【2021年11月9日発売】INAZUMAエクストラセレクテッドエディションNo.2(長濱蒸溜所)

発売情報
発売情報
長濱蒸溜所

滋賀県の長濱浪漫ビール株式会社が運営する日本最小規模のウイスキー蒸留所「長濱蒸溜所」より、2021年11月9日(火)に新商品が発売されます。
国内蒸留所とのコラボウイスキー第2弾「INAZUMA(イナズマ) エクストラセレクテッドエディションNo.2」
今回の商品は、「長濱蒸溜所×江井ヶ嶋酒造の日本国内の蒸留所同士によるコラボレーション商品です。
10月12日より長濱浪漫ビールのオンラインショップにて先行予約受付してましたが、すでに完売しております。

1.原酒交換の背景と商品名の由来

ウイスキーの本場「スコットランド」では、昔から自社の蒸留所以外の蒸留所との原酒交換を行い、様々な風味や味わいの原酒のブレンドによる商品開発の習慣がありました。日本のウイスキー業界では2021年に初めて行われるまで、蒸留所同士の原酒交換はありませんでした。
2016年以降、日本にクラフトウイスキー蒸留所が急速に増え、各蒸留所ではそれぞれのこだわりや特徴を活かしたウイスキー造りを行っています。蒸留所同士による原酒交換から生まれる新しい商品には、新しい発見や気付き、そして想像もしていなかった奇跡が起きたりもするかもしれません。今後の日本のウイスキー業界が更に発展していくためには必要なものと思います。

近年、飛躍的な成長を遂げているウイスキーですが、現在国内で流通しているその9割が「ブレンデッドウイスキー」だと言われています。かつて、本場スコットランドでは活発な原酒交換により、数々の個性的なブレンデッドウイスキーが誕生してきました。
この度の製品は、本年3月にリリースいたしました三郎丸蒸留所とのコラボレーションに続く第2弾となります。本企画をスタートするにあたり、江井ヶ嶋蒸溜所へ当蒸溜所スタッフがお伺いさせていただき、緊密な連携のもと独自にブレンドを行いました。
商品名は県名の「滋」という漢字の見た目に由来し、そのラベルには琵琶湖の自然と、そこに飛来する兵庫県のシンボル「コウノトリ」が描かれています。また中心部に象られた琵琶湖を覗けばその奥に、白壁鮮やかな江井ヶ嶋蒸溜所をご覧いただけます。
古来より農耕との関わりが深く、五穀豊穣をもたらすという「稲妻(INAZUMA)」。AMAHAGANシリーズで培ったブレンド技術を活かした、この記念ボトルを通じて、全国のウイスキー愛好家の皆さまに新たなる魅力が提供できますことを、心より嬉しく思っております。
(引用:江井ヶ嶋蒸溜所×長濱蒸溜所 国内蒸溜所 同士によるコラボウイスキー第2弾 | 長濱浪漫ビール

画像出展:江井ヶ嶋蒸溜所×長濱蒸溜所 国内蒸溜所 同士によるコラボウイスキー第2弾 | 長濱浪漫ビール

2.INAZUMA(イナズマ) エクストラセレクテッドエディションNo.2

<テイスティングノート>
長濱蒸溜所で蒸溜したノンピートモルト原酒と、江井ヶ嶋蒸溜所で蒸溜したライトリーピーテッドモルト原酒に、慎重に吟味した海外産モルト原酒を加え、各々の原酒同士が補完し高めあう「エクストラ」な味わいを目指しブレンドレシピを構成いたしました。外観は煌びやかな琥珀色。トップノートはグレープフルーツを想わせる爽やかでフルーティーなアロマ、そしてハーブやミントの爽やかなアクセント。次第に、海辺の潮気を想わせるピート香が立ちのぼります。口当たりは非常に滑らかで、フレッシュなオレンジの奥に熟した赤リンゴやドライフルーツ、ベリーのアクセント。樽由来の心地よいタンニン。余韻は長く、柔らかなピート香が揺らいでは消えゆきます。
(引用:予約 INAZUMA エクストラ セレクテッド Edition No.2 2021/11/9以降発送予定

製品名INAZUMAエクストラセレクテッドエディションNo.2
酒 別ブレンデッドモルト
原材料モルト
樽 種
(原 酒)
長濱蒸溜所のノンピートモルト原酒
江井ヶ嶋蒸溜所のライトリーピーテッドモルト原酒
海外産モルト原酒
販売数6,000本
度 数47%
内容量700ml
価 格7,590円(税込)
製造者長濱浪漫ビール株式会社

3.長濱蒸溜所の過去の原酒交換による商品

前作のコラボレーション第一弾は3月にリリースされた三郎丸蒸留所とのコラボレーションウイスキーで、2種類のウイスキーが発売されました。
・INAZUMA ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー 「シナジーブレンド」
・INAZUMA ワールドブレンデッドモルトウイスキー「エクストラ セレクテッド」

3-1.INAZUMA ブレンデッドモルト ジャパニーズウイスキー 「シナジーブレンド」

長濱蒸溜所で蒸溜したノンピートモルト原酒と、三郎丸蒸留所で蒸溜したピーテッドモルト原酒を使用し、各々の原酒の個性がより際立つように、ブレンドレシピを構成。原酒同士の「シナジー」がもたらす味わい。
限定700本。価格は税込16,500円。

 

 

 

 

https://jpwhisky.net/new-inazumablendmalt-3583/

3-2.INAZUMA ワールドブレンデッドモルトウイスキー 「エクストラセレクテッド」

長濱蒸溜所で蒸溜したノンピートモルト原酒と、三郎丸蒸留所で蒸溜したピーテッドモルト原酒に、慎重に吟味した海外産モルト原酒を加え、各々の原酒同士が補完し高めあう「エクストラ」な味わいを目指しブレンドレシピを構成。三郎丸蒸留所のピーテッドモルトより、長濱蒸溜所のやわらかなノンピートモルトのほうが味わいが感じやすいウイスキーで、フルーティな甘さが特徴。
限定6,000本。価格は税込7,590円。

 

 

https://jpwhisky.net/inazuma-world-blended-malt-whisky-extra-selected-5928/


スポンサーリンク
スポンサーリンク

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
深瀬 悠二

北海道札幌市出身。
2005年、大手スポーツ用品販売チェーンに就職→2019年1月、BAR新海に就職しウイスキーの魅力に引き込まれ虜となる。初めて飲んだウイスキーはアードベッグ10年。ほぼ毎日ウイスキーを飲む中で更なる知識習得を目指し、ウイスキー検定2級とJC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)を取得。
造り手の想いをしっかりと表現し、飲み手の方々に正しい情報を伝えたい。ウイスキーの魅力をたくさんの方に伝えたいという思いでウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」の編集を担当。

深瀬 悠二をフォローする
スポンサーリンク
ジャパニーズウイスキーディクショナリー
タイトルとURLをコピーしました