今、世界中から熱い視線が集まる、北海道のお酒と食。
昨年3日間で5万人が来場した、「北海道お酒と食のおいしいマルシェ」が6月30日から7月2日までの3日間、札幌大通公園8丁目特設会場で開催。
今回は、お酒は道内のワイン17社、日本酒14社、クラフトビールが8社、ウイスキーとジンが4社、焼酎・リキュール他1社合計44社が参加。
入手困難なお酒も並ぶ予定。
またお酒に合う、北海道内の各地の飲食店12店が出店。お酒と食のマリアージュを楽しまれてはいかがでしょうか?
イベント会場でのみ味わえる、厚岸蒸溜所の「牡蠣の子守歌」はおすすめです!
1.チケット購入方法
会場への入場はフリーとなっているので特にチケットを買っておく等の事前の準備が必要ない為、安心です。
しかし前年のレポート等を見る限りではオープンの11時には長蛇の列が出来ていたので、どうしても飲みたいものや食べたい物がある場合はお早目に会場に行くことをおすすめします。
しかしどうしてもこの3日間では行けないという方に、耳寄りな情報を次項でお伝えしたいと思います!
会場 | 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西8丁目 |
アクセス | 地下鉄「大通」駅5番出口より徒歩約8分 地下鉄東西線「西11丁目」駅4番出口より徒歩約4分 |
開催日時 | 3日間とも11:00~20:00まで(最終日は18:00)ラストオーダーは30分前 |
価格 | 店舗による |
主催 |
2. 1日限定「お酒と食のおいしいダイニング」
「北海道 お酒と食のおいしいマルシェ2023」の開催前日にあたる6月29日(木)に、1日限定「お酒と食のおいしいダイニング」が鶴雅ビュッフェダイニングで開かれることが決定!!
この日にしか行けない、もしくは前乗りしておきたい等ご予定に合わせてスケジュールも組みやすくなると思いますので一考の価値ありです!
先着で限定100人の事前予約が必要ですが、ゆったりと室内で会場人気が高いワインやウイスキー、ビールなどの道産食材を使った多彩な料理を楽しめます。
ダイニングの概要が、北海道の食と観光に特化したWEBメディア「TripEat北海道」で掲載されましたので、詳しくはこちらからご覧ください。
※6月17日現在、残念ながら予約はすべて埋まってしまったそうです。
来年も開催する可能性もあるでしょうから、覚えておくと良いかもしれません!
2-1.会場でボトルは買える?
ウイスキーのボトル販売はありませんが、瓶ビールやワインボトル、ニセコ蒸溜所のジンはボトルでの販売を行うようです。
2-2.出店している蒸溜所の紹介
堅展実業 厚岸蒸溜所
堅展実業株式会社が、新たな事業として立ち上げた「厚岸蒸溜所」
「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という強い想いのもと、設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。
アイラ島のウイスキー造りと同様、泥炭(ピート)層を通った水を仕込み水に用い、冷涼で湿潤、そして海風が当たる場所「厚岸」で日々、熟成が進んでいます。
所在地 | 〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2 |
アクセス | JR厚岸駅よりタクシーで約15分 釧路空港からJR釧路駅まで阿寒バスで約50分 JR釧路駅からJR厚岸駅までJR根室本線で約50分 |
操業開始 | 2016年10月より蒸留開始 |
公式HP | 堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 |
見学 | 「厚岸味覚ターミナルコンキリエ」が主催しています。お申込み・詳細はこちら |
商品 | 厚岸ニューボーン1~4、厚岸ウイスキー サロルンカムイ、シングルモルトウイスキー寒露、ブレンデッドウイスキー雨水、シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種、ブレンデッドウイスキー処暑、シングルモルト立冬、ブレンデッドウイスキー大寒 |
周辺グルメ | 食べログ ホットペッパー ぐるなび Yahoo!ロコ |
宿泊・ツアー | じゃらん 一休 楽天トラベル JTB HIS |
ふるさと納税 | 厚岸産牡蠣やその他厚岸の味覚 |
厚岸蒸溜所の代表的なウイスキー
北海道自由ウイスキー 紅櫻蒸溜所
北海道札幌市の北海道自由ウイスキーが手掛ける紅櫻蒸留所。
現在、ウイスキーではなく、クラフトジンで話題の蒸留所です。北海道ならではの材料を使用して蒸留するジンは、味わいが独特ですぐに話題となりました。
会社名は「北海道自由ウヰスキー㈱」ですが、今のところ紅櫻蒸留所でのウイスキー造りに関する情報は無く、今後の動きに注目です。
紅櫻蒸留所の代表的なクラフトジン
八海醸造 ニセコ蒸溜所
日本酒「八海山」などを製造する八海醸造(新潟県南魚沼市)が2019年に現地子会社(株式会社ニセコ蒸留所)を設立。
2020年4月北海道ニセコ町にウイスキー蒸留所の建設を開始、12月に完成。総投資額は約5億円。
2021年3月24日に蒸留開始。ポッドスチルはスコットランド・フォーサイス社製を使用し、ウイスキーの発売は2024年以降の見込み。
年間の生産目標は約90kl。
敷地面積は約9900㎡で、いずれも平屋建ての蒸留所(店舗含む)と貯蔵施設を建設。延べ床面積はそれぞれ877㎡と291㎡で、周囲の景観に溶け込むような木造風のデザインとした。
2021年10月1日グランドオープン。第一弾商品のクラフトジン「ohoro GIN」の発売と蒸留所見学を開始。ohoro(オホロ)とはアイヌ語で「続く」という意味。蒸留所見学は2週間前から希望日前日正午までの完全事前予約制で1日4回、1回の見学人数は最大10名の予定。
所在地 | 〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15 |
アクセス | JRニセコ駅より車で20分 |
操業開始 | 2021年3月より蒸留開始 |
公式HP | ニセコ蒸溜所 |
見学 | ニセコ蒸溜所webサイトより予約(2週間前から希望日前日正午まで予約可能) |
商品 | ー |
周辺グルメ | 食べログ ホットペッパー ぐるなび Yahoo!ロコ |
宿泊・ツアー | じゃらん 一休 楽天トラベル JTB HIS |
ふるさと納税 | ニセコの味覚やラグジュアリーホテル |
積丹スピリット
積丹町の地形や気候がスコットランドに似ていることに着想を得て、地域創生事業の一環として2015年よりクラフトジンの開発をスタートし、2020年春に開業。
アイヌの人々が「森の女神」と呼んだアカエゾマツをベースに、自社で栽培する専用のボタニカルガーデンには約100種のボタニカル(香草植物)が栽培されそこからブレンドして造るクラフトジン「積丹スピリット」が誕生しました。
蒸留酒は別名「火の酒」と呼ばれ「火の帆(HONOHO)」のブランド名には、火山活動から半島が生まれ、伝統行事「天狗の火渡り」がある積丹町から生まれたジンが、追い風を帆に受けて世界へ船出する未来への希望が込められています。
ジンの他にもリキュール、アブサン、ブレンデットジン等もコンスタントにリリースしています。
所在地 | 〒046-0325 北海道積丹郡積丹町大字野塚町字ウエント229番地1 |
アクセス | 積丹町役場から車で18分 |
操業開始 | 2020年 |
公式HP | 積丹ブルー蒸溜所 |
見学 | イベント時のみ |
商品 | 火の帆GIN |
積丹スピリッツの代表的なジン
3.最後に
ウイスキーそのものの出店が少なく、やや寂しい気もしますが、それを補って余りあるほどの北海道産のお酒と食べ物が一同に会するこのイベントはどれも魅力的なものばかりです。
チーズや牛タン、海鮮、ステーキ、『牡蠣の子守歌』のハイボールを片手に北海道の味覚を思う存分に味わえる幸せ。
ぜひ、会場に行ける方は週末を利用して行かれてみては?
■今後予定されているウイスキーフェスティバル
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。