【世界最高賞】厚岸ブレンデッドウイスキー処暑、ブレンデッドモルト安積(WWA2022)

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厚岸蒸溜所安積蒸溜所

先日「ワールドウイスキーアワード2022」の日本予選の結果に関する記事を掲載しましたが、その時の各カテゴリでの入賞商品は、その後、世界ラウンドへ進出し、3/24に最終結果が発表される事となっていました。

https://jpwhisky.net/world-whiskies-awards-2022-japan-14353/

昨日、世界ラウンドの結果が発表され、なんと日本のウイスキーでは2商品が「世界最高賞」を獲得するという快挙を果たしました。

 

 

ブレンデッドウイスキー部門で「厚岸ブレンデッドウイスキー処暑」がWorld’s Best Blended(世界一のブレンデッドウイスキー)に、ブレンデッドモルト部門で、「YAMAZAKURA ブレンデッドモルト安積」がWorld’s Best Blended Malt(世界一のブレンデッドモルトウイスキー)に輝きました。

 

(ロゴ画像引用:WorldWhiskyAwards)

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ワールドウイスキーアワード(WWA)とは?

ワールド・ウイスキー・アワードは、国際的に認められたあらゆるスタイルのウイスキーの中から、最も優れたものを選出する世界的な賞です。酒類専門家のための世界No.1オンラインリソースであるTheDrinksReport.comが主催するワールド・ウイスキー・アワードは、世界最高のウイスキーを選び、表彰し、世界中の消費者および業界関係者に向けてプロモーションを行うものです。

[toggle title=”審査の流れ” state=”close”]

この審査は、Taste(味)とDesign(デザイン)の2つのジャンルに分かれていますが、ここではTaste(味)の審査に関して説明していきます。

第1ラウンド

各ウイスキーをそれぞれのスタイルでテイスティングし、スタイルの勝者を特定・選出します。ワールド・ウイスキー・アワードの審査員には、国際的に活躍するジャーナリスト、酒類小売業者、業界の専門家などが名を連ねています。第一ラウンドの審査は、出品国それぞれで行われているようです。

第2ラウンド

スタイル賞を受賞したウイスキー同士をテイスティングし、各カテゴリーの「ベスト」ウイスキーを決定します。

第3ラウンド

各カテゴリーの「ベスト」ウイスキーは、最後にもう一度テイスティングを行い、「ワールド・ベスト」ウイスキーを決定します。この段階での審査員には、第1ラウンドと第2ラウンドの審査員に加え、第一線の蒸溜所経営者やウイスキー業界の専門家が名を連ねます。

 

さて、今回発表されたのは、まさに「第3ラウンド」で勝利を獲得した『ワールド・ベスト』ウイスキーです。受賞した2つのウイスキーとそれぞれの部門でエントリーしていた他のウイスキーを紹介いたします。

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ブレンデッドウイスキー部門

世界最高賞 厚岸ブレンデッドウイスキー処暑

(画像出典:WorldWhiskyAward2022 winner

 

ブレンデッドウイスキー部門の世界一に輝いたのは、厚岸蒸溜所より2021年8月25日に発売された「厚岸ブレンデッドウイスキー処暑」。

厚岸ウイスキー二十四節気シリーズの第四弾としてリリースされた商品で、熟成年数4年の原酒をメインとして、バーボン樽主体でピートを表すフェノール値は20ppm。バーボン樽原酒の他、シェリー樽ワイン樽原酒にて調整された一本。モルトの比率がかなり多いのではないかと思う程、厚岸特有の味わいが楽しめるブレンデッドウイスキーです。

詳細については、Word Whisky Award 2022公式ページで掲載されています。

https://www.worldwhiskiesawards.com/winner-whisky/whisky/2022/worlds-best-blended-35467-world-whiskies-awards-2022″]

早速、厚岸蒸溜所からもファンや愛好家に向けて、受賞の報告が発表されています。

 

堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所より2021年夏に発売された、「厚岸ブレンデッドウイスキー処暑」が、
英国で開催された「ワールド・ウイスキー・アワード (以下WWA)2022」のブレンデッドウイスキー部門において、世界最高賞を受賞致しました。
WWAは毎年開催をしているコンペティションであり、一貫して、銘柄を伝えずにおこなうブラインドテイスティングで厳正に審査しています。
今年も世界各国から、史上最多となる268社の生産者から1300銘柄以上の製品がエントリー致しました。このたび、厳正な審査により19のカテゴリーにおいてワールドベスト・ウイスキーが決定されました。
このような名誉ある賞をいただき心より感謝申し上げます。また、これからも安心で安全、美味しいウイスキーづくりに取り組んで参ります。
【ブレンデッドウイスキー】
世界最高賞(ワールドベスト・ウイスキー)
 ☆厚岸ブレンデッドウイスキー処暑
(引用:厚岸蒸溜所Facebookページ)

(画像引用:厚岸蒸溜所Facebookページ)

https://jpwhisky.net/akkeshi-shosho-8812/

その他のエントリー

そのほか、各国からエントリーされたブレンデッドウイスキーを紹介します。

ウイスキーの本場、スコットランド、アイルランド、アメリカからのエントリーや、最近話題になってきているオーストラリア、南アフリカからのエントリーもありました。

ブレンデッドモルト部門

世界最高賞 山桜ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキーシェリーウッドリザーブ安積

(画像引用:WordWhiskyAward2022

 

ブレンデッドモルトウイスキー部門の世界一に輝いたのは、笹の川酒造の安積蒸溜所より2021年11月9日に発売された「山桜ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー シェリーウッドリザーブ安積」。

”シングルモルト”ではなく、”ブレンデッドモルト”という表記になっているのは、安積蒸溜所の原酒以外に、他の国内蒸留所の原酒をブレンドしているからです。

ブレンド後、シェリーカスクにて更に約18ケ月追加熟成。重厚感とシェリー由来の美しい甘さがバランスよく感じられます。

 

使用しているモルト原酒のもう一ヵ所は非公開になっていますが、恐らく笹の川酒造が某蒸溜所の危機を救う為に、一時的に原酒を預かったところの原酒ではないかと推測できます。

もしそうだとしてたら、このブレンデッドモルトは大変貴重なウイスキーである事はお分かりいただけますよね。

https://jpwhisky.net/yamazakura-blended-malt-sherry-12451/

残念ながら、今回受賞したウイスキーを手に入れる事は難しいようですので、参考に安積蒸留所のウイスキーを紹介します。

その他のエントリー

そのほか、各国からエントリーされたブレンデッドモルトウイスキーを紹介します。

ウイスキーの本場、スコットランド、アイルランド、アメリカからのエントリーはもちろんのこと、オーストラリア、フランス、ドイツ、スペインなど、ウイスキー新興国からのエントリーが目立ちました。

今回の受賞の意味と考察

過去のワールドウイスキーアワードでも「サントリー」や「ニッカ」のジャパニーズウイスキーが高い評価を受けて受賞するケースはたびたびありました。最近ではベンチャーウイスキー「秩父蒸溜所」の「イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキー リミテッドエディション2021」WWA2021の「ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース」部門で5年連続世界最高賞を受賞する快挙を成し遂げました。

 

これまでの「サントリー」「ニッカ」「イチローズモルト」に続き、今年は2016年以降に操業したクラフトディスティラリーズの受賞で、日本のウイスキー業界が大きく変化してきた事と、日本のウイスキーの品質は変わらず評価され続けている事が、結果として証明されたと思います。

 

来年はどこの蒸溜所が世界一を受賞するのか?

どこの蒸溜所が受賞してもおかしくないくらい、各蒸溜所から品質の高いウイスキーが毎月のようにリリースされています。引き続きジャパニーズウイスキーから目が離せません。

BAR新海で提供しています。

今回受賞した2つのウイスキーを飲んでみたい方は、東京の「BAR新海」にて提供していますので、是非お試しください。

提供価格はそれぞれ下記となります。

厚岸ブレンデッドウイスキー処暑

1杯、45ml:3,630円 30ml:2,420円、15ml:1,210円

山桜ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキーシェリーウッドリザーブ安積

1杯、45ml:8,910円 30ml:5,940円、15ml:2,970円

https://jpwhisky.net/about/barshinkai/

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.42 2024年2月号

【巻頭特集】ウイスキーの聖地 アイラ島の“現在”を読み解く
アイラ島のウイスキーは、昔から「アイラモルト」という独自のカテゴリーを与えられてきた。現在9ヵ所の蒸留所があり、さらに2つの新蒸留所計画が発表されている、この小さな島を改めて紹介。
また、現在入手可能なウイスキー8種を土屋編集長が飲み比べる。
●掲載蒸留所
ボウモア、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、カリラ、ブナハーブン、ブルックラディ、キルホーマン、アードナッホー

【第2特集】北アイルランドのウイスキー
世界の五大ウイスキーのなかで、いまもっとも伸びているのがアイリッシュ。ブームを牽引する北アイルランドの最新情報をリポート。
●紹介ウイスキー
ブッシュミルズ、エクリンヴィル、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチ、キルオーウェン、マコーネルズ、ショートクロス、タイタニック・ディスティラーズ、トゥー・スタックス

【蒸留所リポート】
2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキー。その第一歩が踏み出され、昨年リニューアルしたばかりのサントリー山崎蒸溜所を取材。そのほか月光川蒸留所や、個性的なツアーを行っている八郷蒸溜所&安積蒸溜所も紹介。

【インタビュー】
ワイルドターキーのマスターディスティラーであるエディー・ラッセル氏と、その息子ブルース・ラッセル氏を編集長がインタビュー。またフィンランドで自国ライ麦にこだわったウイスキーを造るキュロ蒸留所のミイカ氏にも話を聞いた。

【特集】
ウイスキーフェスティバル2023 in TOKYO、ウイスキーコニサークラブ新潟蒸留所ツアー、下田ウイスキーフェスリポート。

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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ジャパニーズウイスキーディクショナリー
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