【レビュー】ブレンデッドジャパニーズウイスキー 戸河内プレミアム

ウィスキーレビュー
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桜尾蒸留所

SAKURAO B&Dのブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内プレミアムをレビュー。特徴や価格、購入方法を解説。

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1.ボトルの写真と購入できるサイト

ブレンデッドジャパニーズウイスキー 戸河内プレミアム
Blended Japanese Whiskey Togouchi Premium

   

2.ブレンデッドジャパニーズウイスキー 戸河内プレミアムの特徴

創業当初からウイスキーづくりに取り組み、
100年以上もの長い歴史の中で大切に受け継いできた蒸留技術。
確かな技と繊細な感性を併せ持つブレンダーが、
原酒の個性を見極め、引き立てながら、ブレンドしました。
かつて戸河内トンネルに眠っていたウイスキーから始まった世界への一歩は
革新をつづけることで大きな一歩となり、
ジャパニーズウイスキーならではの繊細で複雑な調和を、多くの人々へ発信しています。
SAKURAO DISTILLERYで蒸留、貯蔵したモルトウイスキー、グレーンウイスキーを厳選し
ブレンド、ボトリングしたジャパニーズウイスキー、
ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内をお届けします。

引用:BLENDED WHISKY | SAKURAO DISTILLERY

2-1.テイスティングノート

香り ナッツ、フルーティー
味わい バニラ、ミルクチョコレートの甘い味わいと程よい酸味
余韻 濃厚な甘み、ウッディーな味わいの余韻

※蒸溜所公式コメント

2-2.商品スペック

アルコール度数 40%
酒別 シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー
樽種 不明
内容量 700ml
販売本数 通年販売商品
希望小売価格 2,970円(税込)
発売日 2023年9月リニューアル

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 ブレンデッドジャパニーズウイスキー 戸河内プレミアム
容量 700ml
希望小売価格 2,970円(税込)

4-2.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトにて定価で取引されています。(※2024/11/26時点)

4-3.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:1,100円、30ml:770円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー

設立 1918年
本社所在地 〒738-8602 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号
所有蒸留所 桜尾蒸留所

6.蒸留所情報

2-1.桜尾蒸留所(SAKURAO DISTILLERY)

所在地 〒738-8602 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号
操業開始 2018年1月

広島県の株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーは、1918年創業の老舗の酒造メーカー。
実はウイスキー造りの歴史は深く、1938年~1989年までモルトウイスキーの製造・販売を行っていました。当時蒸留された原酒は、戸河内にあるJR西日本の鉄道用試掘トンネルを活用した貯蔵庫に保管されていました。
2008年、戸河内の貯蔵庫に貯蔵されていた原酒と輸入原酒をブレンドして作る「戸河内ウイスキー」を販売開始しました。(9割はヨーロッパへの輸出とのこと。)

操業100周年事業として2017年12月、高品質のシングルモルトウイスキーを生産するために新たに設備を導入し、広島発のクラフト蒸留所「SAKURAO DISTILLERY」を建設。2018年1月から蒸留開始。

2017年12月 SAKURAO DISTILLERY 竣工
2018年10月 SAKURAO DISTILLERY VISITOR CENTER オープン
2019年 SAKURAO DISTILLERY 二期工事(グレーンウイスキー蒸留設備導入・ウイスキー貯蔵庫新設)
2021年3月 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーに社名変更

2₋2.戸河内熟成庫

緑豊かな戸河内貯蔵庫のトンネル内の気温は季節を問わず冷涼な気温が保たれており、年間を低温かつ湿潤。熟成のスピードもゆっくりであることと、樽内のアルコール度数が湿度によって加水されたように下がるものがあります。桜尾蒸留所にて蒸溜された原酒を、戸河内熟成庫内で熟成することによって原酒の作り分けを行っています。

県下最高峰の恐羅漢山や深入山、国の特別名勝・三段峡など、豊かな森林と清流が織りなす色彩、景観の美しさが際立つ安芸太田町戸河内。そんな山あいの地にある、かつて鉄道用として使われていたトンネルを生かしているのが戸河内貯蔵庫です。四季を通じて冷涼な気温を保つうす暗い貯蔵庫では、SAKURAO DISTILLERYで蒸留されたモルト原酒が新緑の香りをたっぷりと吸い込んだ樽の中で静かに熟成の時を重ねています。

引用:SINGLE MALT JAPANESE WHISKY 桜尾 & 戸河内 | SAKURAO DISTILLERY

蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
https://jpwhisky.net/manufacturer/sakukrao/

7.まとめ

定義されたジャパニーズウイスキーに規格でありながらも、クラフトウイスキー蒸留所とは思えない価格でリリースされている戸河内プレミアム。シリーズ展開もしており、それぞれが個性的な出来となっています。

プレミアムは王道の出来でグレーン感が強く、クリーミーでまろやか。飲み方を選ばないため、その日の自分の気分に合わせて変えられる1っ本です。

■「桜尾蒸留所」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

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【レビュー】シングルモルトジャパニーズウイスキー戸河内
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【レビュー】シングルモルトジャパニーズウイスキー宮ノ鹿
シングルモルト宮ノ鹿は、桜尾蒸溜所限定販売。9,900 円(税込)。桜尾蒸留所内の熟成庫と戸河内のトンネル内にて熟成された原酒をバッディング。桜尾原酒、戸河内原酒のふたつの原酒のいいとこどり
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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