【2021年8月19日発売】YAZŪKA (ヤズーカ) World Whisky

発売情報
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長濱蒸溜所

長濱浪漫ビール株式会社の公式HPにて「YAZŪKA (ヤズーカ) World Whisky」2種の発売情報がリリースされました。発売日は8月19日。それぞれ限定6,000本。
長濱浪漫ビールONLINE SHOPにて先行販売分はすでに完売となっております。

吉井氏本人が味のテーマ設定に始まり、ブレンディング、テイスティング、樽選定にまで徹底的にこだわって仕上げた、日本を代表するロックミュージシャン、吉井和哉氏が自らの人生を投影させたウイスキーです。また、父の50回目の命日に発売を目標としていた吉井氏の想いが詰まったウイスキーとなります。原酒の構成は、長濱蒸溜所のオリジナルモルト原酒をベースに、海外産のモルト原酒やグレーンウイスキーを絶妙にブレンドする「ワールドブレンデッド」。徹底的にブレンディングとテイスティングを繰り返して実現したウイスキーです。長濱蒸溜所の熟成庫で、それぞれのオリジナル音源を混じり気の無いピュアオーディオで樽に聴かせながらじっくりと熟成させるなど、そのこだわりは熟成にも及んでいます。

日本を代表するロックミュージシャンである吉井和哉氏はこれまでに、THE YELLOW MONKEY、ソロ活動に関わらず、レコーディングやライブ等でイギリス、そしてスコットランドに足を運ばれています。そんなある時、撮影に訪れたスコットランドのバーで、現地の紳士に勧められたスコッチウイスキーの味に衝撃を受けて以来、本場スコットランド産のウイスキーは、氏の人生の様々な場面で登場し、深く良い関係であり続けてきました。

スコッチウイスキーの魅力に傾倒していく中で『いつか自身の人生を投影したウイスキーを作りたいという気持ちが強くなっていた。』という吉井氏と長濱蒸溜所は、お互いを取り持つ縁から必然的な出会いを果たしました。そして、長濱蒸溜所のマスターブレンダーとともに「人生を表現するウイスキー」という命題にじっくりと向き合い、象徴する2つのテーマ“Father”と“BEAUTIFUL”を考案しました。
引用:YAZŪKA (ヤズーカ) World Whisky|長濱浪漫ビール

1.YAZŪKA (ヤズーカ)ワールドブレンデッド Father Ride on AMAHAGAN Selected by 吉井和哉

製品名 YAZŪKA (ヤズーカ)ワールドブレンデッド Father Ride on AMAHAGAN Selected by 吉井和哉
酒 別 ブレンデッドウイスキー
原材料 モルト、グレーン
樽 種 バーボン樽にて追加熟成
詰本数 6,000本限定
度 数 47%
価 格 希望小売価格:8,800円(税込)
製造所 長濱蒸溜所
製造者 長濱浪漫ビール株式会社

2.YAZŪKA (ヤズーカ)ワールドモルト BEAUTIFUL Ride on AMAHAGAN Selected by 吉井和哉

製品名 YAZŪKA (ヤズーカ)ワールドモルト BEAUTIFUL Ride on AMAHAGAN Selected by 吉井和哉
酒 別 ブレンデッドモルトウイスキー
原材料 モルト
樽 種 シェリー樽にて追加熟成
詰本数 6,000本限定
度 数 47%
価 格 希望小売価格:8,800円(税込)
製造所 長濱蒸溜所
製造者 長濱浪漫ビール株式会社

3.長濱蒸溜所について

滋賀県びわ湖北部にある日本最小クラスの長濱蒸溜所は、クラフトビールの醸造所とレストランを併設しています。大手ウイスキーメーカーを含めてもレストランを併設している蒸留所は少なく、クラフトウイスキー蒸留所となればごく稀な存在です。

設置された個性的なポットスチルの形状はウイスキーづくりのまさに原点を感じさせます。
長濱蒸溜所は元々は江戸時代から米蔵だったところを改修し、1996年からビールづくりが始まりました。その後、2016年にウイスキーづくりのための設備を導入。建物の中は吹き抜けになっていて、1階に糖化槽と蒸留器を設置、2階に粉砕機と発酵槽が設置してあります。
ポットスチルは初留2基、再留1基で、加熱方式は間接蒸気のひょうたんのような形をしたアランビックタイプのポットスチルで、ブランデーの蒸留に使われることが多いポットスチルを使用しています。このアランピックタイプのポットスチルは日本のクラフト蒸留所の中では現在長濱蒸溜所だけが使用しています。特徴としては、酒質がクリアで柔らかく雑味の少ないものが出来るメリットがあります。

創業から今に至るまでの間で試行錯誤が繰り返されてきました。大きな変更点は麦芽の粉砕比率を変更したり、発酵時間を当初60時間だったところを今では72時間に変更。また、蒸留器を2基から3基に増設。創業時は初留釜が1000リットル、再留釜が500リットルでしたが、再留釜も入れ替えて、3基全て1000リットルに統一。あとはスコットランドの蒸留所に倣って、再留器の洗浄をほとんどしていない。など、創業後およそ4年間で様々な変化をしてきた蒸留所です。

画像出展:長濱蒸溜所公式Facebook

画像出展:長濱蒸溜所公式Facebook

4.AMAHAGANシリーズのラインナップ

4-1 AMAHAGAN Edition No.1

<テイスティングノート>

長濱モルト由来の円みのある麦芽の香りと、オレンジチョコレートを連想させるフルーティさと深みが複雑に絡み合い、全体をバニラの甘い香りが包み込みます。口に含むとコクのあるアタックの後に、鼻に抜ける華やかな余韻をお愉しみいただけます。

 

 

 


4-2 AMAHAGAN Edition No.2 Red Wine Wood Finish

<テイスティングノート>

レーズンやベリーといった赤ワイン由来の風味と、長濱蒸溜所特有のモルティーさが絶妙に調和。最後に爽やかなオレンジピールを感じます。穀物の甘みが全体に広がり、程よいビターさが味わいを引き締めます。

 

 

 


4-3 AMAHAGAN Edition No.3 Mizunara Wood Finish

<テイスティングノート>

外観は淡い琥珀色。グラスに溢れる長濱モルトらしい甘い麦芽の香りは、オレンジや赤りんごなど暖かみある果実と混じりあい、より芳醇に。時間が経過するにつれ、ミズナラに由来する香木のニュアンスはさらに引きたち、最後は甘いキャラメルのようなウッディネスを感じます。口に含めばオレンジの焼き菓子や、香ばしい黒糖の風味。甘味の後には、ビターなチョコレートを口の中でゆっくり溶かしているような豊かな余韻が残ります。




4-4 AMAHAGAN Edition YAMAZAKURA

<テイスティングノート>

外観は赤みがかった琥珀色。長濱モルトらしさのモルティーな甘さはそのままに、山桜由来の品のある甘く優しい麗らかな香り立ち。桜餅や梅を連想させる『和』のフレーバー。アマハガンシリーズ特有の穏やかなオレンジピールや黒蜜、口の中で広がる華やかで上品な甘さ。アフターには紅茶の様なリーフィーな心地よい渋みが訪れます。

 

 

4-5 AMAHAGAN World Malt Edition Peated

<テイスティングノート>

外観はライトゴールド。焼きリンゴや熟した桃のフルーティーなトップノート。そこから一転し、ミントやハーブのハーバルなアロマ、焙煎された香ばしいモルト、ピートスモークやヨード香などが複雑に絡み合います。口に含むとグレープフルーツを想わせる爽やかな柑橘の後に、香ばしくきめ細やかなスモーキーさが印象的。余韻では綿菓子、和三盆といった甘くほろ苦いテイストをお愉しみ頂けます。

 

 

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

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