嘉之助蒸溜所のコンセプトである「 MELLOW LAND,MELLOW WHISKY 」を具現化すべく、独自の3器のポットスチル(銅製蒸留器)で原酒造りを行った後、各種のオーク樽で熟成を重ね、3年間熟成させた原酒をマリッジ。
前作のファーストエディション同様にノンピート麦芽を使用し、バーボン樽で熟成した原酒をキーに、複数の樽をヴァッティング。
2018年に嘉之助蒸溜所で蒸留し熟成されたシングルモルトジャパニーズウイスキーです。
また、今回の商品では商品説明内に「シングルモルトジャパニーズウイスキー」と記載されております。4月1日に日本洋酒酒造組合が制定したジャパニーズウイスキーの自主基準がそれに準拠した商品である事をしっかりと表示している事となります。
1.メーカー
小正醸造株式会社
設立 | 1883年(明治16年) |
本社所在地 | 〒899-3101 鹿児島県日置市日吉町日置3309 |
所有蒸留所 | 嘉之助蒸溜所 |
2.蒸留所
嘉之助蒸溜所
所在地 | 〒899-2421 鹿児島県日置市日吉町神之川845-3 |
操業開始 | 2017年 |
嘉之助蒸溜所は鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の敷地に建っています。
コの字形で2階建ての本棟には蒸留設備のほかに、眺めのいいBARやオリジナルグッズを販売するショップなどがあります。
蒸留所の大きな特徴はポットスチル(蒸留器)が大・中・小と3基備えてあること。それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓです。
世界的にみてもクラフト・ディスティラリー(小規模蒸留所)は2基が一般的。ウイスキーは通常蒸留は2回行うが、2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで原酒の香りや味わいをより豊かに変化させることができるのです。
蒸留所の建つ吹上浜は”日本三大砂丘”の一つに数えられ、”日本の渚百選”にも選ばれています。砂浜の長さは南北約47kmにも及び海面から強い風が巻き上がり、蒸留所一帯は海からの細かな飛沫で真白な霧に包まれます。夏は暑く冬には0℃近辺まで冷え込んで雪が舞うことも珍しくない寒暖差のある土地柄です。
画像出展:嘉之助蒸溜所公式Facebook
嘉之助蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。
3.商品名と写真
シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION
Single Malt Kanosuke 2021 Secondt Edition
4.特徴
嘉之助蒸溜所、シングルモルトジャパニーズウイスキー第2弾
「シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION」は、2018年に嘉之助蒸溜所で製造したシングルモルトジャパニーズウイスキーです。ノンピート麦芽を使用し、バーボン樽で熟成した原酒をキーに、複数の樽をヴァッティング、カスクストレングスでボトリングしました。
嘉之助蒸溜所に吹く潮風も日ごとに冷たさを増す中で、おだやかな熟成の時を過ごします。
やわらかな潮風のやさしさに包まれて熟成された、上品な甘さとほろ苦さをお楽しみください。(メーカーHPより)
4-1.テイスティングノート
香り | シトラス・青リンゴ・バニラ・レモンティー |
味わい | はちみつ・ニッキ・グレープフルーツ |
余韻 | 上品な甘さと柔らかなほろ苦さ |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 57% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | バーボン樽ほか |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 数量限定 |
希望小売価格 | 13,750円(税込) |
発売日 | 2021年11月12日 |
5.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 13,750円(税込) |
6-2.メルカリでの転売価格 ※2024年9月10日更新
メルカリでの転売価格は、19,500円〜28,000円前後の価格帯が中心となり入手が可能となっています。(※2024/9/10時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年9月10日更新
ヤフーオークションにて現在出品中の本体価格は、24,500円〜30,000円前後となっているようです。(※2024/9/10時点)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年9月10日更新
通販サイトでも、24,980円〜30,000円前後で販売されています。 (※2024/9/10時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,960円、30ml:2,640円、15ml:1,320円にて提供しております。
7.まとめ
開栓直後はややかたく暴れる印象があるものの時間が経つと少しずつ開いてくる。ごく少量の加水をしただけで落ち着きを取り戻したかのように香りが立ちスッキリとしたキレのある飲み口に変化。がらりと印象が変わります。ファーストエディション同様にリリース後からウイスキー愛好家からの評価は非常に高いウイスキーです。
■嘉之助に関するその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。