【レビュー】グレンマッスル No.8 “Five Spirits” 厚岸ブレンド

愛好家による愛好家のためのウィスキーブランド、「グレンマッスル」の第8弾。

グレンマッスル No.8 “Five Spirits” 厚岸ブレンド。300本限定。

”Five Spirits”とは、5つの蒸留所の原酒と、5組の造り手(チームグレンマッスル+北海道のBAR4店舗)の熱い想いを”Five Spirits”というサブタイトルにて表現したものです。

 

日本国内の3蒸留所とスコットランドの2蒸留所の原酒をブレンドしたワールドブレンデッドウィスキーで、国内蒸留所の原酒には厚岸蒸留所が建設予定地で試験熟成に使用した2蒸留所の原酒。海外原酒には、スコットランドから取り寄せたアイラモルトとグレーン原酒が使用されている。

構想から約1年の歳月を経て商品化された至極の1本。

1.メーカー

堅展実業株式会社

設立1982年
本社所在地〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1-1 帝国ホテル東京内
所有蒸留所厚岸蒸留所

2.蒸留所

厚岸蒸留所

所在地〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
操業開始2016年10月

2015年 蒸留所建設を開始
2016年 10月蒸留開始
2017年 第2熟成庫完成
2018年 2月厚岸蒸留所として初商品リリース。第3熟成庫完成
2020年 2月初のシングルモルトウィスキーをリリース。
          4月第4熟成庫完成。
     10月二十四節季シリーズ第一弾リリース。

潮気を含んだ深い霧、清澄な空気、豊富な泥炭。北海道・厚岸の風土こそ、私たちの求める未知なるジャパニーズウィスキーの風味をつくり出してくれると信じ、2016年に蒸留を開始しました。
アイラ島のウィスキー造りと同様、泥炭(ピート)層を通った水を仕込み水に用い、冷涼で湿潤、そして海風が当たる場所「厚岸」で日々熟成が進んでいます。
厚岸周辺はウイスキーの風味づけに欠かせないピートが豊富に埋蔵されており、海・山・湿原などの変化に富んだ地形によって、ピートを採取する場所ごとに異なるフレーバーが期待できます。

「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウィスキーを造りたい」という強い想いのもと、設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。施工はすべてフォーサイス社の職人が来日して実施。ポットスチルの形状はストレートヘッドのオニオンシェイプで、アイラ島のいくつかの蒸留所のものと似ています。加熱はラジエーター方式、付属するコンデンサーはシェル&チューブ式でマッシュタンはセミロイター式です。
発酵槽(ウォッシュバック)はステンレスで、あえて温度調整はできないタイプに。自然に任せながら、クラフトマンが発酵のタイミングを見極めます。

2つのダンネージ式の熟成庫に加え、2018年2月厚岸湾のすぐ側に革新的なラック式の第3熟成庫が完成。2020年4月には厚岸湾を望む丘の上にラック式の第4熟成庫が完成。空気中を漂う海の香りがウィスキーの特性に良い影響を与えることが期待できます。

熟成樽はバーボン、シェリーに加え、入手困難な「ミズナラ」も使用。さらにワインやラム樽とのマッチングなど、あらゆる可能性に挑戦しています。
また、ウィスキーの原料となる大麦を厚岸内で栽培し、ピートや熟成のための木樽も含めてすべて厚岸産でおこない、将来的には「厚岸オールスター」のウィスキー造りを目指しています。新たな取組みで2021年8月、厚岸蒸留所で蒸留した原酒を試験的に富良野で熟成させるという取組みも始まりました。富良野で熟成された原酒はどのような変化をもたらしてくれるのか。地元の厚岸のみならず「北海道」という偉大な個性を活かす、これこそまさにテロワール。ワイン通の人は良く耳にしてきたであろう「テロワール」の考えをウィスキーに取り入れ、「厚岸という個性」と「北海道という個性」を融合し、それらの土地のテロワールを活かしたウィスキー造りは魅力的であり期待値は無限大です。

厚岸町周辺の厚岸湖と別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地です。ラムサール条約とは、1971年2月2日にイランのラムサールで採択された湿地に関する条約で、水鳥をはじめとする野生動物の生息地となっている湿地を、国際的な協力のもと保全および賢明に利用することを目的としています。
当社もこの豊かな自然を守り、共存していく蒸留所を目指しています。
ウィスキーに使用する上水の取水口は、蒸留所のそばを流れる尾幌川上流のホマカイ川。その周辺は湿原地帯で、清流にしか生息しないといわれるバイカモの生息地です。夏季に咲く小さな白い花は豊かな水のシンボル。この水が厚岸のウィスキーを育みます。

引用元:厚岸蒸留所公式HP

厚岸蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。

3.商品名と写真

グレンマッスル No.8 “Five Spirits” 厚岸ブレンド
Glen Muscle No.8 “Five Spirits” Akkeshi Blend

4.特徴

厚岸モルトとアイラモルトの融合
レシピのモルト比率は8:2。構成比率として最も多く使われているのは、厚岸蒸溜所のモルト原酒とアイラモルトウイスキーで、おそらく20~30PPM程度の比較的ピーティーな仕上がり。
ベースにある厚岸モルトの麦芽風味と柔らかい甘さ、複数種類の樽がもたらす香味を繋ぐ、シェリー樽原酒の色濃い風味、ミズナラ樽由来の複雑さ。異なるピートフレーバーの融合も香味の多彩さの一端を担っていると思います。
引用:グレンマッスル No.8 “Five Spirits”厚岸蒸溜所 ブレンデッドウイスキー|くりりんのウイスキー置場

4-1.テイスティングノート

香りフレッシュなピート香。焚火のスモーキーさに混ざる潮騒の香り。腐葉土、ベーコン、オレンジや若い林檎を思わせる甘みと酸を伴う、力強いアロマ。
味わい口当たりは度数を感じさせない柔らかさとコク。麦芽やシェリー樽原酒由来の甘みと柑橘系の酸味。
余韻徐々に焦げたようなピーティーさ、ヨード、輪郭のはっきりとしたスモーキーフレーバーが鼻腔に抜け、ハイトーンな刺激が余韻となって長く続く。

(Tasted by TEAM GLEN MUSCLE)

4-2.商品スペック

アルコール度数61%
酒別ブレンデッドウィスキー
樽種バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽ほか
内容量700ml
販売本数300本限定
希望小売価格13,200円(税込)
発売日2021年12月1日

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名グレンマッスル No.8 “Five Spirits” 厚岸ブレンド
容量700ml
希望小売価格税込:13,200円

6-2.メルカリでの転売価格

現在メルカリでの転売は無いようです。(※2021/12/7時点)

 

6-3.ヤフーオークション落札価格

現在ヤフーオークションでの出品は無いようです。 (※2021/12/7時点) 

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

現在通販サイトでの販売は無いようです(※2021/12/7時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,960円 30ml:2,640円、15ml:1,320円などの少量でも提供しております。

7.まとめ

口に含んだ瞬間から厚岸の味わいをしっかり感じ取ることができました。荒々しさの後からスコッチグレーンがいい感じにすべてをまとめ上げてくれています。

加水すると味わいは一変して、落ち着きを取り戻したかのように華やかでフルーティーさが前面に出てきます。加水しても負けない力強いモルトのコクと旨みも感じ取れます。

複雑かつ深い味わいとはまさにこのボトルに相応しい表現。

グレンマッスルメンバーとレシピの選定に参加された方々の努力の結晶でできた1本と言えます。

 

チームグレンマッスルは「美味しいだけでなく、面白さや、尖った魅力のあるウィスキー」を実現する、ウィスキーブランドです。

■「厚岸蒸留所・厚岸ウィスキー」に関するその他の記事も是非ご覧ください。

最後に:ジャパニーズウィスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウィスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.30 2022年2月号

ウィスキー文化研究所が出版するウィスキーガロアの2022年2月号は、【巻頭特集】3号連続特集第2弾「ジャパニーズウイスキークラフト最前線」と題し、全15ヵ所の日本のクラフト蒸留所をリポート。編集長インタビューは、厚岸蒸留所の樋田恵一氏をはじめ、注目の蒸留所の5名へインタビュー。厚岸蒸溜所/ニセコ蒸溜所/安積蒸溜所/八郷蒸溜所/新潟亀田蒸溜所/三郎丸蒸留所/ガイアフロー静岡蒸溜所/井川蒸溜所/長濱蒸溜所/江井ヶ嶋蒸溜所/六甲山蒸溜所/丹波蒸溜所/岡山蒸溜所/桜尾蒸留所

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(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウィスキー

世界的にも有名なウィスキー評論家で、ウィスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウィスキー」です。
ウィスキーの基礎知識、日本へのウィスキーの伝来、ジャパニーズウィスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウィスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウィスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウィスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

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(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

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(5).ウィスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

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