾ではスコットランドに30の蒸留所を擁するディアジオ社が登場!
最新号ではスペイサイド・アイラの20蒸留所を一挙掲載します。
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 後編]
ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <スペイサイド・アイラ編>
カードゥ/モートラック/クラガンモア/グレンエルギン/ローズアイル/カリラ/ラガヴーリン/ポートエレン/オスロスク/ベンリネス/ダルユーイン/ダフタウン/グレンダラン/グレンロッシー/マノックモア/リンクウッド/インチガワー/ストラスミル/グレンスペイ/ノッカンドオ
◆Chinese Whisky ――国家級 中国威士忌 最新事情
叠川(チュアン)蒸留所/沃林(オーリン)クーパレッジ/青島(チンタオ)蒸留所
◆日本のクラフト蒸留所最前線
新道蒸溜所/朝倉蒸溜所
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第6回] 小正嘉之助蒸溜所 小正芳嗣氏
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。