【レビュー】三郎丸 V THE HIEROPHANT カスクストレングス

ウィスキーレビュー
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三郎丸蒸留所

シングルモルト三郎丸シリーズの第6弾となる「シングルモルト三郎丸Ⅳ THE HIEROPHANT カスクストレングス」をレビュー。

三郎丸蒸溜所といえば「The Ultimate Peat」を掲げ、ピーテッドウイスキーを製造、販売し、国内でもその屈指のスモーキーさからファンの多い蒸溜所の一つです。

そんな三郎丸蒸留所の最新作三郎丸 V THE HIEROPHANTはシリーズ第6弾となりました。少しづつ製造スピードも上がっているのか、前作から半年経たずのリリースとなります。

通常版、カスクストレングス版と同時に販売となっています。

  商品名 発売日
0:愚者 三郎丸 0  THE FOOL 2020年11月12日
1:魔術師 三郎丸 Ⅰ THE MAGICIAN 2021年11月29日
2:女教皇 三郎丸 Ⅱ THE HIGH PRIESTESS 2022年11月24日
3:女帝 三郎丸 Ⅲ THE EMPRESS 2023年11月24日
4:皇帝 三郎丸 Ⅳ THE EMPEROR 2024年6月27日
5:教皇 三郎丸 V THE HIEROPHANT 2024年11月7日
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1.ボトルの写真と購入できるサイト

シングルモルト三郎丸 V THE HIEROPHANT Cask Strength
Single Malt SABUROUMARU V THE HIEROPHANT Cask Strength

2.シングルモルト三郎丸 V THE HIEROPHANTカスクストレングスの特徴

人の歩みも幾星霜。

歩いたところが道となる。

2021年、三郎丸蒸留所は酵母培養により、エール酵母を成熟酵母の状態で使用する試みを始めました。年齢を経たエール酵母は、フレッシュなウイスキー酵母と組み合わされることで円熟した厚みのある香味を生み出します。それは老練な職人が先達になることで組織全体が成熟していくのにも重なります。そして、ここから新たな伝統が受け継がれていくのです。

三郎丸蒸留所 稲垣貴彦

(引用元:)若鶴酒造公式オンラインショップ 私と、ALC

2-1.テイスティングノート

香り ベーコン、焼き栗、ライムピール、メントール感、燻しパイナップル
味わい なめらかで甘い、べっ甲飴、スモークチーズ、ペパーミント
余韻 甘さはアルコール感と共に早めに抜けるが、燻した風味が非常に長く残る。

2-2.商品スペック

アルコール度数 60%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 バーボン樽等
内容量 700ml
販売本数 2,100本
希望小売価格 20,900円(税込)
発売日 2024年11月7日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト三郎丸Ⅳ THE EMPEROR カスクストレングス
容量 700ml
希望小売価格 20,900円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、39,000となっています。(※2024/11/13時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札は、現在確認されていません。出品は通常版とセットで50,0000円~確認できました。(※2024/11/12/時点) 

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

楽天などの通販サイトでは、通常盤のみ確認できました。 (※2024/11/12時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,940円、30ml:3,960円、15ml:1,980円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

若鶴酒造株式会社

設立 1862年
本社所在地 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
所有蒸留所 三郎丸蒸留所

6.三郎丸蒸留所とは?

三郎丸蒸留所

所在地 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
操業開始 1953年(2016年改修)

1952年創業の北陸で唯一の蒸留所。
戦後の米不足のなか1952年にウイスキー製造免許を取得。以来、冬は日本酒を仕込みそれ以外の期間ウイスキーを蒸留。年間200仕込み。今後は300仕込みを計画中。
操業当初からスモーキーなウイスキーにこだわりアイラピーテッド麦芽とハイランドピーテッド麦芽、最近では富山県産ピーテッド麦芽で仕込んでいます。 自然の風味を生かすため、冷却濾過や着色は一切していないのが特徴です。

2018年、三宅製作所の最新のマッシュタンを導入。
2019年、地元企業の老子(おいご)製作所と協業して鋳造製のポッドスチル「ZEMON(ゼモン)」を開発。
2020年、木桶の発酵槽を1基導入。

他の蒸留所との大きな違いは世界初の鋳造製のポッドスチル「ZEMON(ゼモン)」を採用。


大きな特徴は3つ。
①鋳物工法により型による成形が可能になり短納期での製造が可能。また、低コストで十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化を期待できます。
②鋳造による自由な造形により様々な酒質を実現。また、パーツごとのユニット化により消耗した部品のみの交換や機能の拡張に対応します。
③銅が約90%、錫が約8%含まれる銅錫合金によりつくられています。錫は銅の約3倍の価格で取引される高級な金属です。
錫は古来より酒の味をまろやかにするといわれており、酒器や焼酎の冷却器に用いられてきました。ZEMONは銅と錫の2つの効果により高品質な蒸留酒の製造に貢献します。
引用:若鶴酒造公式HP

三郎丸蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 三郎丸蒸留所 | ジャパニーズウイスキ...
「三郎丸蒸留所」の記事一覧です。

7.まとめ

シリーズごとに通常版とカスクストレングス版をリリースしている三郎丸蒸留所、やはり度数の違いで感じ方は変わっていきます。

三郎丸ファンの方はスモーキーでガツンとした風味がお好きな方も多いので、カスクストレングス版をお試しになったことのない方はぜひこちらもご賞味ください。

■「三郎丸蒸留所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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シングルモルトウイスキー 三郎丸 Ⅲ THE EMPRESS
ノーブランド品
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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