「シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月(KOGETSU)」、「ブレンデッドウイスキー姫卯(HIMEUSAGI)」。江井ヶ嶋酒造とお酒の美術館のコラボオリジナルウイスキーが9月4日発売。特徴や価格、詳細を解説。
全国63店舗を展開しているBAR「お酒の美術館」のプライベートボトル第2弾として江井ヶ嶋酒造とのコラボ商品「シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月」と「ブレンデッドウイスキー姫卯」の提供・販売を2023年9月4日から開始。全国のBAR「お酒の美術館」でのみ提供。
ブレンダーはウイスキーブログ「くりりんのウイスキー置場」の管理人でウイスキー愛好家である「くりりん氏」が原酒の選定とブレンドを実施。
1.購入方法について
ボトルでの販売はしていないようです。
「シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月」と「ブレンデッドウイスキー姫卯」は、Bar「お酒の美術館」でのみ提供。
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2.シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月の特徴
■オリジナルウイスキー「琥月」商品説明
商品名 「シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月」
容量 500ml
原材料 モルト
アルコール分 62%
ボトリング本数 730本
Bar「お酒の美術館」でのみ提供
兵庫県明石市の老舗蒸留所で造った、シングルモルトジャパニーズウイスキーです。蒸留所の個性を味わっていただけるよう、オロロソシェリー樽で5年間貯蔵したモルト原酒を、カスクストレングスでボトリングしました。【テイスティングノート】
香り:ほんのり潮風香るレーズン入りのチョコレート。カシス、ドライプルーン、ミント。
味わい:やわらかな酸味と甘味。シェリー樽の程よいタンニンの渋み。後には軽い甘酸っぱさと程よいコクが心地よく続く。
引用:蒸留所コラボ第2弾、江井ヶ嶋酒造×お酒の美術館オリジナルウイスキー「琥月」「姫卯」2023年9月4日(月) 発売開始|株式会社NBGのプレスリリース
製品名 | シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月(KOGETSU) |
酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト |
樽 種 | オロロソシェリー樽 |
詰本数 | 730本 |
度 数 | 62% |
価 格 | ー(ボトル販売無し、BAR「お酒の美術館」でのみ提供) |
製造所 | 江井ヶ嶋蒸溜所 |
製造者 | 江井ヶ嶋酒造株式会社 |
3.ブレンデッドウイスキー姫卯の特徴
■オリジナルウイスキー「姫卯」商品説明
商品名 「ブレンデッドウイスキー姫卯」
容量 500ml
原材料 モルト・グレーン
アルコール分 50%
ボトリング本数 531本
Bar「お酒の美術館」でのみ提供シングルモルトジャパニーズウイスキー琥月をキーモルトとし、厳選したスコットランド産モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしました。
【テイスティングノート】
香り:フレッシュなフルーツ、グレープフルーツ、青りんご、青いバナナ、ミント、バニラ、シナモン、チョコレート。
味わい:フレッシュだがまろやかな口当たり、柔らかい酸味としっかりとした甘み、ハチミツ、チョコレート。やさしい甘みが爽やかに消えてゆく。
引用:蒸留所コラボ第2弾、江井ヶ嶋酒造×お酒の美術館オリジナルウイスキー「琥月」「姫卯」2023年9月4日(月) 発売開始|株式会社NBGのプレスリリース
製品名 | ブレンデッドウイスキー姫卯(HIMEUSAGI) |
酒 別 | ブレンデッドウイスキー |
原材料 | モルト、グレーン |
樽 種 | オロロソシェリー樽ほか |
詰本数 | 531本 |
度 数 | 50% |
価 格 | ー(ボトル販売無し、BAR「お酒の美術館」でのみ提供) |
製造所 | 江井ヶ嶋蒸溜所 |
製造者 | 江井ヶ嶋酒造株式会社 |
4.お酒の美術館について
京都に本社がある株式会社NBGが運営。関西でも主に京都に店舗が多いが、全国に63店舗BARお酒の美術館を展開している。新規出店も2022年に20店舗、2023年も9月現在で19店舗と勢いよく出店しているのが特徴。
希少なウイスキーやブランデー、とくにオールドボトルの品ぞろえは強い。提供価格も比較的リーズナブルな価格設定で、よくあるチャージ料金も無料となっています。店舗によっては持ち込みOKな店舗もありとても良心的です。
お酒の美術館公式HPはこちら
5.江井ヶ嶋蒸溜所について
1891年 焼酎貯蔵庫「二番蔵」完成 ※後にウイスキー貯蔵庫となる
1919年 ウイスキー免許取得、蒸留所設立
同年 地ウイスキー「ホワイトオーク発売」
1984年 新蒸留所竣工
2007年 初のシングルモルトウイスキー「あかし」8年発売
2019年 ホワイトオーク蒸留所から江井ヶ嶋蒸溜所に名称変更
ポットスチル2基を三宅製作所製のものに新調
2020年 高価格帯の「江井ヶ嶋」ブランドをリリース
「あかし」が作られているのは兵庫県明石市の江井ヶ嶋にあるホワイトオーク蒸留所。
現在は江井ヶ嶋蒸溜所と改名しており、その理由は外国人観光客に分かりやすくする為だそう。
小さな漁村である江井ヶ嶋は1年を通して心地よい気候にあり、内海の明石海峡のすぐそばで、温暖な海洋性の気候の恩恵を受けています。
ウイスキーとワインの製造免許を取得したのが1919年。
日本で初めてウイスキーの蒸留が行われたのは1923年山崎蒸溜所ですが、日本で初めてウイスキー蒸留の特許を取得したのは1919年江井ヶ嶋蒸溜所(旧 ホワイトオーク蒸留所)でした。
1919年といえばジャパニーズウイスキーの父、竹鶴政孝氏がスコットランドへウイスキー蒸留を学びに行っていた頃。
早い段階でホワイトオーク蒸留所が存在していたことに驚かされます。
しかし特許は取得したものの、正しいウイスキー造りの製法は伝わってきていなかったため、当時作られていたのはウイスキーを模倣したイミテーション・ウイスキーだったといわれています。
引用元:江井ヶ嶋蒸溜所公式HP
4.過去リリースされた江井ヶ嶋蒸溜所のラインナップ
4-1.あかし ダブルブレンダーズ モルトハーモニー
4-2.INAZUMA ワールド ブレンデッドウイスキー エクストラ セレクテッド エディション No.3
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。