この「山崎」は、ウイスキーが好きな方も、そうでない方も名前くらいは知っているというほど、日本で一番有名なウイスキーかと思います。日本のウイスキーが世界的に認められるようになり、日本のウイスキーの代名詞になったと言っても過言でないでしょう。
と言う事で、「山崎18年」について詳しく説明していきたいと思います。
0.最新更新情報
2024年8月2日更新
山崎シリーズの中でも一際、オリエンタルさをまとう『山崎18年』。2012年頃まで比較的、手頃な価格での入手も可能でした。
詳細な商品レビューは記事内にも書いておりますが、山崎シリーズの世界的な人気に火がつき、生産の安定を図るべく価格改定が何度か行われました。最新のメーカー希望小売価格は記事内の価格から更に改定され、税抜きで「55000円(2024年4月1日メーカー出荷分より)」となっております。
それでも特別なひと時をエレガントに演出してくれるのが山崎18年。大切な人。大切な時間。思い出に残したいワンシーンに寄り添えるウイスキーです。
商品名 | 旧価格 | 新価格 |
シングルモルト山崎18年 | 32,000円(税別) | 55,000円(税別) |
2022年6月16日更新
2022年4月1日のサントリーウイスキー価格改定に伴い、シングルモルト山崎18年のメーカー希望小売価格が下記の通り改定となりました。
商品名 | 旧価格 | 新価格 |
シングルモルト山崎18年 | 25,000円(税別) | 32,000円(税別) |
1.商品名と写真
シングルモルト山崎18年
SingleMalt Yamazaki 18year
2.特徴
奥行きのある、圧倒的な熟成感!
シェリー樽熟成由来の甘いドライフルーツや香ばしいチョコレートの香りが印象的。ミズナラ樽の長期間熟成原酒も潜む熟成感と奥行きのある味わい。
酒齢18年以上のシェリー樽熟成原酒を中心にじっくりと後熟したフルボディタイプ。圧倒的な熟成感を堪能できる逸品!
2-1.テイスティングノート
香り | レーズン、杏、チョコレート |
味わい | 蜂蜜のような甘さ、甘酸っぱさ、スパイシー |
余韻 | 熟した果実感、甘酸っぱさ、長く深い余韻 |
2-2.商品スペック
アルコール度数 | 43% |
酒別 | シングルモルトウイスキー |
樽種 | ミズナラ樽、シェリー樽ほか |
内容量 | 700ml |
販売本数 | – |
希望小売価格 | 55,000円(税別) |
発売日 | 1992年 |
3.受賞歴
- 2020 ISC 金賞
- 2019 ISC ダブルゴールド
- 2018 ISC 金賞
- 2015 SWSC ベスト アザーウイスキー賞
- 2015 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2014 ISC 金賞
- 2013 ISC 金賞
- 2013 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2012 ISC トロフィー(最高賞)
- 2011 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2010 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2010 ISC 金賞
- 2009 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2008 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
- 2007 ISC 金賞
- 2006 IWSC トロフィー(最高賞)
- 2005 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
※1)ISC:Internationl Spirits Challenge(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)
※2)SWSC:San Francisco World Spirits Competition(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)
※3)IWSC:International Wine & Spirit Competition(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)
4.価格
4-1.メーカー希望小売価格
商品名 | シングルモルト山崎18年 |
容量 | 700ml |
希望小売価格 | 32,000円(税込:35,200円)※2022年4月1日改定価格 55,000円(税込:60,500円)※2024年4月1日改定価格 |
超品薄状態の為、この定価での小売店販売は皆無という状況です。
4-2.メルカリでの転売価格 ※2024年8月21日更新
メルカリでの転売価格は89,999円〜120,000円前後の価格帯で、活発に取引が行われている印象です(※2024/8/21時点、当社調べ)しかしながら嘆かわしい事に、最近では偽造品が一部で出回るなどの報告も耳にしております。画像のみでその真贋を見極めるのは、非常に難しいという事も付け加えておきます。
4-3.ヤフーオークション落札価格 ※2024年8月21日更新
最新のヤフーオークションでの落札価格は、85,000円〜99,000円程の価格帯中心での取引となっております。(※2024/8/21時点)
やはり、品薄且つ店頭購入が難しい希少性から、ヤフオクでも定価を下回る事はありません。即決価格の最安値も参考程度(※こちらも2024/8/21時点調べ)に載せておりますが、96,000円でした。
4-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon ※2024年8月21日更新
最新の通販サイトでの販売相場は121,000円〜150,000円代で流通しているようです。
4-5.BAR新海での提供価格
当サイトが運営する「BAR新海」では、1杯、 45ml:13,200円、30ml:8,800円、15ml:4,400円など少量でも提供しております。
5.メーカー
サントリースピリッツ株式会社
設立 | 1899年 |
本社所在地 | 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3 |
所有蒸留所 | ●日本 山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所 ●スコットランド アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所 ●アイルランド クーリー蒸留所、キルベガン蒸留所 ●アメリカ ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所 ●カナダ ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所 |
6.蒸留所
サントリー山崎蒸溜所
所在地 | 〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5丁目2−1 |
操業開始 | 1923年 |
山崎蒸溜所は、日本で最初のモルトウイスキー蒸留所として1923(大正12)年に開設。時代はまだウイスキーが一般の人には珍しいお酒だった頃「日本人の繊細な味覚にあった、日本のウイスキーをつくりたい」。その熱い想いを胸に、鳥井信治郎はウイスキーづくりに乗り出した。
信治郎は、あくまでも日本的な風土にこだわった。特に重要だったのが、「水」と「環境」。山崎は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)と言われる名水の里。
茶人・千利休も愛したこの地の水はウイスキーづくりに最適であった。さらに自然環境も申し分なかった。
京都の南西、天王山の麓の竹林が生い茂る山崎は、四季折々の変化が感じられる自然豊かな地。桂川、宇治川、木津川が合流する地点にあり、辺り一帯を山に囲まれているため、濃い霧がたちこめやすく温暖かつ湿潤な気候は、ウイスキーの熟成にとってまさに好条件でした。
「いいウイスキーをつくるには、この水とこの気候を持つ、山崎しかない」と、信治郎はこの場所をウイスキーのふるさとと決めました。
【サントリー山崎蒸溜所】
1923年 山崎蒸溜所建設。国内初のウイスキー蒸留所
1929年 国産ウイスキー第1号「白札」発売
1937年 「角瓶」発売
1984年 シングルモルトウイスキー「山崎」発売
1992年 シングルモルトウイスキー「山崎18年」発売
1998年 シングルモルトウイスキー「山崎25年」発売
山崎蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。
■シングルモルト山崎に関するその他の記事も是非ご覧ください。
7.まとめ
「山崎18年」を代表するように、この数年の間で日本のウイスキーが世界的なウイスキーコンペで数々の賞を受賞したことにより、世界からの評価が確固たるものとなりました。
国内での人気に火が付いたのも恐らく、世界からの評価受けてからだと思います。
日本人は、当初から世界に通用する美味しいウイスキーを安価に製造・販売していたのはお酒に携わる仕事をしてきた方なら当然ご存知と思います。
日本のウイスキーがこの数年で美味しくなったと言う事ではなく、「日本のウイスキーの素晴らしさに世界が気付き、日本人が再認識した」と言う事だと私は考えています。
残念ながら、流通量が激減してしまい価格高騰により気軽に飲めなくなってしまいましたが、お祝い事の時や、特別な日に特別な一杯として頂くのがよろしいのではないでしょうか。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.47 2024年12月号
【巻頭特集】
「新アイリッシュ・ルネッサンス[第2弾]」
【第2特集】
「日本のクラフト蒸留所最前線」
今号では北海道の厚岸と苫小牧、そしてクラフト蒸留所に麦芽を供給する中標津のクラフトモルティング社についても紹介します。さらに三島のウォータードラゴンと、ZEMONⅡが稼働する飛騨高山蒸溜所も再訪。
【連続ロングインタビュー】
第3回 ガイアフロー静岡蒸溜所 中村大航氏
【特別リポート】
遊佐蒸溜所の挑戦
第二期リニューアルが完了したサントリー白州蒸溜所
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。