【レビュー】シングルモルトジャパニーズウイスキー エピソード0 [T&T TOYAMA]

ウィスキーレビュー
ウィスキーレビュー
T&T TOYAMA江井ヶ嶋蒸溜所御岳蒸留所

ボトラーズ事業を展開するT&T TOYAMAよりファーストリリースとなる自社貯蔵庫熟成ウイスキーが2本同時リリース!

スポンサーリンク

1.ボトルとラベルの写真    

江井ヶ島蒸溜所Ver.

御岳蒸溜所Ver.

2.シングルモルトジャパニーズウイスキー エピソード0 の特徴

 T&T TOYAMA 株式会社では、2021 年の設立以降、国内各地のクラフト蒸留所からの原酒を購入。

このたび、自社貯蔵庫における3年間の熟成を経たウイスキーの中から厳選された2品を初めて発売します。

今回発売の2品は 「EPISODE0(エピソード ゼロ)」 と名づけ、まさに T&T TOYAMA としての“ゼロ”からの出発と、起源を意味する“ORIGIN(オリジン)”の“O”を掲げ、世界に向けてジャパニーズウイスキー文化を発信する第一歩に相応しい商品となっています。

シングルモルト  ジャパニーズウイスキー EPISODE 0 江井ヶ嶋蒸留所

【テイスティングノート】
香り:ホワイトチョコレートに少量の蜂蜜、少し古いオーク樽感を伴うバニラ、リンゴ、微かに干し椎茸やメンソール、チョコレートシリアル。
味わい:度数の印象より口当たりは柔らかいが、ビターで力強いウッディさが後から押し寄せる。穏やかな蜂蜜、昆布。後口はウッディでややスパイシー。微かに粉っぽさが舌に残る。
総評:江井ヶ嶋らしいバランス感に、ウッディな個性がしっかりと表れた一本。

シングルモルト ジャパニーズウイスキーEPISODE 0 御岳蒸留所

【テイスティングノート】
香り:リッチな蜂蜜とバニラ、高級感のある水飴。蒸したサツマイモや、微かに茹でトウモロコシの芯と梅肉。
味わい:滑らかでやや軽快。蜂蜜、リンゴ、バニラに優しいカンロ飴のニュアンス。雑味は少なく、穏やかなスパイシーさが広がる。後口はクリーンで、バニラを伴った心地よいウッディさが続く。
総評:御岳らしいクリーンでスムースな酒質が素直に表現された一本。

引用:T&T TOYAMA公式HP

2-1.テイスティングノート

シングルモルト  ジャパニーズウイスキー EPISODE 0 江井ヶ嶋蒸留所

香り モカ、蜂蜜、クリームパン
味わい ビター、シリアル、ウッド
余韻 ややスパイシーな余韻

シングルモルト  ジャパニーズウイスキー EPISODE 0 御岳蒸留所

香り バニラ、スイートポテト
味わい 水あめ、りんご飴
余韻 スムース、後味すっきり

2-2.商品スペック

江井ヶ島蒸溜所Ver.

アルコール度数 59.1%
酒別 シングルカスクジャパニーズウイスキー
樽種 ファーストフィルバーボンバレル
内容量 700ml
販売本数 247本
希望小売価格 19,800円(税込)
発売日 2025年10月17日

御岳蒸留所Ver.

アルコール度数 59.3%
酒別 シングルカスクジャパニーズウイスキー
樽種 ファーストフィル バーボンバレル
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 19,800円(税込)
発売日 2025年10月17日

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.定価とネット上の価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 オロロソシェリーシングルカスク
容量 700ml
希望小売価格 19,80円(税込)

4-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、確認できませんでした。(※2025/10/27時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 

ヤフーオークションでの落札価格は、確認できませんでした。(※2025/10/27時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon 

Amazonなどの通販サイトでは、販売は確認できませんでした。(※2025/10/27時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯45ml:5,280円、30ml:3,520円、15ml:1,760円などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.T&T TOYAMA ボトラーズ関連企業について

5-1.若鶴酒造株式会社

設立 1862年
本社所在地 〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208
所有蒸留所 三郎丸蒸留所

三郎丸蒸留所についてはコチラ

4. 中部地方のウイスキー蒸留所|ジャパニーズウイスキーディクショナリー | ジャパニーズウイスキーディクショナリー (jpwhisky.net)

5-2.モルトヤマ

2013年3月に酒類販売免許を取得し、モルトヤマの営業をスタート。
店主の下野孔明氏が訪れたウイスキー蒸溜所は、世界で130箇所を超える。

2020年、若鶴酒造・三郎丸蒸留所の稲垣貴彦氏とプロジェクトとしてT&T TOYAMAを立ち上げ、2021年世界初の本格的ジャパニーズウイスキーボトラーズ事業をスタート。
2022年4月には、T&T TOYAMA井波熟成庫を建設し、同熟成庫での熟成を開始する。

モルトヤマはシングルモルトウイスキーの通信販売専門店。

5-3.T&T TOYAMA

「T&T TOYAMA」は若鶴酒造・三郎丸蒸留所 稲垣 貴彦氏とモルトヤマ 下野 孔明氏による、富⼭県からウイスキーの魅⼒を発信しようという想いから⽴ち上げられた共同プロジェクトです。
スコットランドの⼤⼿⽼舗ボトラーズにならい、稲垣 貴彦(Inagaki Takahiko)のTと下野 孔明(Shimono Tadaaki)のTを取って『T&T TOYAMA』。

事業内容は

  1. ジャパニーズウイスキーボトラーズ事業

  2. スコッチウイスキーボトラーズ事業

  3. 蒸留所コンサルティング事業

今回の製品は国内初となる同社のジャパニーズウイスキーボトラーズ事業第一弾。

5-4.御岳蒸溜所

西酒造株式会社

所在地 鹿児島県日置市吹上町与倉4970-17
創業 弘化2年(1845年)
事業内容 本格焼酎(富乃宝山など)日本酒、ウイスキー、ワイン、リキュール、スピリッツの製造販売

 

蒸溜所所在地 鹿児島県鹿児島市下福元町12300
操業開始 2019年

2011年2月に鹿児島ゴルフリゾートを取得。2019年、ゴルフリゾート内にウイスキーの蒸留施設を建設した。

本坊酒造のマルス津貫蒸溜所、小正醸造の嘉之助蒸溜所に続く鹿児島県3か所目の蒸留所となる。「御岳」とは桜島の事で、桜島の古来からの正式名のようです。毎分1,000L以上の天然軟水湧き上がる、錦江湾と御岳(桜島)を望む丘の上の蒸留所。

ポットスチルは初留機1基と再留機1基の合計2基。どちらもラインアームは上向きの設計で、重たい香味成分は落ち、『フルーティで深い香味成分』だけを取り出すような設計。すっきりとした口当たりのニューポットを使用し、芳醇なフルーツの香り、バランスの取れた香味、喉を滑るようなクリアな飲み口、が蒸留所の目指すウイスキーのスタイル。

2019年に合計24種類のボタニカルを抽出して出来上がったクラフトジン「尽~tsukusu~」を発売した事でも話題に。

画像出展:御岳蒸留所公式HPついて

5-5.江井ヶ島蒸留所

所在地 〒674-0065 兵庫県明石市大久保町西島919
操業開始 1919年

1891年 焼酎貯蔵庫「二番蔵」完成 ※後にウイスキー貯蔵庫となる
1919年 ウイスキー免許取得、蒸溜所設立
 同年 地ウイスキー「ホワイトオーク発売」
1984年 新蒸溜所竣工
2007年 初のシングルモルトウイスキー「あかし」8年発売
2019年 ホワイトオーク蒸留所から江井ヶ嶋蒸溜所に名称変更
     ポットスチル2基を三宅製作所製のものに新調

2020年 高価格帯の「江井ヶ嶋」ブランドをリリース

あかしが作られているのは兵庫県明石市の江井ヶ嶋にあるホワイトオーク蒸溜所。
現在は江井ヶ嶋蒸溜所と改名しており、その理由は外国人観光客に分かりやすくする為だそう。

小さな漁村である江井ヶ嶋は1年を通して心地よい気候にあり、内海の明石海峡のすぐそばで、温暖な海洋性の気候の恩恵を受けています。
ウイスキーとワインの製造免許を取得したのが1919年。
日本で初めてウイスキーの蒸留が行われたのは1923年山崎蒸溜所ですが、日本で初めてウイスキー蒸留の特許を取得したのは1919年江井ヶ嶋蒸溜所(旧 ホワイトオーク蒸留所)でした。
1919年といえばジャパニーズウイスキーの父、竹鶴政孝氏がスコットランドへウイスキー蒸留を学びに行っていた頃。
早い段階でホワイトオーク蒸留所が存在していたことに驚かされます。
しかし特許は取得したものの、正しいウイスキー造りの製法は伝わってきていなかったため、当時作られていたのはウイスキーを模倣したイミテーション・ウイスキーだったといわれています。

引用元:江井ヶ嶋蒸溜所公式HP

江井ヶ嶋蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

江井ヶ嶋蒸溜所
「江井ヶ嶋蒸溜所」の記事一覧です。
この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
土地それぞれの風土から様々な味わいが作り出される日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

Ryuhei Oishiをフォローする
シェアする
タイトルとURLをコピーしました