【2024/9/10発売】ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏(書籍)著/稲垣貴彦

発売情報
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三郎丸蒸留所

ウイスキーが好きになると、「ウイスキーの事をもっと知りたい」、「ウイスキーをもっと深く理解したい」と思い、ウイスキー本を手に取られる方は多いのではないでしょうか?

これまでにも、ウイスキーに関する書籍はたくさん出版されおり、土屋守氏による「完全版 シングルモルトスコッチ大全」、「ビジネス教養としてのウイスキー」、最近ではニッカウヰスキーの元マスターブレンダー佐藤茂生氏の「ウイスキーと風の味」なども出版されました。

昨今は、ウイスキーブームも乗じて、かなり多くのウイスキー本が流通するようになりました。ウイスキーを学びたいけど、何から読んだらいいのか分からず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そんな方に、まずは読んで頂きたいウイスキー本の情報が届きました。

富山の三郎丸蒸溜所の経営者でありブレンダーである稲垣貴彦氏による「ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏」が2024/9/10に発売になります。
ウイスキー製造から蒸溜所の経営を行ってきた本人による現場目線の最新レポートは、ジャパニーズウイスキーの”今”を知る為の最善の選択になるでしょう。

本記事で、本の概要や、著者のプロフィールなどをご確認の上、是非ご購入ください。

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1.発売日とタイトル

2024年9月10日角川新書より発売。

ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏」

2.購入方法

Amazonの商品ページにて、予約購入受付中です。

3.著者について

「ジャパニーズウイスキー入門」の著者である、三郎丸蒸溜所の稲垣貴彦氏を紹介いたします。

著者名 稲垣貴彦
肩書 若鶴酒造株式会社 代表取締役社長(5代目)
三郎丸蒸溜所マスターブレンダー兼マネージャー
生年月日 1987年生まれ
出身地 富山県
経歴 大阪大学経済学部卒業後、東京の外資系IT企業に就職。
2015年、実家である若鶴酒造に戻り、曾祖父が始めたウイスキー造りを引き継ぐ。
2017年、クラウドファンディングにより三郎丸蒸留所を改修し再興。
2019年には伝統工芸高岡銅器の技術による世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」を発明。
現在は蒸留所のコンサルティングも手掛け、世界初のジャパニーズウイスキーボトラーズT&T TOYAMA設立。

4.書籍の内容

4-1.本書の内容

一時のブームから、一国の文化へ

なぜ「日本のウイスキー」が盛り上がりを見せているのか。ジャパニーズウイスキーの「基準」はどう決まったのか。そして、”ブーム”で終わらせないための課題とは――注目のクラフトウイスキー蒸溜所の経営者兼ブレンダーが、ウイスキー製造の歴史から製造現場の実際、ムーブメントの最新情報までを現場目線でレポートする。ウイスキーをより深くしり、楽しむための決定版。

【引用:ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏 (角川新書) | 稲垣 貴彦 |本 | 通販 | Amazon

4-2.目次とみどころ

目次

第1部 ジャパニーズウイスキーの世界
第1章 ウイスキーの基礎知識
第2章 ジャパニーズウイスキー百年史
第3章 ジャパニーズウイスキーの基準とバルクウイスキー
第4章 クラフトウイスキーとは? 注目のクラフトウイスキー蒸留所
第5章 モルトウイスキーの製造工程

第2部 蒸留所を造り、熟成させ、未来につなぐ
第6章 蒸留所の再興――若鶴酒造の歴史とクラウドファンディング
第7章 蒸留所の進化――ZEMONの発明、地元材での樽づくり
第8章 蒸留所の未来――スコットランド視察からボトラーズプロジェクトへ

みどころ

蒸留所数10年で10倍
(2013年10か所→2023年97か所(「ジャパニーズウイスキーイヤーブック2024」より))

輸出金額も10年で10倍。
(2013年約40億円→2023年約500億円(国税庁「酒類の輸出動向」より))

では、この後10年は?

  • クラフトウイスキー蒸溜所、激増の理由とは
  • 海外からの評価急騰の理由が分かる「日本のウイスキー百年史」
  • 樽で熟成していなくても「ウイスキー」!?
  • 販売価格の高騰に繋がる蒸溜所の切実な台所事情…etc

5.本書を出版した狙いは?

私が初めて稲垣氏とお話させて頂いたのが、三郎丸蒸溜所を初めて訪問した2021年12月で、ちょうど、三郎丸蒸溜所からシングルモルト三郎丸ⅠTHE MAGICIANが発売された頃でした。
その頃、ジャパニーズウイスキーは、まさに日本だけでなく世界中から注目が集まり、人気急上昇中でした。

しかしながら、そんな渦中の稲垣氏は冷静に業界を分析し、このジャパニーズウイスキーブームを過去の歴史と重ね合わせてながら、こんな事を危惧されていた事は今でも印象に残っています。

今、ジャパニーズウイスキーはバブル状態となっているが、今後この人気が落ち着てきた時に、各蒸溜所が存続しているような環境を作っていく必要がある。スコットランドに習い、小規模蒸溜所が手を取り合って助け合い、支えあう事が必要になってくる。

1985年の日本のウイスキー蒸溜所(29カ所)|三郎丸蒸溜所内掲示

2014年の日本のウイスキー蒸溜所(9カ所)|三郎丸蒸溜所内掲示

1985年に地ウイスキーブームで29カ所あった蒸溜所は、2014年には僅か9カ所に減っていた。今回のブームも同じように淘汰されるの事を危惧されていました。

「人気が落ち着いても各蒸溜所が存続していける環境づくり」の一環として、本書を通じてウイスキー愛好家にジャパニーズウイスキーの基礎から、ディープな事までもっと知ってもらうことで、今まで以上にジャパニーズウイスキーに興味を持ってもらいたい。というのが本書出版の目的ではないかと推測しています。

6.著者からのメッセージ

今回、本書の発売前に著者である稲垣貴彦氏より、購入を検討されている方や、既に購入予約をされた方へのメッセージを頂戴しましたので紹介します。

ウイスキー初心者の方も、ある程度知っている方も、両方の方々に愉しんでいただける本になっています。読んだ後は、よりウイスキーを美味しく感じていただけると幸いです。たくさんの方に読んで頂き、みんなでウイスキーを盛り上げていければと思っています。

若鶴酒造株式会社
代表取締役社長 稲垣貴彦

7.まとめ

三郎丸蒸溜所の稲垣氏は、老朽化した三郎丸蒸溜所を改修する為に、2016年にクラウドファンディングで支援を募り、なんと463名から、総額38,255,000円の支援を獲得しました。

北陸唯一の蒸留所を改修し、ウイスキー好きが集まる見学施設へ! -...
1952年から若鶴酒造では今日までウイスキー造りを行ってきました。昭和初期の建物の「三郎丸蒸留所」を改装し、北陸初の見学ができるウイスキー蒸留所にします。また、銅製蒸留器を導入し、本格的なウイス... - クラウドファンディング READY...

2016年頃に設立された新興蒸溜所の中でも、自信の蒸溜所だけでなく、T&T TOYAMAでのボトラーズとしての取り組みや、蒸留所のコンサルティングとして、他の蒸溜所の支援活動など、幅広く、そして精力的に活動されてきました。

先日の東京でのイベント「PEAT EMOTION」の中では、これまでの取り組みや三郎丸蒸溜所の軌跡についてもプレゼンされ、蒸留所の製造設備は毎年進化し、ウイスキーの売上高、輸出高も右肩上がりの成長を遂げています。

三郎丸PEAT EMOTIONイベントレポート&新製品『三郎丸Ⅳ...
6/21に行われた三郎丸PEAT EMOTIONの内容を簡単にご紹介、そして新発売となる三郎丸Ⅳ THE EMPERORの情報も併せて紹介します。

2016年から現在まで、ジャパニーズウイスキー激動の時期を渦中で経験された稲垣貴彦氏にしか記すことの出来ないディープな内容が、本書にはかなり詰められていると思います。私も既に購入済みなので、9/10の発売日が今からとても楽しみです。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

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この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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