【レビュー】シングルモルト 山鹿 ザ・ファースト

ウィスキーレビュー
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山鹿蒸溜所

ついに発売される熊本県初のシングルモルトジャパニーズウイスキー。山鹿ザ・ファースト。味わいと商品情報を紹介。

山鹿蒸溜所は2021年11月に竣工したウイスキー蒸留所。
およそ4年の歳月をかけてついにシングルモルトがリリースされました。

特徴的なボトルデザインとテーマを持って生み出されるこの製品はどのような味わいでしょうか?

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1.ボトルとラベルの写真

シングルモルト 山鹿 ザ・ファースト
Single Malt YAMAGA The First 

2.シングルモルト 山鹿 ザ・ファーストの特徴

このたび、株式会社山鹿蒸溜所(所在地:熊本県山鹿市鹿央町、代表取締役社長 本坊正文)は、2025 年10 月 4 日(土)より、3 年以上熟成した「シングルモルトジャパニーズウイスキー山鹿ザ・ファースト」を全国で発売します。

本製品は日本洋酒酒造組合が制定した「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に則った、熊本県初のシングルモルトジャパニーズウイスキーです。

■ 製品概要
山鹿灯籠踊りを舞う女性たちのエレガントさを表現した、フルーティーでクリーミーな味わいが特徴です。
熊本県北の美しい自然環境と独自の歴史・文化に育まれたシングルモルトジャパニーズウイスキーをご堪能下さい。

テイスティングノート
● 香り
バニラクリームを載せたチョコシフォンケーキ、キャラメル、アップルコンポート、モルティさも香る
●  味わい
フィナンシェの甘く焦げた香味、甘くフルーティーな洋ナシのコンポートやマーマレード、ビターチョコレートの芳ばしく心地よい苦み
● フィニッシュ
ヘーゼルナッツが入ったバニラチョコレート、バタートーストの香ばしく甘い豊かな余韻

引用:https://yamagadistillery.co.jp/news/733/

2-1.テイスティングノート

香り  チョコブラウニー、リンゴあめ、ココナッツパウダー、焼きトウモロコシ
味わい アップルタルト、メープルクリーム、スパイス的な印象の少ない柔らかな味わい
余韻 柔らかく香ばしい甘さが 長く続く

2-2.商品スペック

アルコール度数 58%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 不明
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 14,850円(税込)
発売日 2024年10月4日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト 山鹿 ザ・ファースト
容量 700ml
希望小売価格 14,850円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2025/10/01時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

ヤフーオークションでの落札価格は、現在確認できませんでした。(※2025/10/01時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

Amazonなどの通販サイトでは、現在確認できませんでした。(※2025/10/01時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:3,960円、30ml:2,640円、15ml:1,320円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.山鹿蒸溜所について

2021年11月6日竣工。熊本県内初となるウイスキー蒸留所。

操業は2013年。南九州コカ・コーラボトリング(現コカ・コーラボトラーズジャパン)の酒類事業などの分社化で発足したMCAホールディングス(東京)が親会社。操業当時は焼酎を生産していたが、これを機に生産をウイスキーに転換。関係企業である本坊酒造(鹿児島市)から技術協力を受ける形で2025年に初のシングルモルトを発売。
蒸溜所としては年間150kl、4~5万本の販売を想定

蒸留所はもともとあった焼酎工場の跡地に建設。鉄骨造2階建て(延べ床面積1,257㎡)で、高さ4.6メートルのバルジ型のポットスチルを設置。国見山系と菊池川水系の良質な深層地下水を使用。
熟成庫は(1,043㎡)には、ラック式で容量約200ℓの樽を最大3300本保管できる。製造工程を見学できる通路や試飲ができるラウンジも設置。

総工費は約11億円。

2025年の 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC2025)にて、「YAMAGA NEW BORN 2024」「Yamaga Distillery New Pot #6」が金賞を受賞。

その他蒸溜所情報はコチラから↓

山鹿蒸溜所
「山鹿蒸溜所」の記事一覧です。

6.最後に

約4年の月日を経てリリースされた山鹿 ザ・ファースト。蒸留所のコンセプトのように、フルーティーかつクリーミーに仕上がっています。
度数は強めですが、加水するとよりフルーティーに、香ばしさと甘さの際立つ味わいに変化していきます。
なんといってもボトルが特徴的で、バックバーでも目を引く1本となりました。ボトルの底部にまでこだわっています。

その他の山鹿蒸溜所製品はコチラもご覧ください。

【レビュー】山鹿ニューボーン2022
山鹿ニューボーン2022は、山鹿蒸溜所より2022年12月1日発売。4,400円(税込)。バーボン樽で約 7 カ月熟成した樽の中から、厳選した 7 樽をブレンド。シルキーなテクスチャーにバタースコッチの濃厚さが感じられる。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.51 2025年8月号

【巻頭特集】
スコッチ蒸留所名鑑 第2弾 ペルノリカール[前編]」
フランスのペルノリカール社が所有するモルト蒸留所について解説し。今号では計6つの蒸留所を掲載。
【特集】
「国家級中国威士忌最新事情 ダイキン編」
土屋守編集長が中国を訪れ、目覚ましい成長を遂げるチャイニーズウイスキー最新事情をリポート。
「韓国ウイスキー」
モルトウイスキー蒸留所が相次いで誕生している韓国を訪問。
【特別対談】
7年ぶりに誕生した新定番 ジョニーウォーカー ブラックルビー
土屋守×金子亜矢人ベンツェ氏
【イベントリポート】
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025 受賞結果

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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