2015年8月で終売となっていた余市のエイジング商品から今回、余市10年が復活!!
当時原酒不足を理由に余市「10年」「12年」「15年」「20年」、宮城峡「10年」「12年」「15年」を終売。このまま原酒不足の状況が続けば、「余市」「宮城峡」「竹鶴」の3つのブランドが共倒れになりかねないということで、「竹鶴」に生産を集中する方針を決めた経緯がありました。
北海道先行発売で7月26日に、全国発売は11月15日。
熟成年数を表記したエイジング商品は2015年以来7年振りの発売となります。
2020年3月には竹鶴17年・竹鶴21年・竹鶴25年の終売が発表され、ニッカウヰスキーの商品ラインナップからヴィンテージ(年数表記あり)ウイスキーが姿を消してしまいましたが嬉しい復活となります。
年間9,000本で価格は8,800円(税込)ということで、価格に関しては昨年リリースされた「NIKKA DISCOVERYシリーズ」の余市ノンピーテッド・宮城峡ピーテッドがノンエイジ商品にも関わらずそれぞれ22,000円(税込)という高価格帯でしたので、今回はウイスキー愛好家の方々にはとても嬉しい価格設定になっております。
1.どこで買える?
年間で9,000本という極めて少数生産のようです。入手困難が予想されます。
まずは北海道にて先行発売されますので発売日当日「余市蒸溜所」の売店は要チェックです。売店に並ぶかどうかは定かではございません。仮に並んだとしても即完売も予想されますね。売店のみ利用の場合は現在「蒸溜所見学の予約不要」のようです。
あと、海外での販売も予定しているとのことなのでもしかしたら「空港免税店」などでもお目にかかることがあるかもしれません。
2.シングルモルト余市10年
『シングルモルト余市10年』は、熟成を重ねた余市モルトがもたらす、力強く重厚な味わいが特長のシングルモルトウイスキーです。ウッディで甘いオーク樽の香りや、熟したバナナのような果実の香り、力強く複雑なモルトの香りを感じられます。また、洋梨のような甘酸っぱさと燻製を思わせるピーティーな味わいで、重厚なコクとピートの香ばしさが調和した心地よい余韻が長く楽しめます。パッケージは、“余市”と“10年”の文字を堂々と配し、ラベル資材に和紙を使用することで、上質な雰囲気を演出するとともに、ラベルのベースカラーを『シングルモルト余市』より濃くすることで熟成感を表現しました。海外での販売も予定しています。
引用:『シングルモルト余市10年』7月26日北海道先行発売|ニュースリリース2022年|アサヒビール
製品名 |
シングルモルト余市10年 |
---|---|
酒 別 | シングルモルトジャパニーズウイスキー |
原材料 | モルト |
樽 種 | ー |
詰本数 | 年間9,000本(日本国内) |
度 数 | 45% |
価 格 | 希望小売価格:8,800円(税込) |
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。