人気テレビドラマ『踊る大走査線』シリーズ最新作の映画『踊る大捜査線N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!で登場する限定コラボの厚岸をレビュー。
BSフジショッピングより販売されている厚岸あおしま。前作の【厚岸 むろい】につづく第二弾となります。
是非ウイスキーが好きな人も、踊るプロジェクトが好きな方も皆様ご参考にしていただければと思います。
1.ボトルとラベルの写真
厚岸 あおしま
THE AKKESHI AOSHIMA




2.厚岸 あおしま

立崎勝幸 ウイスキー事業本部長 兼 チーフブレンダーコメント私にとって青島俊作のイメージは「暁」です。
組織の膠着の中で、明けない夜のような閉塞を感じていた現場に、光を導き、変わるかもしれないという希望をもたらしたのは、彼の純粋さと熱さだったように思います。弱さや迷いを抱えながらも、なお現場で抗い続けた彼の勇気は、僕にとっても救いでした。青島への敬意、そして憧れをこのボトルに込めました。
前回手がけた「むろい(室井)」では、室井慎次が目指す「正しいことをするための組織」と、その中に差し込む“光”のような信念を表現しました。現場にとって室井という存在は、組織の中に宿る“希望”だったのではないかと感じています。
そして今回。「むろい」が光なら、「あおしま」は暁。組織の中で灯された希望を、現場で現実へと変えていく存在。だからこそ、「むろい」を手がけたときから、「あおしま」もまた表現すべき存在でした。
『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』では、出演者が自分たちのウイスキーを味わう姿に、つくり手として深い感動を覚えました。一方で今回の作品では、青島俊作は勤務中のためウイスキーを口にすることはありませんが、ロケ現場で織田裕二さんと直接お話しする機会をいただき、その人物像に触れることで味わいのイメージをより具体的に形にすることができました。
本ボトルでは、迷いながらも進み続ける青島の在り方を、ウイスキーで表現しています。キーモルトを主軸に据えながらも、あえて収まりきらない“揺らぎ”と余白を残し、静かに熱を宿す味わいに仕上げました。完成された強さではなく、迷いの中でも立ち続ける意志。その信念が周囲へと広がり、やがて現場の空気を変えていく。その物語を、この一杯に込めています。ブレンダーによる製品コンセプト
青島俊作は、迷いを抱えながらも現場に立つことをやめなかった人物です。
身動きの取りづらい組織と、あきらめの空気に覆われていた現場へ、新しい景色が訪れるかもしれないという予感を運んだのは、彼の無垢なまでの信念と情熱だったのではないでしょうか。
また、その在り方は、自分だけではなく、周囲の人間の内側に眠っていた想いまでも呼び起こしていったように感じます。
このウイスキーでは、キーモルトを中心に、揺らぎや余白、そして静かに熱を残すような奥行きを纏わせました。
その味わいの中に、彼の生き方への賛意と、託された想いの連なりを感じていただけたら幸いです。「踊る大捜査線」と「厚岸蒸溜所」厚岸蒸溜所は、ウイスキーの聖地ともいうべきスコットランド・アイラ島に気候風土が似ていることから、2016年、北海道の東部に位置する厚岸に蒸留所を建設。以来、ゼロからのものづくりに真摯に取り組み、スコットランドの伝統的製法にこだわりながら誠実にウイスキー造りと向き合っています。
瞬く間に世界的な評価を得るジャパニーズウイスキーメーカーとなった厚岸蒸溜所ですが、そもそも異業種からの参入であり、創業当初ウイスキー造りの経験者は誰もいませんでした。
そうした中、一歩ずつ手探りで創意工夫を凝らし、製造工程を築き上げ、技術を磨くことでウイスキーのレイヤーを多層に深めていく軌跡は、青島俊作だけでなく、「踊る大捜査線」シリーズで彼を取り巻く人々にも重なります。
シリーズのこうした世界観を厚岸蒸溜所に共感をもって受け入れていただけたことが、今回のボトル製作につながりました。
製造工程において熟成に長い年月をかけ、世代を超えてバトンを渡せることが魅力の一つでもあるウイスキー。「踊る大捜査線」シリーズが世代を渡って楽しまれたように、また、これからも楽しんでいただけるよう、想いを込めてシングルモルトウイスキー「あおしま(青島)」をお届けします。
2-1.テイスティングノート
| 香り | ジューシーなプラム、ゴマ付きアンパン、柚庵焼き、セリ様の土っぽいハーブ |
| 味わい | グレープフルーツゼリー、生姜糖、麻縄、塩羊羹、塩レモンキャンディ |
| 余韻 | 出汁っぽい旨味のある塩味とジューシーな甘みが煙を伴って長く残る |
2-2.商品スペック
| アルコール度数 | 51% |
| 酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
| 樽種 | ー |
| 内容量 | 700ml |
| 販売本数 | 460本 |
| 希望小売価格 | 50,000円(税込) |
| 発売日 | 2026年10月 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.定価とネット上の価格
4-1.BSフジショッピング販売価格

| 商品名 | 厚岸 あおしま |
| 容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | 50,000円(税込) |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、現在確認できませんでした。(※2026/10/20時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの落札価格は、現在確認できませんでした。(※2026/10/20時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
Amazonなどの通販サイトでは、現在確認できませんでした。(※2026/10/20時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:11,550円、 30ml:7,700円、15ml:3,850円などの少量でも提供しております。
https://jpwhisky.net/about/barshinkai/
5.メーカー
堅展実業株式会社
| 設立 | 1982年 |
| 本社所在地 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1-1 帝国ホテル東京内 |
| 所有蒸留所 | 厚岸蒸溜所 |
6.蒸留所
厚岸蒸溜所
| 所在地 | 〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2 |
| 操業開始 | 2016年10月 |
2015年 蒸溜所建設を開始
2016年 10月蒸溜開始
2017年 第2熟成庫完成
2018年 2月厚岸蒸溜所として初商品リリース。第3熟成庫完成
2020年 2月初のシングルモルトウイスキー「サロルンカムイ」をリリース。
4月第4熟成庫完成。
10月二十四節気シリーズ第一弾「シングルモルト寒露」をリリース。
2021年 精麦棟の新設(稼働は2022年)
2023年4月 第5熟成庫完成。
2025年 堅展実業の第2蒸溜所となる「富良野蒸溜所」の建設が発表。2028年を目標に建設予定
2026年 厚岸蒸溜、富良野熟成ウイスキーが製品化
二十四節気シリーズの全24種が6年かがりで完結。
「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という強い想いのもと、設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。施工はすべてフォーサイス社の職人が来日して実施。
ポットスチルの形状はストレートヘッドのオニオンシェイプで、アイラ島のいくつかの蒸留所のものと似ています。加熱はラジエーター方式(間接加熱)、付属するコンデンサーはシェル&チューブ式でマッシュタンはセミロイター式です。
発酵槽(ウォッシュバック)は全てステンレス製。年によって変わる気候や自然に任せながら、クラフトマンが調整を行い、発酵のタイミングを見極めます。
熟成庫は現在、第1~第5熟成庫まで。第1はダンネージ式、第2熟成庫(充填棟の隣)は現在出荷前の製品保管に使用。第3~第5熟成庫はラック式を採用、厚岸湾を望む丘の上にあり海の香り漂う「海霧」が厚岸町全体を包み込み、原酒に潮の風味が包み込みます。まさにテロワールともいえる特徴です。
熟成樽はバーボン、シェリーに加え、北海道産の「ミズナラ」も使用。さらにワインやラム、ブレンデー樽などを使用し、多層的なレイヤーを重ね、ブレンドが行われています。
また、ウイスキーの原料となる大麦を厚岸内で栽培し、ピートや熟成のための木樽も含めてすべて厚岸産でおこない、将来的には「厚岸オールスター」のウイスキー造りを目指しています。
2021年8月には、厚岸蒸溜所で蒸留した原酒を試験的に富良野で熟成させるという取組みも始まりました。
出来上がったウイスキーは厚岸熟成特有の塩味はなく、富良野という土地ならではのフローラルなウイスキーに。地元の厚岸のみならず「北海道」という偉大な個性を活かします。
厚岸町周辺の厚岸湖と別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地です。ラムサール条約とは、1971年2月2日にイランのラムサールで採択された湿地に関する条約で、水鳥をはじめとする野生動物の生息地となっている湿地を、国際的な協力のもと保全および賢明に利用することを目的としています。
ウイスキーに使用する上水の取水口は、蒸留所のそばを流れる尾幌川上流のホマカイ川。ピートの層を通ったその水は茶褐色をしています。
その周辺は湿原地帯で、清流にしか生息しないといわれるバイカモの生息地。夏季に咲く小さな白い花は豊かな水のシンボル。この水が厚岸のウイスキーを育みます。
引用元:厚岸蒸溜所公式HP
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厚岸蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。
https://jpwhisky.net/manufacturer/akkeshi/
7.まとめ
「踊る大捜査線」シリーズと厚岸蒸溜所がコラボレーションした第二弾。
前作の「厚岸 むろい」が室井慎次の信念と希望を表現した一本であるのに対し、本作では青島俊作の純粋さや情熱、迷いながらも現場に立ち続ける意志をウイスキーで表現しています。
青島俊作をイメージした「暁」というコンセプトのもと、整いすぎない揺らぎや、静かに熱を残すような奥行きを表現した本作。前作「むろい」と飲み比べることで、それぞれのキャラクターに込められたブレンダーの解釈を楽しめる点も、本コラボレーションならではの魅力です。
販売本数は1,213。入手性の限られる特別なボトルであり、厚岸ウイスキーのファンはもちろん、「踊る大捜査線」シリーズのファンにとっても、作品への思い入れとウイスキー造りのこだわりを一緒に味わえる一本といえます。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.58 2026年10月号
[巻頭特集]
スコッチウイスキー最前線2026 第2弾
バルヴェニー/モートラック/オルトモア/グレントファース/カブラック/ダンフェイル/ボニントン/グレンモーレンジィ
◆ビル・ラムズデン博士が語る グレンモーレンジィ ハリソン・フォード リミテッドエディション
[第2特集]
日本のクラフト蒸留所最前線
SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE/SETOUCHI DISTILLERY/丹丘蒸留所/野沢温泉蒸留所
◆野沢温泉蒸留所 ヨネダイサム氏 2つの製法が融合 初リリースの舞台裏
[ブランド解説&インタビュー]
◆サラ・バージェス氏に聞く 200周年を迎えるオールドプルトニーの魅力
◆二十四節気シリーズ完結! 厚岸蒸溜所の第二章 樋田恵一氏/立崎勝幸氏
◆五島つばき蒸溜所 東の果てと西の果て 二つの風景が重なるピーテッドジン
◆スピリッツ・リキュール工房ツアーで体感するサントリーのものづくり
[イベントリポート]
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026授賞式
◆Whisky Festival 2026 in OSAKA
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。





