サントリーの碧Aoが名前、内容、パッケージを刷新し、リニューアル新発売へ。12月以降順次切り替え。
Aoといえばワールドブレンデッドウイスキー、世界五大ウイスキーをブレンドして造られる製品ですが、今回にリニューアルで熟成年数がより長いウイスキーをブレンドに使用し、さらに厚みのある複雑で豊かな味わいを実現したようです。
名称も
SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」
→SUNTORY WHISKY「碧Ao」へと変更されました。
1.リニューアル内容
→
「碧Ao」は、サントリーグループがもつ世界5大ウイスキー※1産地の自社蒸溜所でつくられた原酒のみをブレンドした世界初のウイスキーです。世界をつなぐ雄大で美しい海の色“碧(あお)”をブランドコンセプトとし、プレミアムウイスキーを楽しまれているお客様にご好評いただいています。
※1 世界的なウイスキー生産地として知られている、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、日本の5カ国でつくられたウイスキー
今回、「碧Ao」の中味・パッケージを刷新し、さらなるファン拡大を図ります。
●中味・パッケージについて
中味は、サントリーグループが製造し品質を管理する世界5大ウイスキー産地の自社蒸溜所でつくられた原酒のみを、サントリーのブレンダーがそれぞれの個性を活かすようにブレンドしました。各国の原酒の個性が織りなす、厚みのある複雑で豊かな味わいが特長です。今回新たに、スパニッシュオーク樽で30年以上熟成させた超長期熟成の山崎モルト原酒や、8年以上熟成させたバーボン原酒を使用し、より深く複雑で濃厚な味わいに仕上げました。
パッケージは、上質な越前和紙をラベルに使用し、多様な原酒が重なり合う味わいを、さまざまな色を織りなすデザインで表現しました。
商品名・容量・希望小売価格(税別)・アルコール度数
SUNTORY WHISKY 碧Ao
700ml・6,000円・43%
350ml・3,000円・43%
2.使用原酒について
今までに使用されていた原酒とともに新たな碧Aoに使用されている原酒を紹介します。
| 日本 | 山崎蒸溜所のモルト(30年以上熟成原酒も含む) 白州蒸溜所のモルト |
| スコットランド | アードモア蒸溜所(Ardmore) グレンギリー蒸溜所(Glen Garioch) |
| アイルランド | クーリー蒸溜所(Cooley) |
| アメリカ | ジムビーム クレアモント蒸溜所(Jim Beam Clermont) |
| カナダ | アルバータ蒸溜所(Alberta) |
以前の碧Aoにはこれらが含まれていましたが、今回のリニューアルにて新たに
・スパニッシュオーク樽で30年以上熟成させた超長期熟成の山崎モルト原酒
・8年以上熟成させたバーボン原酒(ジムビームブラックラベルより長い熟成)
の2つの原酒が追加されました。
スパニッシュオーク山崎原酒はどれほど使用されているかは不明ですが、香味の余韻において、奥行きをもたらすことが期待されます。
8年熟成のバーボン原酒に関しては、味わいにより厚みをもたらすことが期待されます。
3.まとめ
碧Aoも山崎や白州の様に和紙でのラベル装丁が施され、サントリーにとっても特別なウイスキーであることが再認識されました。
以前よりもパワーアップした碧Ao、リニューアルした際にはぜひ飲み比べもしてみたいと思います。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号
【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所
サントリーの伝統が息づく「工房」へ
The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。







