【レビュー】御岳 THE FIRST EDITION BOURBON BARRELS

ウィスキーレビュー
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御岳蒸留所

西酒造が手掛ける鹿児島県日置市の御岳蒸留所がまさかのバーボン樽熟成ウイスキーを発売
特徴や定価も併せてご紹介。

九州では津貫、嘉之助に次ぐ、三番目の蒸留所である、御岳(おんたけ)蒸留所。
シェリー古樽のみの熟成と今まで紹介してきましたが、バーボン樽熟成のウイスキーも製造していたようです。バーボンバレルでの生産量はかなり少量の様で、販売量は多くないようです。

御岳 THE FIRST EDITION BOURBON BARRELS」の公式サイトからの一般の抽選販売は準備中。(10/1を予定。)開始の際は御岳蒸留所のONTAKE SHOPのNEWS LETTERにてお知らせが届くようです。

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1.商品名と写真

御岳The First Edition BOURBON BARRELS
ONTAKE The First Edition BOURBON BARRELS 

2.御岳The First Edition BOURBON BARRELSの特徴

御岳が選ぶ、特別なバーボンバレル
御岳が魂を込めているのはニューポットだけじゃない。「樽」も、だいじな原料のひとつです。
私たちが選んだ特別なバーボン樽は、アメリカ・ケンタッキー州バーボン郡で製造されるバーボンウイスキーの熟成に使用された樽。
この地に足を運び、一樽一樽自らの目で見て、内面の焦げの香りを確かめ、
そこで働く人たちの人柄にも触れ、良質な1stFillバーボン樽のみを厳選しています。
さらに、樽のリペアについても、オリジナルオーダー。職人の手で一樽一樽ていねいにメンテナンスを仕上げています。
精魂込めて生み出した御岳のニューポットと御岳が選ぶ特別なバーボン樽の
“マリアージュ“をぜひお楽しみください。

テイスティングノート

ドライアプリコットやレーズンの甘い香りに加えて、ヘーゼルナッツ、ナツメグなど複雑で力強い香り高さがある。
味わいはスムーズで、フィニッシュに向けて風味が広がり、
スパイシーさをアクセントに感じながらもなめらかな後味へいざなう。

引用:御岳 THE FIRST EDTION BOURBON BARRELS | 西酒造株式会社 (nishi-shuzo.co.jp)

2-1.テイスティングノート

香り メープル、カリン、ナッツ、レーズンやドライプルーン、バーボン的でない香りも感じる
味わい カステラ、和三盆のような甘みが支配的、パイナップル様の酸味と風味
余韻 スパイスとウッディさが最後まで残り、飲み終わったグラスにはヘーゼルナッツの香りが残る

2-2.商品スペック

製品名 御岳The First Edition BOURBON BARRELS
酒別 シングルモルトウイスキー
樽酒 バーボンバレル
アルコール度数 43%
希望小売価格 14,300円(税込)

3.受賞歴

現時点では、受賞歴はありません。

4.定価とネット上での価格

4-1.メーカー希望小売価格(定価)

商品名 御岳The First Edition BOURBON BARRELS
容量 700ml
希望小売価格 14,300円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、現在出品がなく、公式発売後に再度調査いたします。(※2024/9/24時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

現在ヤフーオークションでの出品も、現在確認できておりません(※2024/9/24時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

現在出品は確認されていません。(※2024/9/24時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,290円 30ml:2,860円、15ml:1,430円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.メーカー

西酒造株式会社

所在地 鹿児島県日置市吹上町与倉4970-17
創業 弘化2年(1845年)
事業内容 本格焼酎(富乃宝山など)日本酒、ウイスキー、ワイン、リキュール、スピリッツの製造販売

6.御岳蒸留所について

所在地 鹿児島県鹿児島市下福元町12300
操業開始 2019年

2011年2月に鹿児島ゴルフリゾートを取得。2019年、ゴルフリゾート内にウイスキーの蒸留施設を建設した。

本坊酒造のマルス津貫蒸溜所、小正醸造の嘉之助蒸溜所に続く鹿児島県3か所目の蒸留所となる。「御岳」とは桜島の事で、桜島の古来からの正式名のようです。毎分1,000L以上の天然軟水湧き上がる、錦江湾と御岳(桜島)を望む丘の上の蒸留所。

ポットスチルは初留機1基と再留機1基の合計2基。どちらもラインアームは上向きの設計で、重たい香味成分は落ち、『フルーティで深い香味成分』だけを取り出すような設計。すっきりとした口当たりのニューポットを使用し、芳醇なフルーツの香り、バランスの取れた香味、喉を滑るようなクリアな飲み口、が蒸留所の目指すウイスキーのスタイル。

2019年に合計24種類のボタニカルを抽出して出来上がったクラフトジン「尽~tsukusu~」を発売した事でも話題に。

画像出展:御岳蒸留所公式HP

7.まとめ

ノンチルフィルター、ナチュラルカラーで、ボトルから見たカラーリングは赤っぽく、濁りのある色合いでした。バーボン的な風味がありつつも、シェリー的な要素も感じるのは、御岳の原酒由来のフルーティーな部分が影響しているのでしょうか?
1ST Fill Bourbonのみで仕上げたという今作、ウイスキー飲み始めの方にも飲みやすく、なかなか今までにない味のバーボン熟成のジャパニーズウイスキーに仕上がってると思いますので、ウイスキーラバーの方にもお試しいただきたい一品です。

御岳の過去の製品はコチラ

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【レビュー】御岳The First Edition 2023
西酒造が手掛ける鹿児島県日置市の御岳蒸留所がついに蒸留所第一号となるシングルモルトウイスキー【御岳 THE FIRST EDITION2023】をレビュー。価格は14,300円(税込)。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.46 2024年10月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第1弾]」
【第2特集】
「ガロア的 東京のバー、パブ巡り」
【連載】
「ジャパニーズクラフトの開拓者たち」
前号からスタートしたこの連載。第2回では厚岸蒸溜所の樋田恵一氏を編集長がインタビューします。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

 

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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