余市蒸溜所でなければつくれないモルトウイスキーを探求し、新しく組み立てられた「シングルモルト余市」。
2015年9月1日発売。核となっているのはストレートヘッド型ボットスチルと石炭直火蒸留ならではの重厚さと香ばしさです。
Contents
1.メーカー
ニッカウヰスキー株式会社
設立 | 1934年(昭和9年) |
本社所在地 | 〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号 |
所有蒸留所 | 余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所、ベンネヴィス蒸留所 |

2.蒸留所
余市蒸溜所
所在地 | 〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6 |
操業開始 | 1936年 |
日本のスコットランドと称されている北海道の「余市蒸溜所」。マッサンこと竹鶴政孝により前身の大日本果汁株式会社が1934年に設立。 竹鶴政孝はスコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろった場所こそが理想のウイスキーづくりには欠かせないと考え、様々な候補地の中から小樽の西、積丹半島の付根に位置する余市を選びました。 竹鶴政孝が最初の蒸留所で目指したのは、重厚で力強いモルトウイスキーづくりでした。本場スコットランドの蒸留所で学んだウイスキーづくりの手法を、一切の妥協を許さずそのまま再現することにこだわりました。そのこだわりの象徴が「ストレートヘッド型ポットスチル」と「石炭直火蒸留」です。それにより重厚で香ばしいヘビーピートの原酒が出来上がり、ピートの香りとソルティさを感じる個性的なシングルモルトが出来上がります。 竹鶴自らが学んだロングモーン蒸留所の方式にならい、この蒸留方法を採用。本物のウイスキーをつくるために必要なことであれば、たとえ非効率的であっても守り抜いていく。そんなニッカウヰスキーの原点とも言える情熱と竹鶴政孝の夢への思いが今もなお受け継がれています。
3.商品名と写真
シングルモルト余市
Single Malt Yoichi
4.特徴

重厚な力強さ、ピートと潮の香り。凝縮された、余市モルトの本質
ヘビーピートタイプの原酒が力強く主張し、新樽モルトとシェリー樽モルトによってしっかりとしたボディ感とウッディな樽の風味が加えられていて、ピートの香りとソルティさを感じる個性的なシングルモルトです。
グラスに鼻孔を近づけると、まずは麦芽の香り。トーストを思わせる麦が焦げたような香りは、世界でも珍しい石炭直火蒸留で加熱したもろみの匂い。またバナナやマンゴーを思わせるフルーティーな香りは、ニッカが使用する特別な酵母由来のもの。年数制限を取り払ったことから、円熟味にプラスして若い原酒の力強さも組み合わさっている。口に含むと、香りでは決して前面に出てこなかったピート、スモーク、潮の香りが力強く主張を始める。鼻孔に昇ってくるヘビーピート原酒の香りは、まさに余市ならではの重厚な味わい。軽い渋味や苦味もあるが、オーク樽からくる甘みが口いっぱいに広がって穏やかに持続し、余韻は極めてスモーキーである。
4-1.テイスティングノート
香り | やわらかな樽熟成香と麦芽の甘さ、豊かな果実香の調和。穏やかで心地よいピート感 |
味わい | オークの甘さとしっかりとしたピートの味わい。麦芽の香ばしさとオレンジのような果実の調和 |
余韻 | あたたかなオークの甘さとスモーキーさがゆっくりと持続する |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 45% |
酒別 | シングルモルトウイスキー |
樽種 | – |
内容量 | 700ml |
販売本数 | – |
希望小売価格 | 4,950円(税込) |
発売日 | 2015年9月1日 |
5.受賞歴
2017 ISC 金賞
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト余市 |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 税込:4,950円 |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、5,000円前後となっています。(※2022/6/21時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札価格は、最安2,900円、最高5,500円、平均4,137円 (※2022/6/21時点より過去180日間の統計情報)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでも、5,300円~6,000円前後で販売されています。 (※2022/6/21時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:1,540円にて提供しております。
7.まとめ
かなりピートが効いているので初心者の方がストレートで飲むとキツイと感じるかもしれません。しかし、慣れてしまうとハーフロックやハイボールなどで美味しくいただけるウイスキーとなってます。もちろんストレートでもOK。
余市らしい薫香や甘さも残っているため、余市らしさを味わうことも十分にできるのも面白い個性的なウイスキーです。
■シングルモルトウイスキー「余市」。元祖日本ウイスキーの味わいとは。も是非ご覧ください。
■シングルモルト余市のその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号
ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。