【レビュー】エッセンス・オブ・サントリーウイスキー <リッチタイプ>

ウィスキーレビュー
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山崎蒸溜所知多蒸溜所

THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY は「本質《Essence》」を追求するサントリーのウイスキーづくりへの想いからつくり出されたシリーズです。 2019.10.29 Release<第3弾>となります。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

山崎蒸溜所」のホワイトオークで12年以上熟成させ、その後「杉樽」に詰め替えて更に6年以上熟成したモルト原酒に、シェリー樽やミズナラ樽で18年以上熟成したモルト原酒を使用 。「知多蒸溜所」の18年以上熟成のグレーン原酒をブレンド。

サントリー山崎蒸溜所

所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。

「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
引用:YAMAZAKI MOMENTS

【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

画像出展:山崎倶楽部

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

サントリー知多蒸溜所

所在地 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地
操業開始 1973年

伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

3.商品名と写真

エッセンス・オブ・サントリーウイスキー<リッチタイプ>
THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY BLENDED JAPANESE WHISKY RICH TYPE

4.特徴

18年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒に杉の香り

ブレンデッドジャパニーズウイスキーは、繊細で優美な調和の中に日本固有の「杉樽モルト原酒」の強い個性が輝く、サントリーの新しいブレンデッドウイスキーへの挑戦です。 <リッチタイプ>は、ホワイトオークで12年以上熟成させ、その後「杉樽」に詰め替えて更に6年以上熟成した山崎蒸溜所のモルト原酒に、シェリー樽やミズナラ樽で18年以上熟成した山崎蒸溜所のモルト原酒、そして同じく18年以上熟成の知多蒸溜所のグレーン原酒をブレンダーが厳選し丁寧にブレンド。熟成感のあるスイートでリッチな味わいのあとに、杉が香る余韻をお愉しみいただけます。

4-1.テイスティングノート

香り ヘビーで濃厚なブレンド。香りの端に杉の香りが垣間見える。
味わい 甘くて滑らかな飲み口で、杉の香味が続き、良く熟した果物の美味しさが味わえる。
余韻 甘酸っぱい余韻に杉のさわやかさが絡み合う。

4-2.商品スペック

アルコール度数 48%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種 ホワイトオーク樽、杉樽、シェリー樽、ミズナラ樽
内容量 500ml
販売本数 数量限定
希望小売価格 11,000円(税込)
発売日 2019年10月29日

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 エッセンス・オブ・サントリーウイスキー〈リッチタイプ〉
容量 500ml
希望小売価格 税込:11,000円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、25,000円~40,000円前後となっています。(※2021/4/8時点)
同時に発売されたエッセンス・オブ・サントリーウイスキー<クリーンタイプ>とのセットでの金額になります。

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安21,000円、最高22,011円、平均21,418円(※2021/4/8時点より過去120日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでは、25,000円~30,000円前後で販売されています。 (※2021/4/8時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,620円、30ml:3,080円、15ml:1,540円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

シングルモルト山崎をベースとした「リッチタイプ」はシェリー樽やミズナラ樽等のフレーバーをしっかり感じ取れます。熟成感やウッディさも強く、杉材の個性もうまく調和した味わいとなっております。
ホワイトオーク樽で12年熟成したものを杉樽に移して6年以上熟成させた山崎蒸溜所モルト原酒に、18年以上熟成の知多蒸溜所のグレーン原酒をブレンド。すべての原酒が18年以上熟成と贅沢なブレンデッドウイスキーとなっております。

オススメの飲み方はストレート・ロック。 数量限定販売の為、かなり注目度の高いウイスキーです。

■エッセンスオブサントリーに関するその他の記事も是非ご覧ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.45 2024年8月号

<巻頭特集>
いま、再びのブレンデッドウイスキー
データで読み解く ブレンデッドウイスキーの現在
スコッチの人気銘柄 6ブランドを紹介

ハイボール缶大試飲会

定番から発売したての新商品まで ガロアテイスター陣が全20種類を飲んで語る!<新シリーズ始動>

ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第1回]
秩父蒸溜所 肥土伊知郎
現在のクラフトウイスキームーブメントの礎を築いた“ジャパニーズクラフトの開拓者たち”に編集長・土屋守がロングインタビューを実施<編集長インタビュー>
◆デュワーズ7代目マスターブレンダー ステファニー・マクラウド氏に聞く
◆スチュアート・ハーヴェイ氏に聞く「オールドプルトニー ポート」の味わい
<特別リポート>
◆アジア最大にして、世界のトップ10 ──快進撃が止まらないカバラン蒸留所
◆天鏡蒸溜所 竣工記念内覧会とトークショー
◆森の京都蒸溜所 京素材や和漢ボタニカルを使ったジン造り
◆ウイスキーコニサークラブ国内蒸留所ツアー第3弾 井川蒸溜所
◆琵琶湖ウイスキークルーズ2024
◆ウイスキー検定合格者限定ツアー第10弾 三郎丸蒸留所/T&T TOYAMA
<特別企画>
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024 受賞結果
<人気連載>
◆The Tasting 話題の30本をテイスティング!

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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