本坊酒造,駒ヶ岳蒸溜所より8/29にシングルモルト駒ヶ岳2024Editionの発売が決定。特徴や購入方法、本サイトの過去レビューなどを合わせて紹介。
国内のシングルモルトで、1万円以内で購入可能なものは多くないですが、この駒ヶ岳のシリーズはそのうちの1本です。
当サイトでも取り扱いは多い、マルスウイスキーという名前に聞き覚えのある方は多いとも思います。駒ヶ岳の名前の付いたものを購入したことがない方は、マルスのシングルモルトの中でもぜひお試しいただきたい商品です。
2022、2023はポートワインカスクがバッティングのキーとして使用されていましたが、今回はワインカスク原酒がメインの一つに使用されているようです。
1.シングルモルト駒ヶ岳2024
「シングルモルト駒ヶ岳」は、良質な水と豊かな自然に囲まれた中央アルプス山系駒ヶ岳の麓に位置するマルス駒ヶ岳蒸溜所で造られています。
「2024エディション」は、バーボンバレルで熟成した原酒をベースに個性豊かなシェリーカスク、ワインカスク原酒をはじめとした様々な原酒をヴァッティングした2024年限定瓶詰のシングルモルトウイスキーです。
すでに楽天から予約販売受付がされています。↓
2.商品スペック
製品名 | シングルモルト駒ヶ岳 2024Edition |
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酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト(国内製造) |
樽 種 | バーボンバレル主体、シェリーカスク、ワインカスク原酒等 |
詰本数 | 販売本数不明 2023は50,000程 |
度 数 | 50% |
価 格 | 希望小売価格:8,800円(税込) |
製造所 | マルス駒ヶ岳蒸溜所 |
3.シングルモルト駒ヶ岳の過去シリーズ
3-1.「シングルモルト駒ヶ岳2023エディション」
バーボンバレル、シェリーカスク、ポートカスク熟成原酒をバランス良くヴァッティング。
香り | あんず、バニラ、ミルクチョコレート |
味わい | グレープフルーツのフレッシュな酸味と苦み、チョコレートのコクと甘み |
余韻 | 焼き菓子の香ばしくも甘い香りと爽やかでフレッシュな余韻 |
3-2.「シングルモルト駒ヶ岳2022エディション」
バーボン熟成の原酒を主体に、シェリーカスク熟成原酒とポートカスク熟成原酒でアクセントをつけた。
香り | グレープフルーツのフレッシュさ、乾いた木の香り |
味わい | パッションフルーツやキウイの甘酸っぱさ、ウッディの渋さ |
余韻 | 甘さと酸味のバランスが良く心地よい苦み |
4.マルス駒ヶ岳蒸溜所について
蒸溜所は、長野県の宮田村に位置する「マルス信州蒸溜所」。2024年3月から名称を【駒ヶ岳蒸溜所】へと変更しております。
蒸留所名 | マルス駒ヶ岳蒸溜所 |
所在地 | 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752-31 |
操業開始 | 1985年 |
鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。
澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は大変厳しいものがあります。こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。
1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。
2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。
2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設、既存の設備及び施設を改修。
新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。
引用:本坊酒造公式HP
■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)
マルス駒ヶ岳蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。