【レビュー】シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ

ウィスキーレビュー
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ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

力強く男性的と言われている「シングルモルト余市」にたいして華やかで軽やかな味わいの「シングルモルト宮城峡」その女性的とも言える繊細な味わいに辛口シェリー樽でフィニッシュした非常にユーモアに長けた一本。

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1.メーカー

ニッカウヰスキー株式会社

設立 1934年(昭和9年)
本社所在地 〒107-8616 東京都港区南青山5丁目4番31号
所有蒸留所 余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所、ベンネヴィス蒸留所

2.蒸留所

宮城峡蒸溜所

所在地 〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地
操業開始 1969年

北海道・余市で第一の蒸留所をスタートさせてから約30年。 「異なる蒸留所で生まれた複数の原酒をブレンドすることで、ウイスキーはより味わい深く豊かになる」という信念を抱く竹鶴政孝にとって、第二の蒸留所はどうしても必要でした。 竹鶴が選んだ地は仙台・宮城峡。広瀬川と新川というふたつの清流に恵まれた緑豊かな峡谷。竹鶴は初めてこの地を訪れた時、新川の清流で持っていたブラックニッカを割って飲み、味わいを確認。その場で蒸留所建設を決定したと言われています。 宮城峡蒸溜所が誇るのが「カフェ式連続式蒸留機」。 導入当時、すでに旧式とされていた蒸留機です。旧式だからこそ雑味となる成分が残りやすいのですが、技術によってそれを原料本来の香りや甘みに変えることができるため、竹鶴はあえてこの旧式蒸留機を選びました。宮城峡蒸溜所では、今なお竹鶴の情熱を受け継ぐ人々がウイスキーのおいしさを求め、さまざまな試みを続けています。

画像出展:宮城峡蒸溜所|NIKKA WHISKY

宮城峡蒸留の詳細情報は、こちらの記事もご覧ください。

メーカー(蒸留所) 宮城峡蒸溜所 | ジャパニーズウイスキ...
「宮城峡蒸溜所」の記事一覧です。

3.商品名と写真

シングルモルト宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ
singlemalt  miyagikyo manzanilla wood finish

4.特徴

華やかで軽やかな味わいの「シングルモルト宮城峡」を、マンサニーリャ樽でさらに熟成させ、まろやかな甘さとやわらかな苦みが調和した味わいが特長。ドライフルーツや、ココナッツ、ミルクチョコレートを思わせる甘い香りに加え、樽由来の少しほろ苦い余韻を楽しめる。
スペイサイドの華やかさとフルーティさに加え、シェリー樽由来の黒いベリー、プラム感が加わった1本
女性的と言われる宮城峡に辛口シェリー樽の香りをプラスし、バランスの取れた一本に仕上がっている。
※「マンサニーリャ」とはスペイン南部のサン・ルーカル・デ・バラメーダ地区で熟成された、辛口のシェリー酒のひとつです。サン・ルーカル・デ・バラメーダ地区は海沿いに位置しており、海の影響を存分に受けたシェリー樽はソレラシステム(ワインの継ぎ足し)で50年以上熟成を重ね、さらに貴重な樽材「アメリカンホワイトオーク」使用とまさにスペシャルなウイスキーと言えます。

4-1.テイスティングノート

香り ドライフルーツの香りに、ショートケーキのような甘酸っぱい香り
味わい 甘味のある柔らかな味わい
余韻 ピートのほろ苦い余韻

(引用元:アサヒビール株式会社

4-2.商品スペック

アルコール度数 48%
酒別 シングルモルトウイスキー
樽種 マンサニーリャ樽
内容量 700ml
販売本数 4,000本
希望小売価格 16,500円(税込)
発売日 2018年9月26日(水)

5.受賞歴

現時点では受賞歴はありません。

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 シングルモルト 宮城峡 マンサニーリャウッドフィニッシュ
容量 700ml
希望小売価格 税込:16,500円

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでは約25,000円程度(※2021/2/17時点)でプレ値が付いていますが、そもそも出回っていないのでメルカリには出品数ゼロの状態です。

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安22,002円、最高71,000円、平均36,866円(※2021/2/17時点より過去120日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、35,000円程で入手できます。

6-5.BAR新海での提供価格

当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、45ml:5,500円 30ml:3,740円 15ml:1,870円にて提供しております。

「BAR新海」のご案内
Japanese Whisky Dictionaryが運営する「BAR新海」は、東京都港区に3店舗。当サイトで紹介しているジャパニーズウィスキーをはじめ、国産のジンやビールなども取扱い。オリジナルカクテル、フレッシュフルーツカクテルなども人気。食事も豊富で1件目からも利用可能。

7.まとめ

宮城峡らしい樽感から更にマンサニーリャ特有の濃厚さを加味しておりかつ独特の硫黄の香りがあるので、いわゆる飲みやすさや初心者向け、というよりも新たな宮城峡の魅力を感じられる一本。
香りが独特なものの口に含めば、宮城峡の優しいマイルドな甘味が顔を出してくれます。
余市が男性的で宮城峡は女性的だとすれば、マンサニーリャウッドは中性的と言えるでしょう。
中々トリッキーだからこそよりプレミア感も増しています。
宮城峡を飲み馴れている方にこそぜひチャレンジして頂きたいですね。

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最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍

世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。

(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号

【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所

(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー

世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。

(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)

日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。

(4).新世代蒸留所からの挑戦状

2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。

(5).ウイスキーライジング

2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。

(6).ウイスキーと風の味

1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。

この記事を書いた人
万代 竜一

福岡県福岡市出身
福岡にある中洲のBARで14年間修行後、俳優業での活動の拡大も兼ねて2018年上京。俳優佐藤二朗氏作の舞台にて東京初舞台を踏む。特技はギターとビール好きが高じてビール銘柄をブラインドで当てられる事。
最初はウイスキーを飲み慣れておらず苦手だったものの、深く知るにつれて作っている人達の想いが強い事に感銘を受けて、作り手の方達を知ってもらえる一助になれば、と思いJWDに参加。現在はウイスキーが大好き。

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