【レビュー】シングルモルト山崎18年

ウィスキーレビュー
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山崎蒸溜所
2022/6/17 【メーカー希望小売価格】等変更
アコーディオンボックス内容

今回は日本初のウイスキー蒸留所である「山崎蒸溜所」の18年熟成のシングルモルトウイスキーである、山崎18年です!

この「山崎」は、ウイスキーが好きな方も、そうでない方も名前くらいは知っているというほど、日本で一番有名なウイスキーかと思います。日本のウイスキーが世界的に認められるようになり、日本のウイスキーの代名詞になったと言っても過言でないでしょう。

と言う事で、「山崎18年」について詳しく説明していきたいと思います。

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1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立1899年
本社所在地〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

サントリー山崎蒸溜所

所在地〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始1923年

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里。
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。
「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。

引用:YAMAZAKI MOMENTS

【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

3.商品名と写真

シングルモルト山崎18年
SingleMalt Yamazaki 18year

4.特徴

奥行きのある、圧倒的な熟成感!

シェリー樽熟成由来の甘いドライフルーツや香ばしいチョコレートの香りが印象的。ミズナラ樽の長期間熟成原酒も潜む熟成感と奥行きのある味わい。
酒齢18年以上のシェリー樽熟成原酒を中心にじっくりと後熟したフルボディタイプ。圧倒的な熟成感を堪能できる逸品!

4-1.テイスティングノート

香りレーズン、杏、チョコレート
味わい蜂蜜のような甘さ、甘酸っぱさ、スパイシー
余韻熟した果実感、甘酸っぱさ、長く深い余韻

4-2.商品スペック

アルコール度数43%
酒別シングルモルトウイスキー
樽種ミズナラ樽、シェリー樽ほか
内容量700ml
販売本数
希望小売価格35,200円(税込)
発売日1992年

5.受賞歴

  • 2020 ISC 金賞
  • 2019 ISC ダブルゴールド
  • 2018 ISC 金賞
  • 2015 SWSC ベスト アザーウイスキー賞
  • 2015 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2014 ISC 金賞
  • 2013 ISC 金賞
  • 2013 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2012 ISC トロフィー(最高賞)
  • 2011 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2010 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2010 ISC 金賞
  • 2009 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2008 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2007 ISC 金賞
  • 2006 IWSC トロフィー(最高賞)
  • 2005 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)

※1)ISC:Internationl Spirits Challenge(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)
※2)SWSC:San Francisco World Spirits Competition(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)
※3)IWSC:International Wine & Spirit Competition(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名シングルモルト山崎18年
容量700ml
希望小売価格税込:35,200円

超品薄状態の為、この定価での小売店販売は皆無という状況です。

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、84,000円~166,000円前後となっています。(※2022/6/17時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの現在出品中の価格は、最安101,000円、最高338,800円、平均143,801円 (※2022/6/17時点)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、160,000円~168,000円前後で販売されています。 (※2022/6/17時点)

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:9,130円、30ml:6,160円、15ml:3,080円など少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

山崎18年」を代表するように、この数年の間で日本のウイスキーが世界的なウイスキーコンペで数々の賞を受賞したことにより、世界からの評価が確固たるものとなりました。
国内での人気に火が付いたのも恐らく、世界からの評価受けてからだと思います。
日本人は、当初から世界に通用する美味しいウイスキーを安価に製造・販売していたのはお酒に携わる仕事をしてきた方なら当然ご存知と思います。
日本のウイスキーがこの数年で美味しくなったと言う事ではなく、「日本のウイスキーの素晴らしさに世界が気付き、日本人が再認識した」と言う事だと私は考えています。
残念ながら、流通量が激減してしまい価格高騰により気軽に飲めなくなってしまいましたが、お祝い事の時や、特別な日に特別な一杯として頂くのがよろしいのではないでしょうか。

■シングルモルト山崎に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【2021年5月25日数量限定発売】山崎 LIMITED EDI...
「山崎」ブランドとして初めてミズナラ新樽熟成のモルト原酒を使用。厳選した酒齢12年以上のミズナラ新樽原酒を贅沢にブレンドし、なめらかで厚みのある甘みと、いきいきとした果実味を擁する、飲みごたえのある香味が特長です。
【レビュー】シングルモルト 山崎12年
日本のウイスキー発祥の地、山崎蒸溜所の竣工60年目の1984年に発売。熟成12年を超えた「パンチョン樽」「シェリー樽」「ミズナラ樽」の原酒を使用。2003年の初受賞から、ISC金賞、SWSC最優秀金賞を何度も受賞するなど、世界中が認めるジャパニーズウィスキーの代表格。
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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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