【レビュー】マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク『ミヤマモンキチョウ』

ウィスキーレビュー
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本坊酒造駒ヶ岳蒸溜所

本坊酒造よりパピヨンシリーズ。マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク『ミヤマモンキチョウ』、特徴や価格、購入方法を解説。

蝶の絵をモチーフにしたラベルで、ウイスキー愛好家なら知っている方も多いかと思います。「マルスモルト ル パピヨン」シリーズ。これまでたくさんの種類がリリースされています。

今回は、パピヨンシリーズ第18弾、マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク「ミヤマモンキチョウ」(2024年12月発売)がリリースされました。

毎回本数は少な目の今シリーズですが、今回のトリプルカスクは806本。入手困難であることは間違いないです。

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1.ボトルとラベルの写真

マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク『ミヤマモンキチョウ』
MARS MALT Le Papillon Triple Cask C.palaeno
   

2.ル・パピヨン ミヤマモンキチョウの特徴

今作はパピヨンシリーズ第18弾となり、2018年にマルス駒ヶ岳蒸溜所で蒸留し、バーボンバレルで熟成したモルト原酒3樽を使用。

「マルスモルト ル・パピヨン」は、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。
本州中部の高山帯に生息する「ミヤマモンキチョウ」がテーマの本商品は、翅が鮮桃色で縁取られた気品ある姿をイメージして、マルス駒ヶ岳蒸溜所で蒸留し、バーボンバレルで熟成させた3樽をヴァッティングした、トリプルカスク・シングルモルトウイスキーの逸品です。

<ミヤマモンキチョウ>「日本が世界に誇る美麗種のミヤマモンキチョウは、信州の高山帯に生息する「高山蝶」と云われる仲間の一種だ。全身が濃ピンクに縁どられた姿はお洒格で気品に満ちている。初めての出会いは、1973年7月、信州浅間山系の根子岳の山頂だ。カンカン照りの中での登山は苦しく、山頂についた時はヘトヘトだった。森林限界を超えた瓦礫帯の地表スレスレを小さな蝶が猛烈な速さで飛んでいる。こんなに速く飛翔するのだ!優雅に舞うように飛翔すると勝手に思い込んでいた。厳しい環境の中で逞しく生きる姿に襟を正す思いだった。2018年にマルス駒ヶ岳蒸溜所で蒸留し、バーボンバレルで熟成したモルト原酒3樽を選びヴァッティングした、「高山蝶の気品」を連想させるトリプルカスク・シングルモルトウイスキー。」ラベル写真・文「荻野秀一」氏。

引用:マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク ミヤマモンキチョウ | ジャパニーズウイスキー | 本坊酒造 公式サイト

2-1.テイスティングノート

香り ジューシーな桃、パイナップル、シトラスシロップ、ハチミツ、バニラエッセンス
味わい 桃のコンポート、バニラアイス、レモンキャンディ、ジンジャー
余韻 ジューシーな果物のような酸味のある甘み、スパイス感が残る

2-2.商品スペック

アルコール度数 57%
酒別 シングルモルトジャパニーズウイスキー
樽種 バーボンバレル
内容量 700ml
販売本数 806本
希望小売価格 15,400円(税込)
発売日 2024年12月

3.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

4.価格

4-1.メーカー希望小売価格

商品名 マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク『ミヤマモンキチョウ』
容量 700ml
希望小売価格 税込:15,400円

4₋2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売は、39,000円~43,000円程となっています。※2024/12/25時点)

4-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでは、出品は確認できませんでした。※2024/12/25時点)

4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトででは、現在出品されていません。※2024/12/25時点)

4-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:4,620円 30ml:3,080円、15ml:1,540円  などの少量でも提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

5.マルスモルト ル・パピヨンシリーズについて

「マルスモルト ル・パピヨン」シリーズは、ウイスキーの熟成環境を形成する日本の四季折々の気候風土、その自然環境の素晴らしさを、日本に生息する蝶をモチーフに表現したシリーズです。

No 商品名 カスク ボトリング数 価格(税込)
第1弾 オオルリシジミ アメリカンホワイトオーク 599本 10,450円
第2弾 アオスジアゲハ バーボン樽 215本 9,900円
第3弾 ミヤマシロチョウ アメリカンホワイトオーク 585本 9,900円
第4弾 ツマベニチョウ バーボン樽 182本 12,100円
第5弾 ミヤマカラスアゲハ
※【WWA 金賞】
アメリカンホワイトオーク 560本 11,000円
第6弾 イシガケチョウ  シェリー樽 464本 11,000円
第7弾 ギフチョウ アメリカンホワイトオーク 576本 13,200円
第8弾 ヤクシマルリシジミ バーボン樽 469本 12,100円
第9弾 クモマツマキチョウ シェリーバット 643本 12,100円
第10弾 クジャクチョウ
※【WWACategory Winner
シェリーバット 635本 12,100円
第11弾 モンキアゲハ バーボンバレル 433本 11,000円
第12弾 マルスモルト ル・パピヨン 小松孝英 エディション アメリカンホワイトオーク 365本 297,000円
第13弾 アイノミドリシジミ 梅酒樽 567本 13,200円
第14弾 ヒメシロチョウ バーボンサクラヘッドカスク 567本 12,100円
第15弾 ミヤマシジミ シェリーカスク 818本 14,300円 
第16弾 ナガサキアゲハ シェリーカスク 621本 15,400円
第17弾 ルーミスシジミ バーボンバレル 578本 15,400円
第18弾 ミヤマモンキチョウ バーボンバレル 806本 15,400円

こちらのシリーズすべてがシングルカスクもしくはダブルカスクなどの少量でボトリングされているので、毎回限定本数はとても少なく、希少性の高いジャパニーズウイスキーのひとつです。

商品詳細と過去シリーズはコチラ

6.メーカー

会社名 本坊酒造株式会社
設立 1872年
本社所在地 〒891-0122; 鹿児島県鹿児島市南栄三丁目27番地
所有蒸留所 マルス信州蒸溜所、マルス津貫蒸溜所

 

蒸留所名 駒ヶ岳蒸溜所
所在地 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村4752-31
操業開始 1985年

鹿児島の地で日本の蒸留酒「焼酎」造りに邁進していた本坊酒造が、ウイスキー製造免許を取得したのが1949年。それ以来、「いつか日本の風土を活かした本物のウイスキーを造りたい」と夢を抱き続けていました。
鹿児島でのウイスキー製造から数年経た後、1960年に山梨にワインとウイスキー製造のための工場「マルス山梨ワイナリー」を設立。そして、本格的にウイスキー造りに取り組むために、さらなる理想の地を探し求めました。

澄んだ空気の寒冷地であり、しかも適度な湿度と良質な水に恵まれていることなど、ウイスキー造りのための自然条件は大変厳しいものがあります。
こうした条件を満たす土地を探し求め、1985年ウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にマルス信州蒸溜所を開設致しました。

1992年にウイスキー需要低迷により蒸留を休止。その後、世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめる中、ウイスキー需要が回復傾向にあった2009年に蒸留再開を決意し2011年2月より再スタート。

2020年9月、35年ぶりの全面リニューアル。投資額は約12億円。
2019年5月から、老朽化した設備の改修とウイスキー増産を見据えた樽貯蔵庫施設の整備やウイスキー造りの見学を目的にしたウイスキー蒸留棟(樽貯蔵庫を含む)と、オリジナルウイスキーやグッズ販売などを目的にビジター棟を新設。

既存の設備及び施設を改修し、新設したウイスキー蒸留棟は1,996㎡(延床面積、約2,500樽収容予定の樽貯蔵庫含む)、ビジター棟は746㎡。

2024年3月1日より、シングルモルトウイスキーブランド「駒ヶ岳」との統一性を図る事を目的に、蒸溜所名を「マルス信州蒸留所」から「マルス駒ヶ岳蒸溜所」へ変更。

引用:本坊酒造公式HP

■製造能力:原料麦芽1.1t/日
■原酒製造量:約700L/日、約185KL/年(2020年度予定)
■主要な設備:麦芽粉砕機1基、マッシュタンロイテル(糖化槽)6KL×1基、ステンレス発酵タンク6KL×3基、ダグラスファー木槽発酵タンク(移設)6KL×3基、初溜釜(移設)

駒ヶ岳蒸溜所の情報はこちら↓もご覧ください。

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マルスモルト ル・パピヨン トリプルカスク ルーミスシジミ 700ml 55% 限定578本 箱付 未開栓 本坊酒造 シングルモルト ウイスキー
ノーブランド品

7.まとめ

今回のパピヨンシリーズは駒ヶ岳原酒のみを使用したトリプルカスクとなりました。カスクナンバーも連番でほぼ同時に樽詰めされ、6年近く熟成を経たものになります。屋久島熟成庫のものが使われている表記はないですが、かなりジューシーかつ黄色いフルーツも感じるような仕上がりになっています。

通常の駒ヶ岳とは違った一面の見れる今作、是非ご賞味ください。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
Ryuhei Oishi

北海道出身 bar新海虎ノ門店のバーテンダー。
都内のレストランで従事し、日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。
自身の知識の少なかった日本のウイスキーに興味を持ち、bar新海に就職。蒸留所へ行き、造り手の方々に話を聞き、その情熱・情報をバーテンダーとして伝搬するべく、JWDに参加。

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