【2022年4月1日より】イチローズモルト リーフシリーズ値上げ

今や世界で絶大な人気を誇る「イチローズモルト」ですが、2022年4月1日より、定番4商品の値上げが決定してしまったようです。最大で33%もの値上げになるそうです。本記事では、値上げする銘柄と値上げ前、値上げ後の価格、値上げの原因について解説していきます。

1.値上げ銘柄一覧

2022年3月現在、値上げが発表されているのは下記の4種、「リーフシリーズ」になります。

どれも入手困難なボトルで、現在でも定価で入手するのは特に困難。

では、早速値上げしてしまう銘柄と値上げ前、値上げ後の価格を比較していきます。

1-1.イチローズモルト ダブルディスティラリーズ(DD)

羽生蒸溜所と秩父蒸溜所の原酒をバッティングした、ブレンデッドモルトウイスキー。シェリー樽熟成の羽生蒸溜所原酒と、ミズナラ樽熟成の秩父蒸溜所原酒の見事なマリアージュ。

商品名 イチローズモルト ダブルディスティラリーズ(DD)
値上げ後の希望小売価格 6,600円(税込)→8,800円(税込)

値上げ率

33%
アルコール度数 46%
酒別 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー
樽種 シェリー樽ミズナラ樽
内容量 700ml
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イチローズモルト
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1-2.イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ(MWR)

羽生蒸溜所のモルト原酒をキーモルトに、数種類のモルト原酒をヴァッティング。その後、北海道産のミズナラリザーブヴァットで後熟。

商品名 イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ(MWR)
値上げ後の希望小売価格 6,600円(税込)→8,800円(税込)

値上げ率

33%
アルコール度数 46%
酒別 ブレンデッドモルトウイスキー
樽種

ミズナラ樽 他

内容量 700ml
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イチローズモルト
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1-3.イチローズモルト ワインウッドリザーブ(WWR)

羽生蒸溜所のモルト原酒と数種類のモルト原酒をヴァッティングし、2種類の赤ワイン樽で後熟。ワイン樽の特徴が色濃く露出した、フルーティさと樽香を感じられる一本。

商品名 イチローズモルト ワインウッドリザーブ(WWR)
値上げ後の希望小売価格 6,600円(税込)→8,800円(税込)

値上げ率

33%
アルコール度数 46%
酒別 ブレンデッドモルトウイスキー
樽種

赤ワイン樽

内容量 700ml
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ノーブランド品
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1-4.イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション

9つの選りすぐられた蒸溜所のモルト原酒と、2つの蒸溜所のグレーン原酒を使用。その原酒に、秩父蒸溜所が2008年創業当時から熟成させてきたイチローズモルトの原酒をブレンドした、ワールドブレンデッドウイスキー。

商品名 イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション
値上げ後の希望小売価格 9,900円(税込)→11,000円(税込)

値上げ率

11%
アルコール度数 48%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種

内容量 700ml

2.要因

先日、「サントリーウイスキー値上げ」に関する記事を書かせていただきました。「厚岸二十四節気シリーズ」も「立冬」から価格が上昇しています。

具体的な要因としては、

①国産大麦を積極的に用いることによる生産コストの増加
②包装資材費の上昇
③物流費の上昇

④需要の上昇に供給が追い付くための、設備増設費用

などが挙げられます。

問題視するべきは、現在でも入手困難なウイスキーがさらに入手困難になることでしょうか。

上記「リーフシリーズ」はイチローズモルトの中でも特に人気のシリーズ。現在でも定価で発売しているところに巡り会うには運と根気が必要になっています。インターネットで購入するとなると、定価以上の金額で販売されている場合がほとんど。店頭販売でも、定価を上回る値段で販売されている場合があります。

値上げが目前まで迫った昨今。今後、市場に出回る数や、インターネットやオークションなどのプレ値の変動などが気になるところです。

最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.34 2022年10月号

ウイスキー文化研究所が出版するウイスキーガロアの2022年10月号は、『日本の蒸留酒づくり最前線』世界のウイスキー市場がますます拡大を続ける中、ジンやラム、そして焼酎・泡盛にも世界が注目。今回はジャパニーズウイスキーのクラフト蒸留所、そして黒糖、泡盛、ラムの蒸留所など合計10ヵ所を紹介。SETOUCHI DISTILLERY、馬追蒸溜所は今回初公開。

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ウイスキーガロア
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(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。