本坊酒造、津貫蒸溜所より今年もシングルモルトが発売開始。1万円以内で買えるシングルモルトジャパニーズウイスキーをレビュー。
毎年1月に発売される津貫のエディションシリーズ。
盆地特有の寒暖差と蔵多山山系の良質な水が織りなすマルス津貫蒸溜所。バーボンバレルやシェリーカスクを主体に様々な樽で熟成した原酒をヴァッティングしたシングルモルトです。
希望小売価格9,020円(税込)の価格で、毎年1月に潤沢な数量が生産がされているため、購入しやすいシングルモルトジャパニーズウイスキーに一つです。
1.ボトルの写真と購入できるサイト
シングルモルト津貫2024 エディション
Single Malt tsunuki 2024 Edition
2.特徴
2025年発売のマルス津貫蒸溜所 シングルモルトウイスキー「シングルモルト津貫」は、盆地特有の寒暖差のある気候と蔵多山山系の良質な湧水に恵まれた、薩摩半島南西の緑あふれる山あいに位置するマルス津貫蒸溜所で造られています。
「2025エディション」は、バーボンバレルやシェリーカスクを主体に様々な樽で熟成したモルト原酒をヴァッティングした2025年リリースのシングルモルトウイスキーです。
2-1.テイスティングノート
香り | 芋ようかん、マッチ、トウモロコシ、加水でリンゴのコンポート、全体的に甘い香り |
味わい | ハチミツ、黄桃、パイナップル、キンカン、シトラスキャンディ |
余韻 | 甘い樽由来の香りの後に爽やかなシトラス系の酸味が長く残る |
2-2.商品スペック
アルコール度数 | 49% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | バーボンバレル、シェリーカスク主体 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 今年度未公表。昨年は限定48,200本 |
希望小売価格 | 9,020円(税込) |
発売日 | 2025年1月 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.価格
4-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト津貫2024 エディション |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 9,030円(税込) |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、9,000円前後となっています。(※2024/1/29時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札は、現在確認できませんでした。(※2024/1/29時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでも、定価での販売が確認できました。(※2024/1/29時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,640円 、30ml:1,760円、15ml:880円にて提供しております。
5.メーカー
本坊酒造株式会社
設立 | 1872年 |
本社所在地 | 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地 |
所有蒸留所 | マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所 |
6.蒸留所
マルス津貫蒸溜所
所在地 | 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 |
操業開始 | 2016年 |
南さつま市加世田「津貫」。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」。
薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP
7.まとめ
今までのシリーズよりも度数が1%落ち、49%でのリリースになりました。
昨年よりも少しピートを感じ、甘さは奥深く、酸味はフレッシュさが増したようにも感じます。
造られる原酒自体もパワーアップしているのではないでしょうか。
蒸溜所も8年が経ちました。今後はシングルカスクシリーズでの津貫シェリー等、是非味わってみたいなぁと思います。
■本坊酒造・津貫蒸溜所のその他のウイスキーに関する記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。