堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページより、2022年2月下旬に新商品の発売が発表されました。
厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」の第六弾となります。
二十四節気とは一年を24等分して季節を表す名称を付けたもので、立春や夏至などもこれにあたります。
前作の立冬はパッケージ・ラベル共にカラフルポップなデザインでしたが、今回のパッケージやラベルデザインは今までの厚岸ウイスキーのパッケージ・ラベルデザイン同様に落ち着いた渋めなデザインになりそうです。
「厚岸モルト」と「厚岸の地で3年熟成させた輸入グレーン」を使用。
価格は税込13,200円。
1.二十四節季の「大寒」とは?
厚岸蒸溜所では、2020年10月のシングルモルトリリースを皮切りに、「二十四節季シリーズ」として3カ月毎に新商品を販売しています。
発売日 | 二十四節気名 | |
第一弾 | 2020年10月28日 | 寒露(かんろ):10月8日頃 |
第二弾 | 2021年2月28日 | 雨水(うすい):2月19日頃 |
第三弾 | 2021年5月28日 | 芒種(ぼうしゅ):6月6日頃 |
第四弾 | 2021年8月下旬 | 処暑(しょしょ):8月23日頃 |
第五弾 | 2021年11月下旬 | 立冬(りっとう):11月7日頃 |
第六弾 | 2022年2月下旬 | 大寒(だいかん):1月20日頃 |
今回発売となる第六弾は、「大寒(だいかん)」です。
「大寒」とは二十四節気の中では24番目(二十四節季の最後)に当たる日で、1年の中で最も寒い時期と言われています。その年の最低気温もこの時期に記録されることが多いようです。
大寒の行事として寒稽古・寒中水泳などがあり、この寒の時期に鍛錬することにより、心身ともに向上すると考えられていました。その他、寒中見舞いなどの季節のお手紙を出すのもこの時期です。
2022年の大寒は1月20日。また、1月20日から次の二十四節気の次の第1節、立春の2月3日までの15日間ぐらいを指します。
発売日にはすでに立春の終わり頃になるということですね。
2.厚岸ブレンデッドウイスキー大寒(だいかん)
今作はキーモルトに「厚岸モルト」を使用。
第二弾の「ブレンデッド雨水」と第四弾の「ブレンデッド処暑」も厚岸モルト+輸入グレーンを使用していました。雨水は3年熟成メインで処暑は4年熟成メイン。やはり処暑のほうが厚岸ピートと特有の甘味もブラッシュアップされていて、複雑さと深みが増した印象でした。
第六弾「大寒」はどんな味に仕上がっているのか非常に楽しみです。
厚岸蒸溜所からリリースされた情報は以下に掲載いたします。
厚岸モルトが過半を占め、輸入されたニューポットグレーンは、厚岸湾を望む丘の上で3年以上熟成を重ねています。
大寒の候、厳しい氷点下の世界に包まれる厚岸町。厳しくも豊かな自然の中で含まれるウイスキーで暖を取り、春の訪れを待つこととしませんか。テイスティングノート:
オレンジティー、黒糖、ストロベリー、レモン、シトラス系の酸味と甘味、シーソルト、ホワイトペッパー、カカオビターとチョコレート様甘味が続きます。
引用:堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 Facebookページ
製品名 | 厚岸ブレンデッドウイスキー大寒 |
---|---|
酒 別 | ブレンデッドウイスキー |
原材料 | モルト、グレーン |
樽 種 | ー |
販売数 | 数量限定 |
度 数 | 48% |
内容量 | 700ml |
価 格 | 13,200円(税込) |
製造者 | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
3.厚岸蒸溜所の魅力
厚岸蒸溜所の事を知らない方や、厚岸蒸溜所についてもっと詳しく知りたいという方は、2020年12月にBSフジのウィスキペディアで特集をしていましたので、そちらの配信を是非ご覧ください。
厚岸ウイスキーの魅力だけでなく、厚岸町の自然や厚岸の牡蠣漁を中心とした漁業、そしてウイスキーと厚岸産牡蠣のマリアージュなど、厚岸の魅力がたっぷりと詰まった番組となっています。
4.過去に発売された厚岸ウイスキー「二十四節気シリーズ」
厚岸蒸溜所が過去に発売した二十四節季シリーズをおさらいしておきましょう。
4-1.2020年のリリース
■厚岸シングルモルトウイスキー寒露(かんろ)(2020/10/28発売)
4-2.2021年のリリース
■厚岸ブレンデッドウイスキー雨水(うすい)(2021/2/28発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種(ぼうしゅ)(2021/5/28発売)
■厚岸ブレンデッドウイスキー処暑(しょしょ)(2021/8下旬発売)
■厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬(りっとう)(2021/11下旬発売)
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。