ガイアフロー静岡蒸溜所よりポットスティルWの純国産2024年版の発売が決定。過去の製品のレビューと共に今製品を紹介。
ガイアフロー静岡蒸溜所の所有する蒸留機「W」。世界的にもかなり珍しい薪直火式の蒸溜機でコクや力強さ、香ばしさにある原酒を造り出します。
前回発売された「ポットスティルW 純日本大麦」は、WWA2024にてジャパニーズウイスキースモールバッチシングルモルト部門最高賞を受賞。
今回発売される今作も同様の組み合わせ。静岡の公式リリース商品はすべて500mlボトルに変更になりましたが、前回のボトリング数2,500本から5,000本に増え、抽選でのチャンスも上がったようです!
2.商品の写真
2.抽選申し込みについて
通常、ガイアフロー公式通販サイトのWHISKY PORTでの抽選です。
過去製品もすべて、事前にWHISKY PORT会員及びメールマガジン会員に申し込みをしていた方のみに抽選申し込み案内が配信されました。
事前にメルマガ登録を忘れずに済ませておきましょう。
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抽選申し込みのメルマガ配信は9月下旬以降となるようです。
ちなみに希望小売価格とほぼ同じ~少し高い価格で、通販サイトでの予約販売も確認できました!
下記のリンクから確認できます。
3.蒸留器「W」とは?
画像引用:静岡蒸溜所公式サイト |
画像引用:静岡蒸溜所公式サイト |
静岡蒸溜所の特徴である、世界的にも珍しい薪直火を熱源とした蒸留機は、Woodfired(薪の炎)を意味する「W」と呼ばれています。スコットランドのフォーサイス社製の銅製スティルと、国内のピザ窯職人特製の炉を組み合わせた、世界でたったひとつの蒸留機です。
燃料となる薪は、静岡の豊かな山の営みから溢れ出た間伐材。用途の少ない針葉樹の間伐材を活用するという、森林保護活動の一助にもなっています。地元のきこりが管理する山から切り出した木材を、蒸溜所の敷地内で乾燥し薪に仕立てています。
蒸留の際には、約15分おきに薪を投入します。この炎の状態を保つことも、静岡蒸溜所で試行錯誤を繰り返しながら培った技術の表れといえるでしょう。
スチームによる間接加熱では150℃程度のところ、薪直火では800℃という高温に達します。このように高い温度で加熱することで、コクと力強さ、心地よい香ばしさを持った原酒が造られています。
引用:静岡 ポットスティルW 純日本大麦 2024年版 – 静岡蒸溜所 | Shizuoka Distillery | 静岡ウイスキー (shizuoka-distillery.jp)
4.過去のWシリーズとの比較
プロローグW | 静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 初版 |
静岡 ポットスティルW 純日本大麦 初版 |
静岡 ポットスティルW 純外国産大麦 2024年版 |
静岡 ポットスティルW 純日本大麦 2024年版 | |
価格(税込) | 8,943円 | 9,845円 | 18,150円 | 11,473円 | 14,905円 |
容量 | 700ml | 700ml | 700ml | 500ml | 500ml |
ボトリング本数 | 5,000本 | 5,000本 | 2,500本 | 6,000本 | 5,000本 |
アルコール度数 | 55.5% | 55.5 % | 55.5 % | 55.5% | 55.5% |
発売日 | 2021/6 | 2022/8 | 2023/5 | 2024/3 | 2024/9 |
ボトリングは2024年から全て、500mlボトルでの販売となっており、販売数も少し増えています。
5.まとめ
Wシリーズの魅力は何といっても、ノンピートでありながらも香ばしく直火由来のコクのある香ばしさと、リッチなボディ。前作のW純日本産はexバーボン樽で熟成した原酒のみをブレンドした製品でしたが、今回は違う樽もブレンドされるのでしょうか?
過去製品との味わいの違いもお楽しみください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。