宮崎県の尾鈴山蒸留所からシングルモルトOSUZU MALT Sakura Barrelをレビュー。商品の特徴や価格などを合わせて紹介。
以前から業界内でもさきがけて栗樽の使用や、随所で地元宮崎産のものを使用することでも注目を浴びている尾鈴山蒸留所。
当店でも商品が入手できましたのでシングルモルト尾鈴山の蒸溜所情報と共にご紹介させていただきます。
1.ボトルとラベルの写真
OSUZU MALT Sakura Barrel
OSUZU MALT Sakura Barrel

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2.OSUZU MALT Sakura Barrelの特徴
原材料の大麦から栽培し丁寧に手仕事でモルティングしたこの土地でしか造ることのできないジャパニーズシングルモルトウイスキーです。今回は地元宮崎の桜の木とアメリカンオーク樽で熟成した商品になります。桜の花や葉から感じる独特な甘く華やかな香りと少しスモーキーさも感じられる特別な仕上がりとなっています。
【引用:黒木本店Instagram】
2-1.テイスティングノート
| 香り | 華やかな香り、グレープフルーツ様の柑橘、赤いベリー、バニラ、白胡椒 | 
| 味わい | ねっとりした蜜の甘み、メープル、ミカン系の酸味、シナモンやクローブの様な甘いスパイス | 
| 余韻 | 甘みと酸味が抜けた後にスパイシーなオーク系の香りが長く残る | 
2-2.商品スペック
| アルコール度数 | 46% | 
| 酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー | 
| 樽種 | 桜樽、アメリカンオーク | 
| 内容量 | 700ml | 
| 販売本数 | – | 
| 希望小売価格 | 13,530円(税込) | 
| 発売日 | 2024年4月 | 
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.定価とネット上の価格
4-1.メーカー希望小売価格

| 商品名 | OSUZU MALT Sakura Barrel | 
| 容量 | 700ml | 
| 希望小売価格 | 13,530円(税込) | 
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、商品単品はほぼは売り切れ、セット販売が何件か確認できました。現在の価格帯は20,000円前後となっています。(※2024/9/4時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの直近の落札価格は14,000円前後での取引となっています。(※2024/9/4時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
楽天市場などの通販サイトでは、23,000円前後で販売されています。 (※2024/9/4時点)

4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,630円、30ml:2,420円、15ml:1,210円で提供しております。

5.㈱黒木本店とは?
「株式会社黒木本店」は、「㐂六」「中々」「百年の孤独」などの焼酎をメインに製造している宮崎県の会社。
| 会社名 | 株式会社黒木本店 | 
| 設立 | 1885年 | 
| 本社所在地 | 〒884-0002 宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776 | 
| 所有蒸留所 | 尾鈴山蒸溜所 | 
6.尾鈴山蒸留所とは?
| 蒸留所名 | 尾鈴山蒸留所 | 
| 所在地 | 〒884-0104 宮崎県児湯郡木城町石河内字倉谷656番17 | 
| 操業開始 | 1998年 ※ウイスキー蒸留開始は2019年 | 
明治18年に創業した黒木本店の別蔵が「尾鈴山蒸留所」です。1998年に宮崎県高鍋町の尾鈴山山中に建てられ、自然の風景と調和した美しい蒸留所。
「百年の孤独」「山ねこ」「山猿」で知られる老舗焼酎蔵の黒木本店。先代の黒木敏夫氏がスコットランドのエドラダワー蒸留所に感銘を受けて、敢えて山中に建設された拘りの蒸留所。後を継いだ息子の黒木信作氏によって2019年11月からウイスキー造りを開始。
原料となる大麦は黒木本店の運営する「甦る大地の会」が栽培する大麦「はるしずく」と「はるか二条」、もしくは宮崎県産のもののを使用。
発酵槽は日本木槽木管製。地元の杉を使用。
蒸溜機は三宅製作所のウイスキー用とジン等のスピリッツ用が1基づつ。焼酎用に使用している直噴式の伝統的なステンレス製の蒸溜機も使用。
熟成に使用する樽も地元産の杉や桜、栗などオーク以外の樽も使用。
同蒸留所の特徴の一つとして、職人が室の中に麹を広げ、適温で発酵させる麹と、箱の中に入れて広げるスタイルのモルティングをすべて手作業で行っている。
随所に地元産のものであることと、老舗焼酎メーカーならではの手法も取り入れている蒸留所です。

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7.まとめ
現在、尾鈴山蒸留所から発売されているシングルモルトは『Sakura(桜)』『Cedar(杉)』『Chestnut(栗)』の3種類があります。
いずれも他蒸留所では多く取り扱いのある樽ではないので、ウイスキーラバーの方で気になる方も多いのではないでしょうか。
昨今のクラフト内では珍しい46%での製品でもあり、3年熟成の若さは少し感じながらも、華やかさとフルーティさ、スパイシーさが合わさっており、丁寧な印象を受ける製品です。
今後はあくまで個人的な期待として、3材木でのシングルカスクでの発売や、焼酎カスクでの発売なども期待しつつ、同蒸留所を応援したい思います。










