「マルスモルト ル・パピヨン」シリーズは、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。
今作はパピヨンシリーズ第14弾となり、2015年にマルス信州蒸溜所で蒸留されたモルト原酒を使用。鏡板に桜材を使った樽とバーボンバレルで熟成した2樽をヴァッティングしたダブルカスクシングルモルトウイスキーです。
シリーズすべてがシングルカスクもしくはダブルカスクでボトリングされているので毎回限定本数はとても少なく、希少性の高いジャパニーズウイスキーのひとつです。
Contents
1.メーカー
本坊酒造株式会社
設立 | 1872年 |
本社所在地 | 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地 |
所有蒸留所 | マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所 |
2.蒸留所
マルス信州蒸溜所
所在地 | 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752-31 |
操業開始 | 1985年 |
鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。
澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は大変厳しいものがあります。
こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。
1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。
2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。
2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設、既存の設備及び施設を改修。
新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。
■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)
マルス信州蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
3.商品名と写真
マルスモルト ル パピヨン ダブルカスク ヒメシロチョウ
Marsmalt Le Papillon Double Cask Leptideaamurensis
4.特徴
鏡板に桜材を使用した樽とバーボンバレルの2樽を使用したダブルカスク
マルス信州蒸溜所で2015年12月に蒸留。鏡板に桜材を使った樽とバーボンバレルで熟成した2樽をヴァッティング2022年2月にボトリング。ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルターで瓶詰したシングルカスクウイスキーです。
4-1.テイスティングノート
香り | ボディソープ、ミルク、杏仁豆腐、微かにバラ |
味わい | なめらかな舌触り、クリーミー、バニラ |
余韻 | サンダルウッド、仄かにスパイシーで心地よい余韻 |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 60% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | バーボンバレル、桜樽(鏡板) |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 829本 |
希望小売価格 | 12,100円(税込) |
発売日 | 2023年3月28日 |
5.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | マルスモルト ル パピヨン ダブルカスク ヒメシロチョウ |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 12,100円(税込) |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、65,000円~100,000円前後となっています。(※2023/3/31時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格
現時点では、ヤフーオークションへの出品は無いようです。(※2023/3/31時点)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
現時点では、通販サイトでは取り扱いがありません。 (※2023/3/31時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,630円 、30ml:2,420円、15ml:1,210円にて提供しております。
7.まとめ
このパピヨンシリーズはシングルカスクやダブルカスクでのボトリングとなっていて毎回販売本数がとても少ないシングルモルトウイスキーです。
パピヨンシリーズは転売価格もかなり高騰していて、過去の商品も現在10万円以上で取引(メルカリ・ヤフオク)されているものが多いです。
上品な香り、アルコール度数を感じさせない滑らかな舌触り。
ミルクや杏仁豆腐を思わせるふくよかな味わい。甘みからスパイシーさへと変化する複雑さや余韻も感じ取れるウイスキーです。
■本坊酒造・パピヨンシリーズに関するその他の記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号
ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。