【2021年11月12日発売】シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION

発売情報
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嘉之助蒸溜所

小正醸造株式会社よりシングルモルトジャパニーズウイスキー第2弾となる「シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION」の発売情報がリリースされました。
発売日は2021年11月12日。販売本数は「FIRST EDITION」の半分(具体的な販売本数は明示されておりません)とのことです。
2021年6月16日に第1弾のシングルモルトをリリースしたばかりでしたのでかなりスピード感のあるリリースとなりました。
「FIRST EDITION」発売時は嘉之助蒸溜所ウェブショップでの抽選販売がありましたが、今回は抽選販売は無いようです。全国の取扱店及び嘉之助蒸溜所SHOPにて店頭発売となるようです。

シングルモルト嘉之助2021 「FIRST EDITION」と「SECOND EDITION」の違い

どちらもコンセプトは同じで熟成年数や使用した麦芽もノンピート麦芽ということで同じようですが、大きな違いはキーとなる原酒のようです。
「FIRST EDITION」は小正醸造の看板商品ともいえる米焼酎「メローコヅル」を熟成していた樽を使用していたのが大きなポイントでした。味わいもフレッシュでやや酸味のあるフルーツから始まり、後からコクや程良い甘みも感じ取れる。余韻も長めで複雑かつ奥行きのある味わいで、リリース後からウイスキー愛好家からの評価は非常に高いウイスキーです。
一方「SECOND EDITION」はバーボン樽で熟成した原酒をキーに、複数の樽をヴァッティングと記載されています。
いわゆる一般的なよくある原酒では?と思ってしまうところもありますが、こればかりは飲んでみないことにはなんとも言えないところですね。前作を上回る味わいになっているか期待は膨らみます。

嘉之助蒸溜所のコンセプトである「 MELLOW LAND,MELLOW WHISKY 」を具現化すべく、独自の3器のポットスティル(銅製蒸留器)で原酒造りを行った後、各種のオーク樽で熟成を重ね、3年間熟成させた原酒をマリッジ。
「シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION」は、2018年に嘉之助蒸溜所で製造したシングルモルトジャパニーズウイスキーです。ノンピート麦芽を使用し、バーボン樽で熟成した原酒をキーに、複数の樽をヴァッティング、カスクストレングスでボトリングしました。
嘉之助蒸溜所に吹く潮風も日ごとに冷たさを増す中で、おだやかな熟成の時を過ごします。
やわらかな潮風のやさしさに包まれて熟成された、上品な甘さとほろ苦さをお楽しみください。
引用:PRODUCTS-嘉之助蒸溜所

 シングルモルト嘉之助2021 FIRST EDITIONシングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION
熟成年数3年熟成3年熟成
麦芽ノンピート麦芽ノンピート麦芽
キーモルト樽熟成米焼酎「 メローコヅル」で使用したアメリカンホワイトオークリチャーカスクで熟成した原酒バーボン樽で熟成した原酒
ボトリングカスクストレングスカスクストレングス
公式テイスティングノート色:アンバー・夕陽
香り:ライム・プルーン・レーズンバター
味わい:メローでウッディ・バニラ・ニッキ
余韻:オランジェットのほろ苦さ・ふわりと潮風
色:イエローアンバー
香り:シトラス・青リンゴ・バニラ・レモンティー
味わい:はちみつ・ニッキ・グレープフルーツ
余韻:上品な甘さと柔らかなほろ苦さ

また、今回の商品では商品説明内に「シングルモルトジャパニーズウイスキー」と記載されております。これには重要な意味があり、先般、日本洋酒酒造組合が制定したジャパニーズウイスキーの自主基準が4月1日より施行され、それに準拠した商品である事をしっかりと表示している事となります。

製品名シングルモルト嘉之助2021 SECOND EDITION
酒 別シングルモルトジャパニーズウイスキー
原材料モルト
樽 種バーボン樽ほか
詰本数数量限定
度 数57%
価 格希望小売価格:13,750円(税込)
製造所蒸留:嘉之助蒸溜所
製造者小正醸造株式会社

小正醸造 嘉之助蒸溜所について

嘉之助蒸溜所は2017年に操業を開始。
鹿児島県の西岸、吹上浜沿いの約9,000㎡の広々とした敷地に建っており各施設が点在します。コの字形2階建ての本棟には蒸留設備のほか、眺めのいいバーやオリジナルグッズの揃うショップなどを設け、訪れた方々に身近にウイスキーづくりを体感いただける蒸留所になっています。
嘉之助蒸溜所の大きな特徴は3基のポットスチル(蒸留器)を備えていること。それぞれの容量は6000ℓ・3000ℓ・1600ℓ。世界的にみても、クラフト・ディスティラリー(小規模蒸留所)では2基が一般的です。ウイスキーは通常2度の蒸留を行いますが、嘉之助蒸溜所では2回目の蒸留(再留)の際にネックの形状や上部のラインアームの角度の異なるポットスチルを使用することで、原酒の香りや味わいに変化を持たせた原酒の作り分けを実現しています。

https://jpwhisky.net/manufacturer/kanosuke/

嘉之助のラインナップ

シングルモルト嘉之助2021 FIRST EDITION

シングルモルト嘉之助2021 FIRST EDITION 」は 2017年~18年に嘉之助蒸溜所で製造しシングルモルトジャパニーズウイスキーです。
ノンピート麦芽を使用し、樽熟成米焼酎「 メローコヅル」で使用したアメリカンホワイトオークリチャーカスクで熟成した原酒をキーに、複数の樽をヴァッティング、カスクストレングスでボトリングされたウイスキー。

 

 

嘉之助ニューボーン2020ピーテッド

2018年8月に蒸留したウイスキー原酒を樽詰めしたシングルモルト・ニューボーン。
イギリス産ピーテッド麦芽を使用し、ディスティラリー酵母で発酵させたウォッシュを初留釜にて蒸留。得られたローワインを嘉之助蒸溜所が所有する2 基の再留釜のうち、ボディのある酒質を生み出す再留釜にて蒸留。
原酒はホワイトオーク樽に樽詰し、潮風香る嘉之助蒸溜所の貯蔵庫にて24 か月間貯蔵後、カスクストレングスにてボトリング。

 

嘉之助ニューボーン2019

原料にはイギリス産ノンピート麦芽を使用。ディスティラリー酵母で発酵をさせた後、初留釜で蒸留、その後、嘉之助蒸溜所が所有している構造の違う2 基の再留釜のうち、ボディのある酒質を造ることができる構造の再留釜で蒸留。
その原酒をバーボン樽に樽詰、潮風が香る嘉之助蒸溜所の貯蔵庫にて16 か月間貯蔵後、カスクストレングスでボトリング。

 

 

嘉之助ニューボーン2018

2018年2月に蒸留したウイスキー原酒を樽詰めしてできたシングルモルトニューボーン。
原料にはイギリス産ノンピート麦芽を使用。ディスティラリー酵母で発酵させた後、初留釜で蒸留、その後、嘉之助蒸溜所が所有している構造の違う2基の再留釜のうち、ボディのある酒質を造ることができる構造の再留釜で蒸留。その原酒を樽熟成米焼酎「メローコヅル」が貯蔵されていたアメリカンホワイトオークの樽をリチャーした樽に樽詰、潮風が香る嘉之助蒸溜所の貯蔵庫にて8ヶ月間貯蔵後、カスクストレングスでボトリングし、甘く華やかなニューボーン。

 

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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