【新規蒸溜所】兵庫・養父蒸溜所

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養父蒸溜所

兵庫県養父市大屋町中間地区に新規蒸溜所、養父蒸溜所が生産開始。その特徴と目指す味わいは?

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1.㈱ウィズワンとは?

大阪市の酒販売業として、製造、卸売、小売も営んでおり、「麻布」という名前のウィスキーの企画販売を行っていることでも一部有名です。

今回は新たに蒸溜所建設ということで、兵庫県養父市にてウィスキー蒸留を開始。

会社名株式会社ウィズワン
所在地(大阪本社)〒541-0042 大阪府大阪市中央区今橋2-4-10EDGE淀屋橋ビル6F
(神戸支社)〒653-0841 兵庫県神戸市長田区松野通3-7-23 丸一ビル202
事業内容酒類製造業(ウイスキー)
酒類卸売業
酒類小売業
アミューズメント事業

2.養父蒸溜所とは?

兵庫県養父市にて2023年9月に蒸留を開始し、2026年にシングルモルトの出荷を目指す。

今後一般販売はもちろんのこと、海外販路の拡充等に重点を置き、将来的には蒸溜所ツアーの一般公開も計画中の様です。同市からは、観光拠点や、ふるさと納税の返礼品としても期待が寄せられています。

蒸溜所は美しい山並みに加え、「日本の滝百選」の天滝の近くにあり、清流が蒸溜所の真横を流れる自然豊かな立地。

 

 

画像出展:養父蒸溜所公式HP

 

兵庫県養父市大屋町中間にウイスキー蒸留所「ウィズワン養父蒸溜所」が完成した。酒類卸売業・小売業などを営むウィズワン(大阪市)がシングルモルトウイスキーの製造に乗り出し、2026年7月の初出荷を目指す。

 旧養鶏場の跡地約8千平方メートルに蒸留棟1棟、樽(たる)貯蔵庫2棟を備える。樽2400本を収容でき、原酒13万リットルの製造能力がある。

 八塚副社長によると、海外ではジャパニーズ・ウイスキーの人気が高く、6割を輸出に回す計画。価格帯は700ミリリットルで8千~1万円を想定している。美しい山並みや水の良さが計画地選定の理由という。製造過程で発生する麦粕(かす)と蒸留粕は、近隣の牛農家へ飼料として供給することにしている。

 製造顧問には細井健二・元ニッカウヰスキー技術開発センター長を迎えた。細井氏は「味わいの深い、こくのあるフレーバーを再現したい」と意気込みを語った。

引用:朝日新聞デジタル

蒸溜所名養父(やぶ)蒸溜所
所在地兵庫県養父市大屋町中間848

3.特徴、目指す味わいは?

工場長勝本氏は大手酒類小売店にて販売酒類管理する傍ら、種類に関する知見を広め、下記に記載する2名の監修のもと、日本全国の蒸溜所で研修を行い、経験を積まれているそうです。

監修に元ニッカウイスキー技術開発センター所長の細井氏、農学博士・ワイン醸造技術管理士・技術士(生物工学)の清水氏を迎え、唯一無二のウイスキーを生み出すことを目標とされています。

同蒸溜所が提唱するポイントは3点。

  1. 貯蔵前に特許技術を用いた濾過の実施
  2. 木製の発酵漕を使用し、酵母菌、乳酸菌以外の第三の微生物の応用
  3. イタリアFrilli社の蒸溜機の導入

1のポイントでは

貯蔵前に画期的な濾過技術により未熟臭成分を選択的に吸着除去し、貯蔵期間を最適化することに取り組んでまいります。

と記載があり、貯蔵前に濾過をすることを前提としており、他の蒸溜所ではあまり聞かない工程があります。

この工程により雑味の除去を行うとしており、完成したウイスキーにどのような影響をもたらすのか注目です。

2のポイントでは

ステンレスタンクでは衛生面や温度管理などの徹底ができ、清潔で安定した酒質が得られることに対し、木桶はメンテナンスなどの労力に加え、木の内部に隙間に菌が住み着くと考えられている。

細井氏の概論などを拝見すると、もう一つの微生物はカビ菌であると推測されます。

人体に有害なものではなく、ワインの樽やスコットランドのウィスキー工場などにはよく見られるものであり、ウイスキーへの香味成分に寄与するのでは、と注目されている。

3のポイントでは

イタリアならではグラッパやスピリッツの蒸留器として有名であり、現在ではアイルランドのティーリング蒸留所も使用をしております。今後、世界的に使用する新規蒸溜所も増えてくるかもしれません。

 

養父蒸溜所公式HPはコチラ

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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