ニッカ創業90周年記念の特別なウイスキー【ザ・ニッカ ナインディケイズ】。特徴や味わい、商品情報などを紹介。
ニッカウヰスキー90周年を記念して発売されたニッカナインディケイズ。
2021年から販売している限定品「ニッカ ディスカバリーシリーズ」(余市ノンピート・宮城峡ピーテッド、余市・宮城峡アロマティックイースト、ニッカ ザ グレーンウイスキー)の集大成となるのが、今作の製品であり、ナインディケイズではモルト原酒が多めで、ブレンド後に再び樽に詰め、その後、常温で濾過することで、さまざまな成分を残す手法でつくられているそうです。
現在、国内では硬派なイメージの強いニッカウヰスキーですが、海外ではイノベーティブという評価を得ており、様々なカクテルに使用されているそうです。その感覚を味わってもらうために国内では二ッカウヰスキーのPOP UPバー、海外では多数のイベントなどを精力的に行っています。
世界的なウイスキーになるための未来の1歩として、過去の集大成として、ナインディケイズを味わっていただきたいと思います。
1.ボトルとラベルの写真
THE NIKKA NINEDECADES
THE NIKKA NINEDECADES
2.THE NIKKA NINEDECADESの特徴
使用している原酒は
- 1945年の余市モルト
- 設立間もない宮城峡蒸溜所で生まれたモルト
- 門司工場・さつま司蒸溜蔵のグレーン
- ベン・ネヴィスモルト
- カフェグレーン・カフェモルト
- 「ディスカバリーシリーズ」アロマティックイーストモルトなど
テーマは、多様性と伝承。
時代を切り拓くニッカウヰスキーを象徴するデザイン。受け継がれてきた技と、生み出されてきた原酒の多様性。
プロダクトデザインには、そんなニッカウヰスキーの比類ない個性が映し出されています。
重厚な木製のボックスを開くと、扉内側の鏡面には初代マスターブレンダー・竹鶴政孝から現在に至る、歴代ブレンダー8人のサイン。重なりあう着物の衿もとを模したデザインで、ブレンデッドならではの奥行きを表現したTHE NIKKAのボトルが姿を現します。
表面はシンプルにネーミングを、裏面には9つのDECADES(10年)を示すローマ数字と由緒あるニッカエンブレムを、伝統工芸とサンドブラストの技法を融合した「江戸彫り®」で刻みました。
表裏二面の彫りは極めて難しく、高度な職人技が込められています。
封緘には、6つの蒸溜所・工場の個性を6つの色で表わした市松模様の上に18の九角形を配し、美しく調和したブレンドを表現しました。※ 江戸彫り®はマツウラブラストの登録商標です。
2-1.テイスティングノート
香り | アップルパイやレーズンのような濃密な甘さ、トーストを思わせる香ばしい樽熟成香、穏やかなスモーキーさ、アンティーク家具のようなどこか懐かしいレトロな香り、多様な芳香が複雑に重なり合い、まるで原酒が静かに眠る貯蔵庫の中にいるような気分にさせてくれる。 |
味わい | 芳醇で厚みのある樽感をベースに、シナモンを思わせるスパイシー感、ローストナッツ、ダークチョコレートのようなコク、ピートのビターさ、アプリコットジャムやメイプルシロップのような甘さを伴い、暖炉の前にいるような温もりを感じる。 |
余韻 | 穏やかなピート、深いコクと甘酸っぱさを伴った、重厚で心地良いビター感が長く続く。 |
2-2.商品スペック
アルコール度数 | 48% |
酒別 | ブレンデッドウイスキー |
樽種 | ー |
内容量 | 700ml |
販売本数 | 国内2,000本 海外2,000本 |
希望小売価格 | 330,000円(税込) |
発売日 | 2024年7月2日 |
3.受賞歴
現時点では受賞歴はありません。
4.価格
4-1.メーカー希望小売価格
商品名 | THE NIKKA NINE DECADES |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 税込:330,000円 |
4-2.メルカリでの転売価格
メルカリでの転売は418,000~500,000円程の価格で販売されてています。(2024/10/22時点)
4-3.ヤフーオークション落札価格
ヤフーオークションでの転売は420,000円~500,000円程で取引されています。(2024/10/22時点)
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon
540,000円の価格で販売がありました。(※2024/10/22時点)
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:99,660円、30ml:66,440円、15ml:33,220円 などの少量でも提供しております。
5.メーカー
ニッカウヰスキー株式会社
設立 | 1934年(昭和9年) |
本社所在地 | 〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号 |
所有蒸留所 | 余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所、ベンネヴィス蒸留所 |
6.蒸留所
余市蒸溜所
所在地 | 〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6 |
操業開始 | 1936年 |
日本のスコットランドと称されている北海道の「余市蒸溜所」。マッサンこと竹鶴政孝により前身の大日本果汁株式会社が1934年に設立。 竹鶴政孝はスコットランドに似た冷涼で湿潤な気候、豊かな水源と凛と澄んだ空気がそろった場所こそが理想のウイスキーづくりには欠かせないと考え、様々な候補地の中から小樽の西、積丹半島の付根に位置する余市を選びました。 竹鶴政孝が最初の蒸留所で目指したのは、重厚で力強いモルトウイスキーづくりでした。本場スコットランドの蒸留所で学んだウイスキーづくりの手法を、一切の妥協を許さずそのまま再現することにこだわりました。そのこだわりの象徴が「ストレートヘッド型ポットスチル」と「石炭直火蒸留」です。それにより重厚で香ばしいヘビーピートの原酒が出来上がり、ピートの香りとソルティさを感じる個性的なシングルモルトが出来上がります。 竹鶴自らが学んだロングモーン蒸留所の方式にならい、この蒸留方法を採用。本物のウイスキーをつくるために必要なことであれば、たとえ非効率的であっても守り抜いていく。そんなニッカウヰスキーの原点とも言える情熱と竹鶴政孝の夢への思いが今もなお受け継がれています。
余市蒸溜所公式HPはこちら
余市蒸溜所の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。
7.まとめ
まさにニッカウヰスキーの集大成ともいえるボトルとなりました。ボトルが入った箱の内部のには竹鶴正孝氏から連綿と続くブレンダーの方々の名前が刻まれています。
ニッカの90周年施策の一つであり、最近発売されたニッカフロンティアもその施策の一つです。
今後は生産量を増やすためにまずは貯蔵庫の増設、その後生産量の増加という流れになっていくそうです。安定して製品の供給ができるようになるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、また余市や宮城峡の年数表記があるウイスキーが買えるようになることも期待したいですね。