【レビュー】山鹿ニューボーン2022

ウィスキーレビュー
ウィスキーレビュー
山鹿蒸溜所

株式会社山鹿蒸溜所は2021年11月11日からウイスキー製造を開始。
2022年12月、1周年記念として蒸溜所初となるニューボーン「YAMAGA NEW BORN 2022」を発売。

「やさしく綺麗な味わいの中にも時を掛けた力強さのある酒質」をコンセプトにモルトウイスキー製造に注力しています。

まずはこのニューボーンを飲み、今後の山鹿ウイスキーの成長を感じていきたいところです。

スポンサーリンク

1.メーカー

株式会社 山鹿蒸溜所

設立2021年11月6日
本社所在地〒861-0565 熊本県山鹿市鹿央町合里980-1
所有蒸留所山鹿蒸溜所

2.蒸留所

山鹿蒸留所

所在地〒861-0565 熊本県山鹿市鹿央町合里980-1
操業開始2021年11月6日

2021年11月6日竣工。熊本県内初となるウイスキー蒸溜所。

そもそもの事業は2013年操業。南九州コカ・コーラボトリング(現コカ・コーラボトラーズジャパン)の酒類事業などの分社化で発足したMCAホールディングス(東京)が親会社。操業当時は焼酎を生産していたが、これを機に生産をウイスキーに転換。本坊酒造(鹿児島市)から技術協力を受ける形で2024年以降の商品化を目指す。年間150kl、4~5万本の販売を想定。

蒸溜所はもともとあった焼酎工場の跡地に建設。鉄骨造2階建て(延べ床面積1,257㎡)で、高さ4.6メートルのバルジ型のポットスチルを設置。機器類はモルトミル以外はすべて三宅製作所のものを使用。熟成庫(1,043㎡)には、ラック式で容量約200ℓの樽を最大3300本保管できる。製造工程を見学できる通路や試飲ができるラウンジも設置。

総工費は約11億円。

国見山系と菊池川水系の良質な深層地下水を使用。
冬場は-5度、夏は40度という寒暖差を活かして熟成。

画像出展:山鹿蒸溜所Facebook

画像出展:山鹿蒸溜所Facebook

 山鹿蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

https://jpwhisky.net/japanesedistillery/8_kyushu_okinawa/#8-9″]

3.商品名と写真

山鹿ニューボーン2022
Yamaga New Born 2022

山鹿蒸留所 ニューポット 第二弾 60度 250ml
ノーブランド品

4.特徴

 この度発売するニューボーン「YAMAGA NEW BORN 2022」は、バーボン樽で約 7 カ月熟成した樽のなかから、厳選した 7 樽をブレンドしています。シルキーなテクスチャーにハーブティーの爽やかさ、はちみつレモンのフルーティーさ、生クリームやバタースコッチの濃厚さが感じられ、山鹿灯籠まつりの女性の優雅さをイメージさせるクリーンで口当たりの優しい 1 本に仕上がりました。山鹿の風土が生み出したニューボーンをぜひお楽しみください。

※3,421本限定販売

引用:12月1日(木) 初のニューボーン「YAMAGA NEW BORN 2022」発売のご案内|新着情報|山鹿蒸溜所 Yamaga Distillery

4-1.テイスティングノート

香りバナナ、マンゴー、バニラ、爽やかかつ甘い香り
味わい焼き菓子やトースト、麦の香ばしさと甘み、バニラアイス
余韻モルティでやわらかな樽香が長く続く

4-2.商品スペック

アルコール度数58%
酒別モルト
樽種バーボン樽
内容量375ml
販売本数限定3,421本
希望小売価格4,400円(税込)
発売日2022年12月1日

5.受賞歴

現時点での受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名山鹿ニューボーン2022
容量375ml
希望小売価格4,400円(税込)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、6,000円前後となっています。(※2023/1/16時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安 3,610最高 6,500平均 4,689

(※2023/1/16時点より過去180日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、久住蒸溜所のニューボーンとのセットで9,680円で販売されています。 (※2023/1/16時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,310円 30ml:1,540円、15ml:770円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

本坊酒造(マルスウイスキー)の技術協力を受け、モルトウイスキーのみを製造していくという山鹿蒸溜所。今回のニューボーンの出来栄えは素晴らしく、7か月とは思えないほど丸くトゲが無くフルーティーかつモルティな上品な仕上がりになっております。
3年熟成後の商品リリースがとても楽しみな蒸溜所といえるでしょう。

スポンサーリンク

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

深瀬 悠二をフォローする
スポンサーリンク
ジャパニーズウイスキーディクショナリー
タイトルとURLをコピーしました