2022年11月にマルス津貫蒸溜所竣工6周年を記念した限定ボトルを発売したばかりですが、今回は「シングルモルト津貫2023エディション」をリリース。
盆地特有の寒暖差と蔵多山山系の良質な水が織りなすマルス津貫蒸溜所。バーボンバレルを軸に複数のモルト原酒をヴァッティングしたシングルモルトです。
希望小売価格8,800円(税込)、限定47,000本。
華やかでフルーティー。昨年の2022エディションとはまた違う味わいに仕上がっているようです。
1.メーカー
本坊酒造株式会社
設立 | 1872年 |
本社所在地 | 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地 |
所有蒸留所 | マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所 |
2.蒸留所
マルス津貫蒸溜所
所在地 | 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 |
操業開始 | 2016年 |
南さつま市加世田「津貫」。ここ薩摩半島南西の緑溢れる山あいの中に佇む、本土最南端のウイスキー蒸留所「マルス津貫蒸溜所」。
薩摩半島南西部に位置する津貫は、万之瀬川支流の加世田川に沿って長くのびている盆地にあります。東を蔵多山(475m)、西を長屋山(513m)の山々に囲まれ、地形が盆地状のため、夏は暑く、冬の寒さは、南薩摩にあっては、ことのほか厳しい地域です。
良質な水資源(蔵多山湧水)もあり”天の恵み”といっていいほどの自然環境を有し、山の傾斜地を有効に利用したみかん栽培も盛んで、”津貫みかん”として知られています。
温暖な気候と良質な水資源に恵まれる津貫は、本坊酒造発祥の地。薩摩を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年、この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んでいます。
引用:マルス津貫蒸溜所公式HP
3.商品名と写真
シングルモルト津貫2023 エディション
Single Malt tsunuki 2023 Edition
4.特徴
「シングルモルト津貫」は、盆地特有の寒暖差のある気候と蔵多山山系の良質な湧水に恵まれた、薩摩半島南西の緑あふれる山あいに位置するマルス津貫蒸溜所で造られています。「2023エディション」は、バーボンバレルを主体に様々な樽で熟成したモルト原酒をヴァッティングした2023年リリースのシングルモルトウイスキーです。
ふくよかな厚みとフレッシュなフルーティーさが複雑に織りなす奥深い味わいをお楽しみください。
※日本洋酒酒造組合「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に合致する商品です。
引用:ジャパニーズウイスキー|シングルモルト津貫(つぬき) 2023 エディション|本坊酒造株式会社
4-1.テイスティングノート
香り | シェリーを思わす華やかでフルーティーな香り |
味わい | パッションフルーツ、ラフランス、芳醇で甘酸っぱい |
余韻 | 程良い酸味と微かなタンニンが続く |
4-2.商品スペック
アルコール度数 | 50% |
酒別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
樽種 | バーボンバレル主体 |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 限定47,000本 |
希望小売価格 | 8,800円(税込) |
発売日 | 2023年1月18日 |
5.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
6.価格
6-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト津貫2023 エディション |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 8,800円(税込) |
6-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売価格は、36,000円~45,000円前後となっています。(※2023/1/23時点)
6-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの出品は確認できておりません。(※2023/1/23時点)
6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
通販サイトでも、9,000円~14,000円前後で販売されています。(※2023/1/23時点)
6-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:2,640円 、30ml:1,760円、15ml:880円にて提供しております。
7.まとめ
香り、アタックともにシェリーの芳醇さを感じます。シェリー樽を使っているのか公式のコメントには記載はありませんが、とても華やかで芳醇な味わいです。甘酸っぱいフルーツの後から心地よい苦みが抜けていきます。全体的に厚みもあり飲みごたえ十分な仕上がりになっているのではないでしょうか。加水してもしっかりと味わいの輪郭をキープしたまま余韻へと繋がります。
■本坊酒造・津貫蒸溜所のその他のウイスキーに関する記事も是非ご覧ください。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。