【レビュー】シングルモルト津貫 6th Anniversary

ウィスキーレビュー
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本坊酒造津貫蒸溜所

本坊酒造・マルス津貫蒸溜所竣工6周年を記念した限定ボトル。
毎年11月に実施されていた「津貫蒸溜所祭り」が、新型コロナウイルスの影響により「お祭り」形式での開催は昨年に引き続き中止となりました。毎年発売している「津貫蒸溜所祭り限定商品」として今回の6周年記念ボトルが販売されました。

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1.メーカー

本坊酒造株式会社

設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

2.蒸留所

マルス津貫蒸溜所

所在地 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594
操業開始 2016年

南さつま市加世田津貫。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」

薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP

3.商品名と写真

シングルモルト津貫 6th Anniversary

 Single Malt Tsunuki 6th Anniversary

4.特徴

マルス津貫蒸溜所で蒸留・熟成したモルト原酒の中から、ブレンダーが厳選したバーボンバレル3樽をヴァッティングしたシングルモルトウイスキー
引用:新着情報 2022|本坊酒造株式会社

4-1.テイスティングノート

香り バニラ、甘い柑橘フルーツ
味わい バニラ、クリーム、チョコレート
余韻 すっきりした甘さ、バーボン樽の樽香

4-2.商品スペック

アルコール度数 52%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 バーボンバレル
内容量 700ml
販売本数 限定657本
希望小売価格 11,000円(税込)
発売日 2022年11月14日

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト津貫 6th Anniversary
容量 700ml
希望小売価格 11,000円(税込)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、36,000円~45,000円前後となっています。(※2022/12/12時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安 30,000円 最高 31,350平均 30,675

(※2022/12/12時点より過去180日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでの出品は現在確認できておりません。(※2022/12/12時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,300円 、30ml:2,200円、15ml:1,100円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

とにかくすっきりと甘い味わい。バーボン樽の特徴でもあるバニラ感が全開に出ています。舌触りもまろやかで柑橘のすっきりした甘さとチョコレートクリームのような味わい。アルコール感もほとんど感じなく飲みやすい。加水しても味わいそのままに甘さとコクをキープします。

今までの津貫のウイスキーはどっしりしていてやや荒々しさもありましたが、今作はまるで違って甘く飲みやすいシングルモルトウイスキー。3樽をブレンドしてこの味わいを引き出せるのかと思うと樽の種類と選定、ブレンド技術に脱帽します。

■本坊酒造・津貫蒸溜所のその他のウイスキーに関する記事も是非ご覧ください。

【レビュー】MARS The Y.A. #01
MARS The Y.A. #01は、信州と津貫で蒸留しバーボン樽で熟成されたモルト原酒を中心にヴァッティング。南国を想わせる果実香と潮風を想わせる風味が屋久島らしい1本。2022年6月下旬販売。9,900円(税込)
【レビュー】シングルモルト津貫2022 エディション
バーボン樽で熟成したモルト原酒を使用。華やかで甘い香り、フルーツの甘さとバーボン樽のウッディで甘いテイストが相まって心地よい余韻。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.45 2024年8月号

<巻頭特集>
いま、再びのブレンデッドウイスキー
データで読み解く ブレンデッドウイスキーの現在
スコッチの人気銘柄 6ブランドを紹介

ハイボール缶大試飲会

定番から発売したての新商品まで ガロアテイスター陣が全20種類を飲んで語る!<新シリーズ始動>

ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第1回]
秩父蒸溜所 肥土伊知郎
現在のクラフトウイスキームーブメントの礎を築いた“ジャパニーズクラフトの開拓者たち”に編集長・土屋守がロングインタビューを実施<編集長インタビュー>
◆デュワーズ7代目マスターブレンダー ステファニー・マクラウド氏に聞く
◆スチュアート・ハーヴェイ氏に聞く「オールドプルトニー ポート」の味わい
<特別リポート>
◆アジア最大にして、世界のトップ10 ──快進撃が止まらないカバラン蒸留所
◆天鏡蒸溜所 竣工記念内覧会とトークショー
◆森の京都蒸溜所 京素材や和漢ボタニカルを使ったジン造り
◆ウイスキーコニサークラブ国内蒸留所ツアー第3弾 井川蒸溜所
◆琵琶湖ウイスキークルーズ2024
◆ウイスキー検定合格者限定ツアー第10弾 三郎丸蒸留所/T&T TOYAMA
<特別企画>
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2024 受賞結果
<人気連載>
◆The Tasting 話題の30本をテイスティング!

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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