【発売情報】響40年

発売情報
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サントリー山崎蒸溜所白州蒸溜所知多蒸溜所

2025年5月27日に販売される日『響40年』。間違いなく日本最高峰のブレンデッドウイスキーがリリース。応募期間は11月12日まで!

サントリーより過去最高額にして最高傑作となるであろうウイスキーが発売決定しました。以前発売された【山崎55年】は3,000,000円(税抜)でしたが、今回の【響40年】は4,000,000円(税抜)とサントリー史上最高金額での販売となります。

どのような内容のウイスキーとなっているのでしょうか?

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1.響40年

時と技が響きあう、調和の美。

めぐる四季を重ね四十余年もの長い熟成期間を経た原酒には、
それぞれに豊かな個性が生まれます。
その一つひとつは、ブレンダーによって見極められ、
繊細なブレンドを経て、豊かなハーモニーを奏でます。
時と自然による熟成に、人が磨きをかけることによって、
今この「響40年」の唯一無二の美しい香味が生まれたのです。

長い時を重ねた琥珀が奏でるハーモニー

40年以上の熟成を経た原酒を使って「響」をつくる。それは、濃厚でありながら枯れた味わいをもつ原酒を使い、「響」らしいエレガントで華やかな香味に仕上げるという挑戦でもありました。受け継いできた原酒を厳選し、繊細なブレンドを繰り返す——次第に像を結んだのは、歴史ある名刹のようなイメージでした。時を経て研ぎ澄まされた美しさと落ち着きが共存し、響きあう様。それは「響40年」だけが奏でるハーモニー。「響」らしい、華やかな香りの奥に感じられる枯淡の趣をお愉しみいただけます。

Tasting Notes
華やかさの奥に漂う枯淡の趣


艶やかな琥珀色
香り
熟成された華やかさ、枇杷、ドライレモンピール、クローブ
味わい
柔らかな口当たり、柚子の甘露煮、焙じ茶
余韻
オリエンタルな心地よい余韻、お香

引用:サントリーウイスキー響40年特設サイト

1-1.使用原酒

使用されている原酒は山崎白州知多で製造された原酒。

山崎蒸溜所は100周年を超え、白州蒸溜所、知多蒸溜所蒸溜所も50年を超える歴史があります。そんな3つの蒸溜所の長熟40年以上のものを使用。

公表されている原酒を紹介させていただきます。

  • 1978 YAMAZAKI AMERICAN OAK
    長期熟成原酒ならではの濃厚な香味は、「響」らしい華やかに広がる香りの中に、伸びやかな甘さをもたらします。
  • 1981 HAKUSHU PEATED
    40年余りの熟成を経た白州原酒が、「響40年」のやわらかな口当たりと味わいの奥行きを生み出しました。
  • 1979 CHITA GRAIN
    長期熟成の知多グレーン原酒の繊細な質感が、山崎蒸溜所、白州蒸溜所の高酒齢モルト原酒の重厚さと出会い、「響40年」のしなやかで美しいハーモニーをを奏でます。

公式に発表されているのはこの3原酒ですが、40年表記があるため、これ以外にもいずれかの蒸溜所の1984年製造のものがつかわれているのではないでしょうか?

樽のサイズや品種にもよりますが、40年経過すると、サントリーのエンジェルズシェアから考えると容量の半分ほど、もしくはそれ以下になっていることが多いのではないでしょうか。

1-2.意匠

蒔絵、漆塗り、組み紐などの日本の伝統を細部にわたってあしらったものになっています。
下記のリンク先にサントリー公式から発表されている動画もありますので、是非ご覧になっていただければと思います。

伝統の輝きで彩ったクリスタルボトル

過去と未来を介し、調和の美を宿す「響40年」。その特別な琥珀をとじこめたボトルの装いに選んだのは、日本の伝統工芸である蒔絵です。蒔絵は、漆で描いた絵柄に金粉などをまいて加飾する技法。その繊細かつ華やかな表情は、「響40年」の味わいと深く共鳴します。古来より漆器の表面に施されてきましたが、「響40年」ではガラスにあしらいました。水のように澄んだ特別なガラスキャップの表面に、卓越した蒔絵職人が描いたのは金色の四季の草花。「響40年」を育んできた日本の春夏秋冬を象ったデザインです。キャップ上部にはめ込まれている白蝶貝のメダルに描かれた草花も蒔絵によるもの。真髄を守りながら美を追求してきた日本の匠の技が、「響40年」を彩っています。

日本の自然と日本の心で包む

日本の自然と精神文化を色濃く宿す「響」。その特別な一本を収めるのは、12カ月を象徴した12面の木箱。ひと月ごとに移り変わる季節のように、桜、ミズナラ、榛、桂など異なる12種類の木を選定し、木々の個性をひとつの箱に美しく仕立てました。箱の周囲に描いた春夏秋冬の草花も、四季をめぐりながら「響40年」が重ねてきた時を表現しています。箱を封じた組紐は、長い時を経て武具や装飾など用途を変えながら現在に受け継がれてきた伝統工芸。実用面で要されてきただけでなく、日本人の「縁を結ぶ」「絆を結ぶ」といった心を表現するものとして愛されてきた文化でもあります。過去と未来を結びたいという「響40年」の想いを表しました。

引用:サントリーウイスキー響40年特設サイト

1-3.商品スペック&抽選情報

製品名 響40年
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽酒 山崎アメリカンオーク、白州ピーテッド、知多グレーン
瓶詰本数 抽選100本限定
アルコール度数 43%
希望小売価格 4,400,000円(税込)

●応募期間11月12日(火)23:59まで

抽選応募となり、当選者には通知と同時に氏名の印字内容確認書が送付され、商品に氏名を印字して2025年の5月27日以降に順次発送となるようです。

『サントリーウイスキー響40年』1本購入権 抽選販売申し込み

2.サントリー山崎/白州/知多蒸留所とは?

2-1.山崎蒸留所

蒸留所名 サントリー山崎蒸溜所
所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃。「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。

「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。

引用:YAMAZAKI MOMENTS

【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

2-2.白州蒸溜所

蒸留所名 サントリー白州蒸溜所
所在地 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始 1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年以上経つ1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

2-3.知多蒸溜所

蒸留所名 サントリー知多蒸溜所
所在地 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地
操業開始 1973年

伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

知多蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

知多蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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