【レビュー】厚岸ニューボーン ファンデーション2

世界的にも評価され、日増しに知名度も高まっている「厚岸蒸溜所」
今回は昨年8月に発売された「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2」を紹介いたします。

来るべき正式商品化の時期に先立ち、ウイスキー愛好家の方々へ『厚岸蒸溜所の現在』を伝えるNEW BORNシリーズは、全4弾を予定しており、2018年に既に第1弾、第2弾まで発売されました。
今年、2019年に第3弾、第4弾が発売されることとなっています。

今回紹介する第二弾は、将来的に厚岸蒸溜所のハウススタイルとなる「ピーテッド」です。

1.メーカー

堅展実業株式会社

設立1982年
本社所在地〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1-1 帝国ホテル東京内
所有蒸留所厚岸蒸溜所

2.蒸留所

厚岸蒸溜所

所在地〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
操業開始2016年10月

2015年 蒸留所建設を開始
2016年 10月から蒸留開始
2017年 第2熟成庫完成
2018年 2月厚岸蒸溜所として初商品リリース。第3熟成庫完成
2020年 初のシングルモルトウイスキーをリリース。二十四節季シリーズ第一弾リリース。第4熟成庫完成

潮気を含んだ深い霧、清澄な空気、豊富な泥炭。北海道・厚岸の風土こそ、私たちの求める未知なるジャパニーズウイスキーの風味をつくり出してくれると信じ、2016年に蒸留を開始しました。
アイラ島のウイスキー造りと同様、泥炭(ピート)層を通った水を仕込み水に用い、冷涼で湿潤、そして海風が当たる場所「厚岸」で日々熟成が進んでいます。
厚岸周辺はウイスキーの風味づけに欠かせないピートが豊富に埋蔵されており、海・山・湿原などの変化に富んだ地形によって、ピートを採取する場所ごとに異なるフレーバーが期待できます。

「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という強い想いのもと、設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。施工はすべてフォーサイス社の職人が来日して実施。
ポットスチルの形状はストレートヘッドのオニオンシェイプで、アイラ島のいくつかの蒸留所のものと似ています。
加熱はラジエーター方式、付属するコンデンサーはシェル&チューブ式でマッシュタンはセミロイター式です。
発酵槽(ウォッシュバック)はステンレスで、あえて温度調整はできないタイプに。自然に任せながら、クラフトマンが発酵のタイミングを見極めます。

2つのダンネージ式の熟成庫に加え、2018年2月に革新的なラック式の熟成庫が完成しました。その熟成庫は厚岸湾のすぐ側にあります。空気中を漂う海の香りがウイスキーの特性に良い影響を与えることが期待できます。
熟成樽はバーボン、シェリーに加え、入手困難な「ミズナラ」も使用。さらにワインやラム樽とのマッチングなど、あらゆる可能性に挑戦しています。

厚岸湖と別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地です。ラムサール条約とは、1971年2月2日にイランのラムサールで採択された湿地に関する条約で、水鳥をはじめとする野生動物の生息地となっている湿地を、国際的な協力のもと保全および賢明に利用することを目的としています。
当社もこの豊かな自然を守り、共存していく蒸留所を目指しています。
ウイスキーに使用する上水の取水口は、蒸留所のそばを流れる尾幌川上流のホマカイ川。その周辺は湿原地帯で、清流にしか生息しないといわれるバイカモの生息地です。夏季に咲く小さな白い花は豊かな水のシンボル。この水が厚岸のウイスキーを育みます。

引用元:厚岸蒸溜所公式HP

厚岸蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

3.商品名と写真

厚岸ニューボーンファンデーション2
Akkeshi Newborn Foundations2

4.特徴

画像出展:商品情報|厚岸蒸溜所

バーボン樽で8~17ヶ月熟成したピーテッドモルト原酒のみをバッティング

カスクストレングスに近い、アルコール度数58%で瓶詰めされたへビリーピーテッド原酒のみをバッティングしたピーテッドモルト(フェノール値:50ppm)。

樋田社長が以前、メディアの取材に対して「アードベッグ17年に感動してウイスキー造りを決意した」とおっしゃっていました。
つまり、厚岸蒸溜所が目指すのはスコットランドのアイラモルトのような、スモーキーなピーテッドモルトなのです。スモーキーなピーテッドモルトは、ウイスキーの製造工程の中の大麦麦芽(モルト)を乾燥させる段階で、熱源として泥炭(ピート)を燃料として燃やします
この泥炭はどこでも採れるわけではなくスコットランドのような「気温が低い湿地帯」で良く採れるのですが、実は北海道厚岸も気候似ている為、泥炭が良く採取できると言われています。

さて、この厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2を実際に試飲した感想ですが、
香りは、ニューボーンという熟成の若さは感じるものの、舌に乗せた瞬間に品質の高さが伝わってきます。雑味が無く良い意味でクリアで、しっかりとしたへビリーピートのスモークが感じられます。
暫く置いておくと徐々に香りが開いてきます。ニューボーンにしてここまで味わい深いのは他にないのではないでしょうか。

メーカーHPに掲載のテイスティングノートは以下です。

4-1.テイスティングノート

香りピーティ、シトラス、ビターチョコレート、 バニラ様の甘い香り、僅かにソルティ
味わいシュガー、ハニー様の甘みに、レモンの酸味が重なる
余韻ブラックペッパー、カカオ様のビターさ、僅かなソルティ感にチョコレート様の甘さ

4-2.商品スペック

アルコール度数58%
酒別シングルモルト
樽種バーボン樽
内容量200ml
販売本数
希望小売価格4,400円(税込)
発売日2018年8月28日

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名厚岸ニューボーン ファンデーション2
容量200ml
希望小売価格税込:4,400円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、8,000円~10,000円前後となっています。(※2021/4/16時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの現在出品中の価格は、最安6,549円、最高10,550円、平均9,126円(※2021/4/16時点) 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、18,000円~25,000円前後で販売されています。 (※2021/4/16時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1、45ml:4,950円 30ml:3,300円、15ml:1,650円などの少量でも提供しております。

7.まとめ

厚岸蒸溜所は、原材料の品質、品質管理や衛生管理等に最善の注意を払いながら行っており、日々原酒のクオリティが高まっていると樋田社長が仰っていました。
将来的には北海道の泥炭(ピート)を使用してハウススタイルのピーテッドモルトウイスキーを作っていきたいとも話されていました。
厚岸蒸溜所が様々な樽で作る、様々な味わいを楽しませてくれるニューボーンシリーズは、ウイスキー愛好家にとっても夢を感じ、今後の期待も高まってきます。
この後、New Bornシリーズの第三弾、第四弾が発売予定となっておりますので、引き続き楽しませて頂きましょう!!

■厚岸蒸溜所に関するその他の記事も是非ご覧ください。

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号

ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。

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ウイスキーガロア
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(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

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