2018年にヘリオス酒造・許田蒸留所で、仕込み・蒸留を行ったモルト原酒を3年熟成。
前作の沖縄初のシングルモルトウイスキー「許田カスクストレングス2020」に続きジャパニーズウイスキーとしてリリース。今作はシングルカスクで限定556本となります。
ラベルデザインは蒸留所近くの山あいの夜明け前の雰囲気を再現した背景に、蒸留所の地名「許田」から採用した商品名を力強い筆文字で表現したデザインとなっております。
パッケージやラベルはほぼ前作と同じような感じで、よく見ないと見分けがつかないデザインとなっております。味わいは結構違うのでデザインも一新してもよかったのに、、、と思うところはありますが。。。
公式オンラインショップではすでに売り切れとなっております。
Contents
1.メーカー
ヘリオス酒造株式会社
設立 | 1961年 |
本社所在地 | 〒905-0024 沖縄県名護市字許田405 |
所有蒸留所 | ヘリオス酒造蒸留所 |
2.蒸留所
許田蒸留所
所在地 | 〒905-0024 沖縄県名護市許田405 |
操業開始 | 2016年(ウイスキー製造再開) |
現在6種類の酒類製造免許を持つヘリオス酒造は、百年先につながる酒造りを追求する中で「地域に根差した酒のエンターテイナー」をモットーに、多種多様な商品を展開しています。
酒造りでまずこだわりたいもの、それは「水」。豊かな自然と清らかな水を求めたどり着いたのが沖縄県名護市許田(きょだ)。許田は、太古の昔から続くやんばるの森に囲まれた「水の都」と呼ばれてきたところです。年間を通じて湿潤なやんばる地方は降雨量も多く、森に降った雨は土のミネラルを蓄えながら地中深く深くへしみ込み、ゆっくり時間をかけて川へ送りだされます。ヘリオス酒造の酒は裏手を流れる川の上流の清らかな天然水を使って仕込まれています。
代表する商品は泡盛の古酒「くら」。1991年の発売から30年経った今でも親しまれ続けるロングセラー商品です。
ウイスキーでも同名の「くら」を販売しています。
■主な沿革
1961年 那覇市に(資)太陽醸造を設立。沖縄産のサトウキビを原料としたラムを製造
1963年 ウイスキーの製造開始
1969年 社名をヘリオス酒造株式会社に変更
1972年 本社・工場を現在の名護市字許田に移転
1991年 洋酒事業で培った樽熟成の技術を活かし、オーク樽熟成の泡盛、古酒「くら」を発売
などなど、歴史ある酒造メーカーです。詳しい沿革はこちら
画像出展:ヘリオス酒造公式HP
許田蒸留所の情報はこちら↓もご覧ください。
3.商品名と写真
許田〈きょだ〉シングルカスク2021 Cask No.4248
KYODA Single Cask 2021 Cask No.4248
4.特徴
今作は「シングルカスク」、限定556本
英国産のピート麦芽を原料とし、2018年に許田蒸留所で仕込み・蒸留を行ったモルトウイスキーをホワイトオーク樽で3年間熟成させたシングルモルトジャパニーズウイスキーです。
Cask No.4248は、モルト由来の風味が樽の持つ個性により更に磨かれることで表れる深い味わいが特徴。上立ち香にピートモルトのスモーキーな香りが漂い、まったりとした深い熟成香へと続きます。口に含むとモルトの深いコクが広がり、樽の甘い香りの余韻を長くお愉しみいただけます。
引用:ヘリオス酒造オンラインショップ
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4-1.テイスティングノート
香り フローラルでエレガント、メロン、バニラ、黒糖 味わい フルーティでまろやかな甘さ、チョコレート、塩っぽさ 余韻 甘さの後にほのかに塩気のあるピート香が鼻を抜けていく 4-2.商品スペック
アルコール度数 | 56.8% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | ホワイトオーク樽 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 556本 |
希望小売価格 | 15,950円(税込) |
発売日 | 2021年12月31日 |
5.受賞歴
現時点での受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | 許田シングルカスク2021 Cask No.4248 |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 税込:15,950円 |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、29,000円で1件の出品が確認できました。(※2022/1/24時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでは現在出品されていないようです。(※2022/1/24時点)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでは、販売されていません。 (※2022/1/24時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,620円 30ml:3,080円、15ml:1,540円 などの少量でも提供しております。
7.まとめ
前作の「許田カスクストレングス2020」はしっかりピートが効いていてまるでアイラ?と思わせるほどピートがメインな味わいでしたが、今作の「許田シングルカスク2021」はまた違った味わいで、フルーティーで甘さがメインの仕上がりとなっていました。
ピートは余韻に少し感じるほどで、香りから味わいまで甘く、わずかに塩のしょっぱさが後から出てくる印象です。
前作も今作も3年熟成でしかもカスクストレングスですが、こうも味わいが違うことには驚きでした。
「マスターブレンダー照喜名重智が厳選した一樽」と公式で紹介していますが、物凄い可能性を感じる一樽だなと感じます。もっと注目されるべき蒸留所だと個人的には思います。
今後のリリースにも注目です。
「許田」に関するその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号
ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。