【レビュー】マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク『ナミアゲハ』

ウィスキーレビュー
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本坊酒造津貫蒸溜所

本坊酒造より新しいパピヨンシリーズが入荷。マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク『ナミアゲハ』、特徴や価格、購入方法を解説。

蝶の写真の美しいラベルで、ウイスキー愛好家なら知っている方も多いかと思います。
「マルスモルト ル パピヨン」シリーズ。これまでたくさんの種類がリリースされています。

本シリーズは、年に2回、抽選販売により入手のチャンスが訪れる仕組みとなっており、今回リリースされるダブルカスクは、わずか651本限定。希少性が高いウイスキーです。

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1.ボトルとラベルの写真

マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク『ナミアゲハ』
MARS MALT Le Papillon Triple Cask P.xuthus

2.ル・パピヨン ミヤマモンキチョウの特徴

今作はパピヨンシリーズ第19弾となり、2018年にマルス津貫蒸溜所で蒸留し、ポートワインカスクとマルサラワインカスクでバ熟成したモルト原酒をヴァッティング。

限定651本 シングルモルトウイスキー
「マルスモルト ル・パピヨン」は、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。
日本で最もポピュラーな種の一つである「ナミアゲハ」がテーマの本商品は、真っ赤なツツジに訪れるナミアゲハという華やかなショットをイメージして、マルス津貫蒸溜所で蒸留し、ポートワイン・マルサラワインカスクで熟成させたモルト原酒をヴァッティングした、ダブルカスク・シングルモルトウイスキーの逸品です。

<ナミアゲハ>「小学校から帰るといつも裏山に出かけた。春の狙いは菜の花のツマキチョウや葱坊主にやって来るアオバセセリ。田舎で36口径つなぎ竿を持っているのは我々兄弟だけだった。東京の叔父の土産なのだがこれさえあれば近所では無敵だ。遠く麦畑の脇に大きな蝶が飛んでいる。少し白っぽいのでキアゲハでは無くナミアゲハに違いない。ナミアゲハは飛翔が速くてなかなかの難敵だった。急いで距離を詰める。さあ、戦いの始まりだ。」2018年にマルス津貫蒸溜所で蒸留し、ポートワインカスクとマルサラワインカスクで熟成したモルトをヴァッティングした、春の生命力が溢れるような「真っ赤なツツジとナミアゲハの華やかさ」を連想させるダブルカスク・シングルモルトウイスキー。写真・文「遅沢恭二」

引用:本坊酒造公式HP

2-1.テイスティングノート

香り カラメル、リンゴ飴、出汁醤油、ヘーゼルナッツ、クローブ、
味わい 白桃キャンディ、フロランタン、ドライアプリコット、グレープフルーツ様の酸味
余韻 スパイシーな甘さが抜けた後にマルサラ樽由来の風味が長く残る

2-2.商品スペック

 
アルコール度数 51%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 ポートワイン&マルサラワイン
内容量 700ml
販売本数 651本
希望小売価格 15,400円(税込)
発売日 2025年6月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク『ナミアゲハ』
容量 700ml
希望小売価格 税込:15,400円

4₋2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売は、35,000円で取引がありました。※2025/6/17時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでは、40,000円程で出品が確認できました。。※2025/6/17時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトででは、現在出品されていません。※2025/6/17時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,620円 30ml:3,080円、15ml:1,540円  などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.マルスモルト ル・パピヨンシリーズについて

「マルスモルト ル・パピヨン」シリーズは、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。

No 商品名 カスク ボトリング数 価格(税込)
第1弾 オオルリシジミ アメリカンホワイトオーク 599本 10,450円
第2弾 アオスジアゲハ バーボン樽 215本 9,900円
第3弾 ミヤマシロチョウ アメリカンホワイトオーク 585本 9,900円
第4弾 ツマベニチョウ バーボン樽 182本 12,100円
第5弾 ミヤマカラスアゲハ
※【WWA 金賞】
アメリカンホワイトオーク 560本 11,000円
第6弾 イシガケチョウ  シェリー樽 464本 11,000円
第7弾 ギフチョウ アメリカンホワイトオーク 576本 13,200円
第8弾 ヤクシマルリシジミ バーボン樽 469本 12,100円
第9弾 クモマツマキチョウ シェリーバット 643本 12,100円
第10弾 クジャクチョウ
※【WWACategory Winner
シェリーバット 635本 12,100円
第11弾 モンキアゲハ バーボンバレル 433本 11,000円
第12弾 マルスモルト ル・パピヨン 小松孝英 エディション アメリカンホワイトオーク 365本 297,000円
第13弾 アイノミドリシジミ 梅酒樽 567本 13,200円
第14弾 ヒメシロチョウ バーボンサクラヘッドカスク 567本 12,100円
第15弾 ミヤマシジミ シェリーカスク 818本 14,300円 
第16弾 ナガサキアゲハ シェリーカスク 621本 15,400円
第17弾 ルーミスシジミ バーボンバレル 578本 15,400円
第18弾 ミヤマモンキチョウ バーボンバレル 806本 15,400円
第19弾 ナミアゲハ ポートワイン&マルサラワイン 651本 15,400円

こちらのシリーズすべてがシングルカスクもしくはダブルカスクなどの少量でボトリングされているので、毎回限定本数はとても少なく、希少性の高いジャパニーズウイスキーのひとつです。

商品詳細と過去シリーズはコチラ

6.メーカー

会社名 本坊酒造株式会社
設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス駒ヶ岳蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

マルス津貫蒸溜所

所在地 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594
操業開始 2016年

南さつま市加世田津貫。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」

薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP

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7.まとめ

今回の「ナミアゲハ」は、非常にユニークな樽の組み合わせが特徴的。津貫蒸溜所のどっしりとした原酒をベースにしながらも、爽やかさと厚みを兼ね備えた味わいに仕上がっています。

マルスウイスキーは、こうした個性豊かな樽を保有しており、「ラッキーキャット」シリーズなどでも活用されています。
国内のウイスキーではなかなかお目にかかれないこの樽構成。マルスならではの奥深い世界を、ぜひ一度体験してみてください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.50 2025年6月号

『ウイスキーガロア』6月号、巻頭特集はシングルモルトを世界に知らしめたディアジオ特集・後編。
メーカー別に蒸留所を集成・徹底解説する新シリーズ「スコッチ蒸留所名鑑」を始動。
第1弾ではスコットランドに30の蒸留所を擁するディアジオ社が登場!
最新号ではスペイサイド・アイラの20蒸留所を一挙掲載します。
[巻頭特集]
スコッチ蒸留所名鑑 [第1弾 ディアジオ 後編]
ディアジオ社の蒸留所を一挙紹介 <スペイサイド・アイラ編>
カードゥ/モートラック/クラガンモア/グレンエルギン/ローズアイル/カリラ/ラガヴーリン/ポートエレン/オスロスク/ベンリネス/ダルユーイン/ダフタウン/グレンダラン/グレンロッシー/マノックモア/リンクウッド/インチガワー/ストラスミル/グレンスペイ/ノッカンドオ
◆Chinese Whisky ――国家級 中国威士忌 最新事情
叠川(チュアン)蒸留所/沃林(オーリン)クーパレッジ/青島(チンタオ)蒸留所
◆日本のクラフト蒸留所最前線
新道蒸溜所/朝倉蒸溜所
◆ジャパニーズクラフトの開拓者たち[第6回] 小正嘉之助蒸溜所 小正芳嗣氏

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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