【11月1日】サントリー山崎蒸溜所リニューアルオープン

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山崎蒸溜所

今年2023年5月から見学受け入れを休止していた山崎蒸溜所が11月1日からリニューアルオープン

白州蒸溜所が先日リニューアルオープンしたばかりですが、山崎蒸溜所もまた来月11月1日から見学受け入れを再開。
山崎蒸溜所が建設されてから100年後である今年2023年。
ミレニアムイヤーの締めくくりとも言える今回の改修工事で、山崎蒸溜所のどこがどのように変わったか、現在の見学予約の状況などをお伝えします。
記事の最後にはお得な予約の方法を書いておきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

リニューアル前の山崎蒸留所見学レポートも併せてご覧ください。

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1. サントリーホールディングス株式会社とは

元は1899年(明治32年)に鳥井信治郎が大阪に若干20歳で立ち上げた「鳥井商店」が始まり。
輸入業で生計を立てる傍ら、酒精強化ワイン「赤玉ポートワイン」が大ヒット。
赤玉ポートワインで得た資金を基に、日本で初めてのウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」作ったのはあまりにも有名。
派手好きであった信治郎は宣伝広告を打つ事にも熱心で当時の宣伝部には芥川賞受賞作家「開高健」や直木賞受賞作家である「山口瞳」や片岡敏郎らが在籍しており現在の大手広告制作会社サン・アドへと繋がります。彼らが打ち出していく広告は次々に話題を呼び、更に売り上げと知名度を加速させていきます。
日本で初めてのヌード撮影をした事でも知られる。

大まかなサントリー100年の歴史

1923年山崎蒸溜所建設に着手
1929年本格国産ウイスキー「白札」発売
1937年「角瓶」発売
1946年「トリスウイスキー」発売
1950年「オールド」発売
1960年「ローヤル」発売
1969年「スペシャルリザーブ」発売
1972年知多蒸溜所の前身である「サングレイン(株)」設立
1973年白州蒸溜所竣工
1980年代さらなる品質向上に向け、山崎蒸溜所・白州蒸溜所の大改修を実施
1984年「山崎」発売
1989年「響」発売
1994年白州」発売
2003年

世界的な酒類コンペティション
「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」にて「山崎12年」が
初めて金賞を受賞。以降現在に至るまで数多くの酒類コンペティションで最高賞受賞。

2008年「角ハイボール」マーケティング活動開始
2010年「ISC」にて「ディスティラー オブ ザ イヤー(Distiller of the Year)」を
日本企業として初めて受賞
2014年米ビーム社の株式を取得し、ポートフォリオの拡充や世界的な販売流通網を獲得
2022年「ISC」にて「白州25年」がジャパニーズウイスキー部門最高賞である
「トロフィー」を受賞
2023年

サントリーウイスキー100周年

2. 山崎蒸溜所について

実はこれまで7回にも及ぶポットスチルやフロアの増設や改修等行われています。

創業当時の山崎蒸留所

サントリーの創業者鳥井信治郎は「日本人の繊細な味覚にあった、 日本のウイスキーをつくりたい」という熱い想いを持ち、ウイスキーづくりを決意し山崎蒸溜所は日本で初めてのウイスキー蒸留所として1923年に誕生しました。
山崎蒸溜所の建設にあたって、スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を招聘し、山崎蒸溜所長に任命しました。
京都の南西、天王山の麓、山崎。ウイスキーづくりにおいて重要な“良質な水”と“自然環境”にこだわり、数ある候補地の中からこの山崎の地が選ばれました。

 

 

現在の山崎蒸留所

天王山から京都西山を水源とする地下水は硬度約90度。
麦芽仕込み量は4~16トン
発酵槽はステンレス製12基に木製のオレゴンパイン8基を使用。
ポットスチルは初留、再留どちらもフォーサイス社と三宅製作所製の8基ずつ計16基で、ストレート型バルジ型のものが混在し、ガス直火とスチーム間接加熱と両方を取り入れ多種多様な形、ネック、加熱方式、様々な樽種を自在に駆使している事が、山崎蒸溜所の最大の特徴となる原酒の造り分けを可能にしている。
ダンネージ式とラック式の4棟の熟成庫を蒸留所内に保有しているが、現在、滋賀県近江市にある巨大なエージングセラー19棟が主な貯蔵庫となっている。

製造設備に関しては、リニューアル前の見学レポートにて詳しく紹介しております。

所在地〒618-0001
大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
アクセス
  • JR西日本東海道本線(京都線)山崎駅 徒歩7分
  • 阪急電鉄京都本線大山崎駅 徒歩10分
操業開始1923年
公式HPサントリー 山崎蒸溜所
見学見学可。HPより要予約。

3. リニューアルの内容

エントランス

100周年を迎える新たな山崎蒸溜所の装いとして、エントランス部分をはじめとした敷地内に自然との調和を表現した“杜”を形成するため、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化しました。蒸溜釜の銅素材を再利用した門をくぐり抜け、山崎の“杜”ならではのどこか神秘性も感じられる空気感を味わいながら、見学ツアーや場内見学の新たな受付となる山崎ウイスキー館へのアプローチをお楽しみいただけます。

(画像出典:サントリー公式サイト

山崎ウイスキー館《館内展示》

山崎蒸溜所の敷地内に操業当時より残る建造物である山崎ウイスキー館。その歴史ある建物ならではの内観として、創業者・鳥井信治郎から続くサントリーウイスキーのものづくりの継承と革新の訴求をより強化し、山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示を充実させました。また、山崎蒸溜所のものづくりを通じて、細部にまでこだわるものづくりの姿勢を感じていただき、これから先の未来に向けた日本のウイスキーの美味品質に対する期待感を醸成するような展示を目指しました。

(画像出典:サントリー公式サイト

テイスティングラウンジ

山崎蒸溜所でつくられた多彩な原酒ボトルに囲まれる空間で、サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」ブランドをはじめとしたサントリーウイスキーの各ブランドや、この場所でしか味わえない原酒を堪能いただける、特別なテイスティングラウンジをリニューアルオープンしました。山崎蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる“杜”を眺めるローチェアなどを設置し、ウイスキーに慣れ親しんだ方から初めて飲む方までより多くのお客様に、この山崎蒸溜所でしかできない日本のウイスキーを嗜む贅沢な空間を提供します。

(画像出典:サントリー公式サイト

(画像出典:サントリー公式サイト

(引用元:サントリー公式サイト

 

4. 見学ツアーの内容、予約方法

今回刷新された山崎蒸溜所ツアーの内容は下記となります。 ※20歳未満の方はご参加いただけません

山崎蒸溜所 ものづくりツアー

所要時間80分
参加費3,000円(税込)

主な内容

「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」が生まれるものづくり現場をご覧いただき、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感いただきます。テイスティングでは「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「山崎ハイボール」をお楽しみください。
ツアー後には、「山崎オリジナルテイスティンググラス」をお持ち帰りいただけます。 

山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ【火曜、木曜開催】

所要時間120分
参加費10,000円(税込)

主な内容

サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」ブランドが生まれるものづくり現場をご覧いただき、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感いただきます。プレステージツアーでしか立ち寄れない製造エリアや実際のつくり手の作業の様子の見学などを通して、山崎蒸溜所ならではのものづくりへのこだわりをじっくりとご案内します。テイスティングでは「山崎12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などをお楽しみください。

(引用元:サントリー公式サイト

予約方法について

現在一部のツアーは再開後から抽選制と変更になります
抽選制と先着順では予約開始日が異なります。
先着順というのはビジターセンターである「ウイスキー館の見学のみ」となっている為、注意が必要です。
ほとんどの方が見学込みでの利用が考えられるので抽選される事をおススメします。
なお抽選制はお電話でのお申込みは受け付けてません。

有料・抽選制ツアー:【11月開催分】2023年10月2日(月)13:00~2023年10月8日(日)16:29
山崎ウイスキー館見学(無料・先着順):【11月開催分】2023年10月13日(金)10:00~

有料・抽選制ツアー:【12月開催分】2023年10月14日(土)10:00~2023年10月20日(金)16:29
山崎ウイスキー館見学(無料・先着順):【12月開催分】2023年10月25日(水)10:00~

5. まとめ

ものづくりツアー10,000円の方は山崎12年が飲めるなんてとても魅力的ですね!
最後にお得な情報をお伝えしたいと思います。
抽選予約したいけれど忘れそうな人向けにこの【予約ページ】から飛んでいき、左側のカレンダーの下に小さいですがLINEのリンクが貼ってあります。
この「おとなサントリーのアカウントと友達登録をしておく事で」見学ツアーの予約開始時間を教えてくれます。便利なのでぜひご利用ください。
2023年に山崎100周年を迎え、その有終の美を飾るイベントはやはり日本で最初のウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所でしたね。
鳥井信治郎が遺した「やってみなはれ」精神は100年後も続き、その影響力は今も遺憾なく発揮され、更なる50年後100年後も受け継がれていく事でしょう。

この記事を書いた人
万代 竜一

福岡県福岡市出身
福岡にある中洲のBARで14年間修行後、俳優業での活動の拡大も兼ねて2018年上京。俳優佐藤二朗氏作の舞台にて東京初舞台を踏む。特技はギターとビール好きが高じてビール銘柄をブラインドで当てられる事。
最初はウイスキーを飲み慣れておらず苦手だったものの、深く知るにつれて作っている人達の想いが強い事に感銘を受けて、作り手の方達を知ってもらえる一助になれば、と思いJWDに参加。現在はウイスキーが大好き。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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