嘉之助蒸溜所の定番製品、「シングルモルト嘉之助」のシェリーカスクヴァッテドが発売開始。製品レビューと合わせて紹介。
1.ボトルとラベルの写真
シングルモルト嘉之助 SHERRY CASKS VATTED
Single Malt KANOSUKE SHERRY CASKS VATTED




2.シングルモルト嘉之助 SHERRY CASKS VATTEDの特徴

KANOSUKEのフラッグシップ「シングルモルト嘉之助」を、シェリー樽で華やかに彩る限定版。
今回の限定品では、メローなKANOSUKEらしいシェリー樽の表現を追求し、オロロソとクリームシェリーの樽で熟成させた原酒をふんだんに使用。
KANOSUKEの核となるスパイシーな「和」のニュアンスをもたらす焼酎樽、さらに、アメリカン・ホワイトオークの新樽もエッセンスに加えました。
ダークチェリーのアロマ、フルーツたっぷりのパウンドケーキを思わせるリッチな味わい。
口に含むと、やさしく広がるマンゴスチンのようなトロピカルな果実味が、海辺の夕暮れのように穏やかな余韻をもたらします。引用:嘉之助蒸溜所公式HP
2-1.テイスティングノート
※公式テイスティングノートより抜粋
| 香り | ダークチェリー、バニラ、ニッキ、ラズベリー |
| 味わい | 優しめのレーズン、ダークチョコ、クローブ、フルーツたっぷりのパウンドケーキ、ライチ |
| 余韻 | マンゴスチン、オーキーなほろ苦さが後を引く |
2-2.商品スペック
| アルコール度数 | 48% |
| 酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
| 樽種 | オロロソ、クリームシェリー樽、焼酎樽、アメリカン・ホワイトオークの新樽 |
| 内容量 | 700ml |
| 販売本数 | ー |
| 希望小売価格 | 10,450円 |
| 発売日 | 2024年11月28日 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.定価とネット上の価格
4-1.メーカー希望小売価格

| 商品名 | シングルモルト嘉之助 SHERRY CASKS VATTED |
| 容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | 10,450円(税込) |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、9,500円程度出品が確認できました。(※2025/12/9時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札価格は、8,800円ほどでの出品が確認できました。(※2025/12/9時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
Amazonなどの通販サイトでは、定価での販売が確認できました。(※2025/12/9時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:2,970円、30ml:1,980円、15ml:990円などの少量でも提供しております。

5.嘉之助蒸溜所について
嘉之助蒸溜所は2017年に操業を開始。
鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の広々とした敷地に建っており各施設が点在します。コの字形2階建ての本棟には蒸留設備のほか、眺めのいいバーやオリジナルグッズの揃うショップなどを設け、訪れた方々に身近にウイスキーづくりを体感いただける蒸留所になっています。

嘉之助蒸溜所の大きな特徴は3基のポットスチル(蒸留器)を備えていること。それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓ。世界的にみても、クラフト・ディスティラリー(小規模蒸留所)では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸留を行いますが、嘉之助蒸溜所では2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで、原酒の香りや味わいに変化を持たせた原酒の作り分けを実現しています。


現在は第二蒸留所となる日置蒸溜蔵というグレーン工場も。もともと、小正酒造の看板商品である「小鶴」シリーズを生み出してきた焼酎蔵であり、「KOMASA GIN」も同蒸留蔵で作られたもの。2嘉之助蒸溜所に続き、2020年に日置蔵でもウイスキー製造免許を取得し、グレーンウイスキーの製造を開始。すでに日置で蒸留されたウイスキーも販売されました。
7.最後に
「とろけるようなシェリー」をテーマにブレンドされた今回の嘉之助。
嘉之助らしいメローな甘さもさることながら南国特有のフルーツの様な香り、パウンドケーキの様なお菓子感もあり、初めてストレートを飲む方にもおすすめの1本です。
その他の嘉之助製品はコチラもご覧ください。


最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.52 2025年10月号
【巻頭特集】
日本のクラフト蒸留所最前線2025
計画段階も含めるとついに130ヵ所近くになった国内クラフト蒸留所から、今回は7ヵ所をピックアップ。
ベンチャーウイスキーの苫小牧グレーンウイスキー蒸留所のほか、ガロア初公開となる蒸留所も紹介。
●掲載蒸留所
玉野アセンド蒸留所/高藏蒸留所/伊勢蒸留所/泉州蒸溜所/久住蒸溜所/サワマチ蒸溜所/馬追蒸溜所/苫小牧蒸溜所
サントリーの伝統が息づく「工房」へ
The Tasting 話題の30本
飲んで謎解き!? 土屋守の今、飲むべきボトル
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。













