【レビュー】シングルモルト白州NV(ノンヴィンテージ)

ウィスキーレビュー
ウィスキーレビュー
白州蒸溜所
2022/6/16 【メーカー希望小売価格】等変更

白州蒸溜所で育まれた多種多様な原酒の中からブレンダーが厳選して生まれたのがシングルモルトウイスキー「白州」。
森の若葉の香りと爽やかな果実香が調和した清々しい味わいです。
白州蒸溜所では、乳酸菌の働きを促すために昔ながらの「木桶発酵」を少し長めに行い、乳酸菌や微生物の働きを促進することで複雑な香味成分が生まれ、シングルモルトウイスキー「白州」特有のあの爽やかで味わい深い風味のモルト原酒が出来上がります。
また、フルーティな香りやクリーミーなコクがある「白州」独自の香味や味わいは、やはり白州の豊かな自然環境があってこそ完成するものなのです。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立1899年
本社所在地〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

サントリー白州蒸溜所

所在地〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年に新たに導入された2基のポットスチルを含め、サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1923年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所
白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキーディクショナリー
Japanese Whisky Dictionary

3.商品名と写真

白州NV(ノンヴィンテージ)
Hakushu

4.特徴

ほのかに感じるスモーキーフレーバー
白州蒸溜所では原酒との相性などを研究し、現在はおもにスコットランド産のピートを使用しています。

4-1.テイスティングノート

香りドライでミントや若葉のような爽やか香り。柑橘系の香り
味わい瑞々しいフルーツ、青りんご、洋梨
余韻ほろ苦い樽香から、ほのかにスモーキーな余韻

4-2.商品スペック

アルコール度数43%
酒別シングルモルトウイスキー
樽種アメリカンオーク樽、シェリー樽ほか
内容量700ml
販売本数
希望小売価格4,950円(税込)
発売日2012年5月29日

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名サントリーシングルモルトウイスキー「白州
容量700ml
希望小売価格4,500円(税込:4,950円)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、10,000円前後となっています。(※2022/6/16時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安8,000円、最高9,900円、平均8,861円 (※2022/6/16時点より過去180日間の統計情報)

 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、11,800円~13,450円前後で販売されています。 (※2022/6/16時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1、45ml:1,540円で提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

白州蒸溜所では、昔ながらの「木桶の発酵槽」で発酵を行っております。今主流のステンレス製の発酵槽より洗浄やメンテナンスなどの手間はかかりますが、木桶発酵は乳酸菌の働きを促し爽やかで味わい深い風味をもたらします。木桶発酵槽を長年にわたって使い続けることで、木桶に棲みついた乳酸菌がウイスキーをよりおいしくしてくれるということです。まさに森の恵みを使ってつくられています。
オススメの飲み方はハイボール。白州の特徴は柔らかくフルーティな味わい。特にそのフルーティーさは「森香るハイボール」と称される程に瑞々しく爽やかです。まるで若葉やミントのよう。
口に含むとやわらかな甘さに包まれ、その後はじっくりした旨みが口の中に広がります。そしてフィニッシュはすっきりとしたキレの良い味わいが存分に感じられます。
とてもすっきりして飲みやすいので、ウイスキー初心者の方でも楽しめるのが白州ハイボール。クセがないウイスキーが好きな方にもおすすめです!
2021年1月8日サントリーがウイスキーの出荷制限を11年ぶりに緩和する。とニュースリリースがありウイスキー業界は一瞬ざわつきました。
対象となるのは「知多」と「碧Ao」で、知多の販売数量前年比116%、碧Aoの販売数量前年比249%の目標。
自宅で気軽に楽しめるようにと、知多碧Aoともにハーフボトル(350ml)を3月23日から発売
ただ残念だったのは「山崎」「白州」「響」については引き続き出荷制限を継続していくということです。
2021年1月19日、サントリーは白州12年」を3月30日に数量限定で再販売する。とニュースリリースがありました。

【2021年3月30日より数量限定再発売】白州12年(サントリー...
2021年3月30日より数量限定で「サントリーウィスキー白州12年」が再発売されます。2009年以降に世界のウィスキーコンペで数々賞を受賞。近年のウィスキーブームの影響により原酒が不足してしまったため、2018年4月末で出荷を休止。ウィスキー愛好家にとって待望の再発売となる。

これは嬉しいニュースですね。なんとしても手に入れたいウイスキーですね。
毎週なにかしらのウイスキーに関するニュースがあちこちから出ています。特に今年に入って大きな動きを見せているのはサントリー。対するニッカウヰスキーはなにか秘策はあるのでしょうか。きっとなにか仕掛けてくるのでは!!と期待せずにはいられない毎日です。

■世界的に評価されるジャパニーズウイスキー白州。そのこだわりとは。も是非ご覧ください。

Whiskeen(ウイスキーン)
ウイスキー好きがオススメのウイスキーやバーを紹介する情報メディア

■「白州」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】シングルモルト白州12年
シングルモルト白州12年は、1994年に発売。その後、ハイボールブームやテレビドラマ「マッサン」の影響、海外で行われた世界的品評会でジャパニーズウィスキーが数々の優秀な賞を受賞したことにより、ジャパニーズウィスキーの人気が国内外で一気に広がったことによって、大幅な原酒不足に陥り2018年6月に一時休売。
【レビュー】シングルモルト白州18年
長期熟成モルトならではの深い味と香り。複雑なコクと甘み、豊かな樽香が見事に調和。 かすかなスモーキーさを含んだ余韻も心地よい。酒齢18年以上の長期熟成モルトが、 深い香りとほのかなスモーキーさを醸し出します。複雑なコクと甘み、馥郁とした樽香が見事に調和。スモーキーで心地よい余韻。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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