広島県の桜尾蒸留所より、 STILLMAN’S SELECTIONの第三弾「スパニッシュオーク」が9月17日リリース。
前回の第一弾の「桜尾 SHERRY CASK」、第二弾の「戸河内MISTY」に続く第三弾。蒸留所限定ボトルなどを除けば、桜尾シリーズからは3年以上ぶりの公式リリースとなります。
今回はスパニッシュオーク&50ppmのヘビリーピーテッド使用。
どのような味わいになっているのでしょうか?
1.シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾 SPANISH OAK STILLMAN’S SELECTION
株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号、代表取締役社長 白井 浩一郎)は2025年9月17日(水)より桜尾貯蔵庫で熟成し、スティルマンが厳選したウイスキー「シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾 SPANISH OAK STILLMAN’S SELECTION」を発売いたします。
と山の自然に恵まれたSAKURAO DISTILLERY。海側にある桜尾貯蔵庫では夏と冬の寒暖差が大きく、潮風をまとった樽の中で熟成は早く進みます。また、様々な樽を使用して多彩な原酒を熟成させています。
桜尾貯蔵庫の中でも最も熱く、寒暖差の大きい場所で熟成しているSHERRY CASKの中から芳醇な香りとスパイシーな余韻を持つ原酒を見つけました。そのスティルマンの目にとまった「SPANISH OAK」のみを選びボトリングした、「シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾 SPANISH OAK STILLMAN’S SELECTION」を数量限定でお届けします。《STILLMAN’S SELECTIONとは》
海と山自然に恵まれたSAKURAO DISTILLERY。おだやかな瀬戸内海の潮風が届く桜尾貯蔵庫と中国山地の懐深く森林と清流に囲まれた戸河内貯蔵庫ではその環境の違いにより様々な原酒を生み出すことができます。100年以上の蒸留技術を受け継ぎ、数多な原酒をテイスティングしてきたスティルマンが繊細な感性で優れたモルト原酒を選び抜きました。ゆるやかに立ち上がるも、口に含んだ瞬間に広がるエステリーなフルーツの香りはスティルマンがこだわるSAKURAO DISTILLERYの原酒の特徴。スティルマンの信念と伝統が紡ぐ唯一の味わいを皆様にお届けします。
■テイスティングノート
色/やや赤みのある濃い琥珀色
香り/スモーキー、デーツ、ビターチョコレート
味わい/デーツ、イチゴ、ほのかな塩味
フィニッシュ/濃厚な甘みとさわやかなピートの香りの余韻が長い
2.商品スペック
製品名 | シングルモルトジャパニーズウイスキー桜尾 SPANISH OAK STILLMAN’S SELECTION |
---|---|
酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト(50ppmヘビリーピーテッド) |
樽 種 | スパニッシュオーク樽 |
詰本数 | 数量限定 |
度 数 | 50% |
価 格 | 希望小売価格:16,500円(税込) |
製造所 | 桜尾蒸留所 |
製造者 | 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー |
3.メーカー
株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー
設立 | 1918年 |
本社所在地 | 〒738-8602 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号 |
所有蒸留所 | 桜尾蒸留所 |
4.蒸留所
桜尾蒸留所(SAKURAO DISTILLERY)
所在地 | 〒738-8602 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号 |
操業開始 | 2018年1月 |
広島県の株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーは、1918年創業の老舗の酒造メーカー。
実はウイスキー造りの歴史は深く、1938年~1989年までモルトウイスキーの製造・販売を行っていました。当時蒸留された原酒は、戸河内にあるJR西日本の鉄道用試掘トンネルを活用した貯蔵庫に保管されていました。
2008年、戸河内の貯蔵庫に貯蔵されていた原酒と輸入原酒をブレンドして作る「戸河内ウイスキー」を販売開始しました。(9割はヨーロッパへの輸出とのこと。)
操業100周年事業として2017年12月、高品質のシングルモルトウイスキーを生産するために新たに設備を導入し、広島発のクラフト蒸留所「SAKURAO DISTILLERY」を建設。2018年1月から蒸留開始。
現在は『シングルモルト桜尾』『シングルモルト戸河内』『ブレンデッドウイスキー戸河内』の3種類を発売しており、グレーン製造もおこなっている蒸留所ならではの価格帯で楽しめるウイスキーを販売している。
現在では同市内にある「吉和魅惑の里」跡地に「サクラオディスティラリーフォレストサイト」を建設中。製造工程を見学できる蒸留棟とバーを設けるビジター棟で構成される。
2017年12月 | SAKURAO DISTILLERY 竣工 |
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2018年10月 | SAKURAO DISTILLERY VISITOR CENTER オープン |
2019年 | SAKURAO DISTILLERY 二期工事(グレーンウイスキー蒸留設備導入・ウイスキー貯蔵庫新設) |
2021年3月 | 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーに社名変更 |
- SAKURAO DISTILLERY|広島が世界に贈る、クラフト蒸留所
- SAKURAO DISTILLERY|広島が世界に贈る、クラフト蒸留所
4.桜尾蒸留所の過去製品のレビュー



最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.51 2025年8月号
【巻頭特集】
「スコッチ蒸留所名鑑 第2弾 ペルノリカール[前編]」
フランスのペルノリカール社が所有するモルト蒸留所について解説し。今号では計6つの蒸留所を掲載。
【特集】
「国家級中国威士忌最新事情 ダイキン編」
土屋守編集長が中国を訪れ、目覚ましい成長を遂げるチャイニーズウイスキー最新事情をリポート。
「韓国ウイスキー」
モルトウイスキー蒸留所が相次いで誕生している韓国を訪問。
【特別対談】
7年ぶりに誕生した新定番 ジョニーウォーカー ブラックルビー
土屋守×金子亜矢人ベンツェ氏
【イベントリポート】
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2025 受賞結果
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。