【レビュー】響ブレンダーズチョイス

ウィスキーレビュー
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サントリー
2022/6/15 【メーカー希望小売価格】等変更響17年の後継ラインとして、業務店向けとして開発され2018年9月に発売。 平均熟成15年、1部30年を超える長期熟成原酒を使用していると言われてます。 まろやかで深みのある味わいとなってます。
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0.最新更新情報

2024年8月4日更新

言うなれば「ブレンデッドウイスキーの境地」ともいうべき一品。原酒の中にワイン樽熟成させた原酒をブレンドしたことで、ふくよかな甘みや酸味なども演出されています。
当発売初は一般販売は行われず、業務店限定の販売がメイン。手軽に味わえるウイスキーの境地はやがて一般販売での流通も始まり、人気から供給安定による価格改定が行われました。

現在の最新価格はメーカー希望小売価格が税抜きで「15,000円」です。世代を問わず、幅広く楽しむことのできるウイスキーは、これからも多くの方に飲み続けられていくことでしょう。

商品名 旧価格 新価格
響ブレンダーズチョイス 12,000円(税別) 15,000円(税別)
【2024年4月1日より値上げ】サントリー「響」「山崎」「白州」...
サントリーは、2023年11月21日「国産プレミアムウイスキー 一部商品の価格改定」を発表。「響」「山崎」「白州」など5ブランド19品目で、2024年4月1日より値上げ。「マッカラン」「ボウモア」なども同様。値上げの内容や、背景、市場価格の動向、そして今後の影響を考察。

2022年6月15日更新

2022年4月1日のサントリーウイスキー価格改定に伴い、響ジャパニーズハーモニーのメーカー希望小売価格が下記の通り改定となりました。

商品名 旧価格 新価格
響ブレンダーズチョイス 10,000円(税別) 12,000円(税別)
【2022年4月1日】サントリーウイスキー値上げ
2022年4月1日にサントリースピリッツは、施設の増設等を理由に一部商品の値上げを発表。対象商品の一覧や値上げ前、値上げ後の価格を記載。また、値上げすることで今後起こりうるメリット、デメリットについて考察し、まとめてみました。

1.ボトルとラベル

響 ブレンダーズチョイス
Hibiki Blender’s Choice

2.響ブレンダーズチョイスの特徴

甘やかに響きあう、多彩な原酒と匠の技のハーモニー

ウイスキーは寝かせる樽によって味わいを大きく変え、よく使われるのはバーボン樽、シェリー樽、ジャパニーズではミズナラ樽ですが、響ブレンダーズチョイスの特徴として一部の原酒にワイン樽が使用されております。 一般的には変わり種感の強いワイン樽ですが、ワイン樽で寝かされたウイスキーはフルーティで甘みのとれた味わいになることが多いので、熟成年数が短くてもまろやかで甘さのある味を作り出し、バランスのとれた味わいとなります。

2-1.テイスティングノート

香り 野イチゴ、白桃、パイナップル、クリームブリュレ
味わい ふくらみのある甘み、心地よい酸味
余韻 やわらかく甘やか、ほろ苦い余韻

2-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 ブレンデッドウイスキー
樽種 バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽、ワイン樽
内容量 700ml
販売本数
希望小売価格 16,500円(税込)
発売日 2018年9月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 響ブレンダーズチョイス
容量 700ml
希望小売価格 12,000円(税込:13,200円)※2022年4月1日改定価格
15,000円(税込:16,500円)※2024年4月1日改定価格

4-2.メルカリでの転売価格 ※2024年8月22日更新

メルカリでの転売価格は、16,800円〜25,000円前後の価格帯で、活発に取引が行われている印象です(※2024/8/22時点、当社調べ)

メルカリでの転売価格は、16,500円~18,000円前後となっています。(※2022/6/15時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年8月22日更新

最新のヤフーオークションでの落札価格は、15,500円〜17,000円程の価格帯が中心となって取引されいる印象です。ちなみに、ご参考程度なりますが即決価格の最安値は、16,000円で見つけることができました。(※2024/8/21時点)

ヤフーオークションでの現在出品中の価格は、最安13,000円、最高18,000円、平均15,637円 (※2022/6/15時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年8月22日更新

各通販サイトでは、17,000円〜19,000円前後で販売されています。(※2024/8/22時点)

通販サイトでも、16,000円~20,000円前後で販売されています。 (※2022/6/15時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:3,300円 30ml:2,200円、15ml:1,100円  などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.製造メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所
ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

6.蒸留所

「響」の奥深い香味を構成する原酒は、サントリーが保有する3つの蒸留所で育まれています。 名水を誇る京都・山崎の地に建てられた「山崎蒸溜所」。宇治川、桂川、木津川の三川合流する湿潤なこの地で生まれたモルト原酒は、華やかで雅な香味を纏めます。
そして、甲斐駒ケ岳に抱かれた山梨白州蒸溜所」。世界でも珍しい、森の中でつくられたモルト原酒には、軽快な口あたりと爽やかな香りが現れます。
モルト原酒の個性を引き立てながら全体を調和に導くのは、ブレンデッドウイスキーの味わいの基調となるグレーン原酒。つくっているのは、愛知県知多半島、伊勢湾に臨む知多蒸溜所」です。

サントリー山崎蒸溜所

所在地 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1
操業開始 1923年

山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。

「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
引用:YAMAZAKI MOMENTS

【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売

画像出展:山崎倶楽部

山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 山崎蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「山崎蒸溜所」の記事一覧です。

サントリー白州蒸溜所

所在地 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始 1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 白州蒸溜所 | ジャパニーズウイスキー...
「白州蒸溜所」の記事一覧です。

サントリー知多蒸溜所

所在地 〒478-0046 愛知県知多市北浜町16番地
操業開始 1973年

伊勢湾に臨む知多半島・「知多蒸溜所」 サントリーグループが全農グループと共同で設立したグレーンウイスキー蒸留所で、モルトウイスキーの山崎蒸溜所や白州蒸溜所とともに、サントリーグループの3つの国内ウイスキー蒸留所のひとつです。 ここではとうもろこしを原料にしたグレーンウイスキーを支えてきました。知多蒸溜所では、連続式蒸留機によってクリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプの世界にも類をみないグレーン原酒のつくり分けを行っています。

■響に関するその他の記事も是非ご覧ください。

【レビュー】サントリーウイスキー響21年
世界最高峰のブレンデッドウイスキー響21年。現在非常に入手困難となっている。きわめてフルーティーで、花を想わせる熟成香。口当たりはなめらか。21年ものならではの重厚なコシ、気品のあるコク。奥ゆきのある余韻の長いアフターテイスト。2017年ISC「シュプリームチャンピオンスピリット」受賞
404 NOT FOUND | ジャパニーズウイスキーディク...
Japanese Whisky Dictionary

7.まとめ

ボディはミディアムからライト。若干、若い原酒のアルコール感も感じ取れるが、嫌悪感を持つ迄には至らない程度。 発売当初は一般販売は行われず、業務店(飲食店)限定での販売でしたが、今となっては量販店や酒屋さんなどでよく見かけるようになりました。
定価で考えても十分に飲む意義のあるジャパニーズブレンデッドウイスキーであると感じます。 ウイスキー初心者や女性の方にも飲みやすい味わいでありながら、ウイスキー愛好家も楽しめるバランスの良さはまさにブレンデッドウイスキーの境地といえます。 

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
新海 博之

1981年7月17日 北海道北広島市出身
大学卒業後、NTTデータカスタマサービス㈱へ新卒入社。
2010年「麻布十番BAR新海」を開業 → 2016年、名物「薬膳カレー」を開発 → 2018年「虎ノ門BAR新海」、2019年には「芝大門BAR新海」を開業 → 2020年 ウェブメディア「Japanese Whisky Dictionary」をスタート。
バーテンダーの私達だから出来る事として、ジャパニーズウイスキーの魅力を日々発信する。

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