厚岸ブレンデッドウイスキー霜降。堅展実業・北海道厚岸蒸溜所より11月下旬発売。特徴や価格、シリーズ詳細等を解説。
堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2024年11月下旬に
『厚岸ブレンデッドウイスキー霜降(そうこう)』の発売情報がリリースされました。
中国から伝わった二十四節気。一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、春分や夏至などもこれにあたります。
厚岸の「二十四節気シリーズ」も第17弾。シリーズも霜降をいれ、残すところあと8種類。2年程で二十四節季シリーズも終わりとなります。
また、以前の公式の情報から考えると、春分、夏至、秋分、冬至は蒸留所のシリーズ集大成としてのリリース決まっていますが、二十四節季の通常モデルでのブレンデッドは、この霜降が最後になるかもしれません。
ラベル上部はブレンデッド大寒に似ていますが、下部が黒っぽくなっています。
初雪の下の土とか、初雪を踏みしめると靴の跡が黒っぽく残るようなイメージでしょうか?
1.二十四節季の「霜降」とは?
厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルト寒露のリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として約3カ月毎にリリースされています。基本的にはシングルモルト、ブレンデッドを交互に発売しています。
発売日 | 二十四節気名:暦の開始時期 | |
第1弾 | 2020年10月28日 | 寒露(かんろ):10月8日頃 |
第2弾 | 2021年2月28日 | 雨水(うすい):2月19日頃 |
第3弾 | 2021年5月28日 | 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃 |
第4弾 | 2021年8月下旬 | 処暑(しょしょ):8月23日頃 |
第5弾 | 2021年11月下旬 | 立冬(りっとう):11月7日頃 |
第6弾 | 2022年2月下旬 | 大寒(だいかん):1月20日頃 |
第7弾 | 2022年5月下旬 | 清明(せいめい):4月5日頃 |
第8弾 | 2022年8月下旬 | 大暑(たいしょ):7月23日頃 |
第9弾 | 2022年12月上旬 | 大雪(たいせつ):12月7日頃 |
第10弾 | 2023年2月下旬 | 啓蟄(けいちつ):3月6日頃 |
第11弾 | 2023年5月下旬 | 小満(しょうまん):5月21日頃 |
第12弾 | 2023年8月下旬 | 白露(はくろ):9月8日頃 |
第13弾 | 2023年11月下旬 | 小雪(しょうせつ):11月23日頃 |
第14弾 | 2024年2下旬 | 立春(りっしゅん):2月4日頃 |
第15弾 | 2024年5月下旬 | 穀雨(こくう):4月20日頃 |
第16弾 | 2024年8月下旬 | 小暑(しょうしょ):7月7日頃 |
第17弾 | 2024年11月下旬 | 霜降(そうこう):10月23日頃 |
今回発売となる第17弾、「霜降(そうこう)」。
読んで字のごとく、「霜が降りる頃」です。秋の暦の最後でもあり、気温が一段と下がり、直前の節季である「寒露」の【露】が地面の落ち葉や植物にかかり、気温が下がって【霜】に代わります。そうして冬に入る準備をし、その後「立冬」を迎えます。【寒露→霜降→立冬】
2024年の霜降は10月23日です。
2.厚岸ブレンデッドウイスキー霜降(そうこう)
全ての動植物が甘美な恵みを享受する、実りの秋。
北の大地は、今年初の雪化粧を纏います。
厚岸「霜降」も、伝統のクラシックブレンド。
厚岸で熟成を重ねたウイスキーに育まれる和の柑橘香をお愉しみください。
引用:製品情報より
テイスティングノートは発売1か月ほど前に公式SNSなどで発表があります。発表があり次第、再度記事にさせていただきます。厚岸特有の和柑橘の香りがキーとなるようです。
テイスティングノート:<香 り>
<味わい>
<余 韻>
製品名 | 厚岸ブレンデッドウイスキー霜降 |
---|---|
酒 別 | ブレンデッドウイスキー |
原材料 | モルト、グレーン |
樽 種 | ー |
販売数 | 数量限定 |
度 数 | 48% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 16,500円(税込) |
製造者 | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
3.厚岸蒸溜所の魅力
2021年12月に「北海道HACCP認証」を取得。
国内のクラフトウイスキー蒸溜所として初のHACCP外部認証取得しました。
食品の安全性と品質管理を徹底し常に安全で安心な製品を作るという「会社理念」に基づき、HACCP認証取得を実現しました。
数々の困難を乗り越え徹底した品質管理にこだわり、操業6シーズン目での取得。日本のもの造りへのこだわりを感じます。更なる酒質の向上に期待してしまいます。
厚岸町の道の駅コンキリエが主催する蒸溜所ツアー予約はこちら
厚岸蒸溜所詳細は別記事でも紹介しています。↓
4.過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」
厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。初期の製品などは、飲める場所もかなり限られてきているのではないでしょうか。
4-1.2020年のリリース
■厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)
4-2.2021年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)(2021/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬(りっとう)(2021/11下旬発売
4-3.2022年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー大寒(だいかん)(2022/2下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー清明(せいめい)(2022/5下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー大暑(たいしょ)(2022/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪(たいせつ)(2022/12上旬発売)
4-4.2023年のリリース
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄(けいちつ)(2023/2下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー小満(しょうまん)(2023/5下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー白露(はくろ)(2023/8下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー小雪(しょうせつ)(2023/11下旬発売)
4-5.2024年のリリース
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立春(りっしゅん)(2024/2下旬発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー穀雨(こくう)(2024/5下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー小暑(しょうしょ)(2024/8下旬発売)
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。