静岡 ポットスティルK 純日本産大麦 2023年版。ガイアフローディスティリング・静岡蒸溜所より11月下旬発売。特徴や価格、詳細を解説。
Kシリーズとしては4作目であり、純日本大麦としては2作目。今作は2022年6月に発売された「ポットスティルK 純日本産大麦 初版」の2023年エディションとなります。静岡蒸溜所から発売される商品は500mlボトルでの発売に変更となっており、500mlにしたことで前作の2,500本の倍以上となる、6,000本での限定販売となります。
原材料は、日本産大麦でノンピートタイプ使用。熟成樽はバーボンバレルを使用。
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2.シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルK 純日本産大麦 2023年版
2022年6月、「ポットスティルシリーズ」の第一弾として、蒸留機Kと日本産大麦を組み合わせた「ポットスティルK 純日本産大麦 初版」をリリースしました。当商品はその同じ組み合わせで誕生した2023年エディションです。エディションごとに進化する、静岡蒸溜所の「いま」をご体感いただけるシリーズとなっています。
今年秋から新たに採用した500mlボトルにて、同シリーズの初のリリース。販売数量としても、前作の2,500本の倍以上となる、国内6,000本での限定販売となります。アルコール度数は、シリーズ通して変わらず、飲みごたえと楽しみ方の自由度を備える55.5%でのボトリングです。
ガイアフロー静岡蒸溜所 代表取締役の中村大航は発売に際し、
「『日本』を極めたポットスティルKの純日本大麦の第2弾をお届けします。日本で栽培された大麦100%で仕込み、1950年代に日本で製作された蒸留機Kで蒸留したシングルモルトウイスキーです。日本大麦の特徴である繊細な味わいを感じていただけるように、exバーボンバレルで熟成した原酒のみをブレンドしています。
同じくexバーボンバレルのみで熟成したポットスティルW純日本大麦と並べて飲んでいただくと、蒸留機の違いが感じられて面白いかと思います。日本ウイスキー100年の年に、日本大麦100%のシングルモルトをお愉しみください」
製品名 | シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルK 純日本産大麦 2023年版 |
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酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト(日本産ノンピート麦芽) |
樽 種 | バーボン樽 |
販売数 | 6,000本(国内) |
度 数 | 55.5% |
価 格 | 希望小売価格:14,905円(税込) |
製造所 | ガイアフロー静岡蒸溜所 |
製造者 | ガイアフローディスティリング株式会社 |
3.蒸留器「K」
静岡蒸溜所の「Kシリーズ」は、閉鎖した軽井沢蒸留所から移設した蒸留機「K」(写真右)で蒸留された原酒のみを使用しています。
1950年代に国内で製作されたこの蒸留機は、間接加熱式蒸留(蒸留機底部のパイプをスチームが通ることで加熱)、細く長いラインアーム(蒸留機から冷却装置へつながるパイプ)という特徴を持っています。
蒸留機「K」で初留(一度目の蒸留)を行うことで、軽やかで華やか、フルーティーな個性を持つ原酒がつくり出されます。
4.静岡蒸溜所のその他のシングルモルト
4-1.シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルK 純外国産大麦 初版
ガイアフロー静岡蒸溜所のKシリーズ第3弾の「シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルK純外国産大麦 初版」。
Kシリーズ第1弾の「プロローグK」、第2弾の「ポットスティルK 純日本大麦 初版」の流れを汲む、蒸留機Kからの原酒で構成された『K』シリーズ。
今作は外国産大麦100%のシングルモルトジャパニーズウイスキー。スコットランド産のノンピート麦芽・ピーテッド麦芽を使用し、日本産大麦には無いスモーキーさを実現しています。
あとオフィシャルのリリースとして初のシェリー樽を使用している点もポイントとなっています。
4-2.シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルK 純日本大麦 初版
プロローグが終わり、ついに本章がスタート!静岡蒸溜所のファーストリリース「プロローグK」の流れを汲む、蒸留機Kからの原酒で構成された『K』シリーズ。
蒸留機Kの原酒のみを使用し原料の大麦麦芽は日本産100%、奥静岡の豊かな自然の中で3年から最長5年熟成という特別なウイスキーです。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。