県内でウイスキー造りに取り組む6つの蒸留所が連携しその魅力を国内外へ発信する「鹿児島ウイスキートレイル」が始動
9日に塩田知事の元を訪れたのは県内でウイスキー造りに取り組む蒸留所を持つ6つの酒造会社の代表です。互いに連携し鹿児島ならではの蒸留文化とウイスキーの魅力を国内外に発信しようと「鹿児島ウイスキートレイル協議会」を発足しました。
会議内容

「鹿児島ウイスキートレイル」始動!嘉之助蒸溜所を含む鹿児島県内6つのウイスキー蒸留所が連携し、「鹿児島ウイスキートレイル(KAGOSHIMA WHISKY TRAIL)」を2026年秋より始動します。発足にあたり、参加蒸留所の代表者が塩田康一鹿児島県知事を表敬訪問いたしました。ウイスキー文化が根付くスコットランドのスペイサイドやアメリカ・ケンタッキー州では、蒸留所を巡りながら、その土地ならではの自然や文化、人々との出会いを楽しむ旅が親しまれています。私たちも鹿児島で、ウイスキーを通じて地域の魅力を体感していただける新たな旅のかたちをつくりたいと考え、「鹿児島ウイスキートレイル」を立ち上げました。「鹿児島ウイスキートレイル」薩摩半島を巡る、6つの個性鹿児島には、各地域の風土や歴史が育んだ個性豊かな6つの蒸留所があります。 蒸留所を巡る旅を通じて、鹿児島の自然や食、文化、人々との出会いを楽しみながら、この土地ならではの魅力を感じていただければ幸いです。嘉之助蒸溜所は、「鹿児島ウイスキートレイル」を通じて、鹿児島ならではの蒸溜酒文化の魅力を発信してまいります。<参加蒸溜所>・小牧蒸溜所・嘉之助蒸溜所・日置蒸溜蔵・御岳蒸留所・マルス津貫蒸溜所・火の神蒸溜所(北から順に表記 )
各蒸溜所について
1.小牧蒸溜所

小牧蒸溜所は、2023年1月にウイスキー蒸溜所として始動しました。1909年創業の焼酎蔵を母体とし、長い歴史の中で培われた酒造りの技術を柔軟に取り入れたウイスキー造りを目指しています。
日本初となる屋久杉樽でのウイスキー熟成にも挑戦し、屋久杉がもたらす独特の円熟味と奥行きのあるフレーバーを追求しています。
2.嘉之助蒸溜所

「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」を掲げ、原酒造りから蒸留・熟成までを国内で行う嘉之助蒸溜所。140年以上にわたる焼酎造りの技と、吹上浜から届く潮風、日置特有の寒暖差が、夕日を思わせるメローな味わいを育みます。
蒸溜所では、製造現場や熟成庫を巡り、テイスティングを楽しめるツアーも開催しています。公式サイト:https://kanosuke.com/
3.日置蒸溜蔵

日置蒸溜蔵(HIOKI DISTILLERY)は、日置市日吉町において、長年の蒸留酒造りで磨いてきた発酵・蒸留技術を礎に、鹿児島発のグレーンウイスキー造りに挑む蒸溜所です。
ステンレス製ポットスチルで丁寧に蒸留した原酒を、姉妹蒸溜所である嘉之助蒸溜所で樽熟成。奥行きのある香味と、力強く個性豊かな味わいを生み出しています。
4.御岳蒸留所

鹿児島県薩摩半島の中央、標高約400mの丘陵地に位置する御岳蒸留所。錦江湾と御岳(桜島)を望む冷涼で貯蔵に適した環境と、毎分1,000L以上湧き出る豊富な天然軟水に恵まれています。
「きれいで香り高く、味わい深い」ウイスキーを目指し、原料を厳選。丁寧なものづくりを追求しながら、新たなウイスキーの可能性に挑戦し続けています。
5.マルス津貫蒸溜所

南さつま市加世田津貫にある本坊酒造発祥の地に、マルス津貫蒸溜所は2016年に開設されました。夏は暑く、冬は厳しい寒さとなる盆地特有の寒暖差が、ウイスキーに南国ならではの奥深さと力強さを育んでいます。
蒸溜所では製造設備を見学できるほか、隣接する本坊家旧邸「寶常」にて、限定ウイスキーの試飲やオリジナル商品の購入をお楽しみいただけます。
6.火の神蒸溜所

2023年、本土最南端の枕崎で始動した火の神蒸溜所。モルト・グレーンの製造設備、樽工房、貯蔵庫を同一敷地内に備える、世界的にも稀有な環境を有しています。
約半世紀にわたる焼酎造りの技と情熱、鹿児島の風土を融合した「RED PHILOSOPHY」を掲げ、芯のある「エレガントなウイスキー」を追求。新たな挑戦の旅を進めています。
今後の動向について
日置・嘉之助 蒸溜祭 2026-日置蒸溜酒トレイル

「日置蒸溜蔵(小正醸造)」と「嘉之助蒸溜所」二つの蒸溜所をトレイルのように巡りながら蒸溜酒文化を体験するイベントが、2026年10月25日(日)に開催決定。
蒸溜祭限定ボトルの販売、造り手による特別セミナー、オリジナルカクテル、地元グルメを楽しめるキッチンカー、ジャズライブなどイベントが盛り沢山、詳細について別の記事にまとめさせていただきますので是非そちらもみてください。
各蒸溜所、見学ツアーやイベンドの企画、準備を進めており当サイトもいち早く情報を追って発信して行きます。
最後に:ジャパニーズウイスキーのおすすめ書籍
世界的なトレンドを巻き起こしている「ジャパニーズウイスキー」の事をもっと知りたい、もっと勉強したいという方は、是非こちらの書籍をおすすめいたします。
(1).Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.58 2026年10月号
[巻頭特集]
スコッチウイスキー最前線2026 第2弾
バルヴェニー/モートラック/オルトモア/グレントファース/カブラック/ダンフェイル/ボニントン/グレンモーレンジィ
◆ビル・ラムズデン博士が語る グレンモーレンジィ ハリソン・フォード リミテッドエディション
[第2特集]
日本のクラフト蒸留所最前線
SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE/SETOUCHI DISTILLERY/丹丘蒸留所/野沢温泉蒸留所
◆野沢温泉蒸留所 ヨネダイサム氏 2つの製法が融合 初リリースの舞台裏
[ブランド解説&インタビュー]
◆サラ・バージェス氏に聞く 200周年を迎えるオールドプルトニーの魅力
◆二十四節気シリーズ完結! 厚岸蒸溜所の第二章 樋田恵一氏/立崎勝幸氏
◆五島つばき蒸溜所 東の果てと西の果て 二つの風景が重なるピーテッドジン
◆スピリッツ・リキュール工房ツアーで体感するサントリーのものづくり
[イベントリポート]
◆東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026授賞式
◆Whisky Festival 2026 in OSAKA
(2).ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー
世界的にも有名なウイスキー評論家で、ウイスキー文化研究所代表 土屋守先生の著書「ビジネスに効く教養としてのジャパニーズウイスキー」です。
ウイスキーの基礎知識、日本へのウイスキーの伝来、ジャパニーズウイスキーの誕生、広告戦略とジャパニーズウイスキーの盛隆、そして、現在のクラフト蒸留所の勃興まで。日本のウイスキーの事が非常にわかりやすくまとめられた一冊。
(3).ウイスキーと私(竹鶴政孝)
日本でのウイスキー醸造に人生を捧げた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。ただひたすらにウイスキーを愛した男が自らを語った自伝の改訂復刻版。若き日、単身スコットランドに留学し、幾多の苦難を乗り越えてジャパニーズ・ウイスキーを完成させるまでの日々や、伴侶となるリタのことなどが鮮やかに描かれる。
(4).新世代蒸留所からの挑戦状
2019年発売。世界に空前のウイスキーブームが到来しているいま、クラフト蒸留所の経営者たちは何を考え、どんな想いでウイスキー造りに挑んだのか。日本でクラフト蒸留所が誕生するきっかけを作った、イチローズ・モルトで有名なベンチャーウイスキーの肥土伊知郎氏をはじめとする、13人のクラフト蒸留所の経営者たちが世界に挑む姿を綴った1冊。
(5).ウイスキーライジング
2016年にアメリカで出版された『Whisky Risng』の日本語版であり、内容も大幅にアップデート。ジャパニーズ・ウイスキーの歴史が詳細に記述されているだけでなく、近年、創設がつづくクラフト蒸溜所を含む、日本の全蒸溜所に関するデータも掲載。そのほかにも、今まで発売された伝説的なボトルの解説や、ジャパニーズ・ウイスキーが飲めるバーなども掲載されています。
(6).ウイスキーと風の味
1969年にニッカウヰスキーに入社した、三代目マスターブレンダーの佐藤茂夫氏の著書。
『ピュアモルト』『ブラックニッカクリア』『フロム・ザ・バレル』の生みの親でもあり、なかでも『シングルモルト余市1987』はウイスキーの国際的コンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「ワールド・ベスト・シングルモルト」を受賞。
竹鶴政孝、竹鶴威の意志を引き継いだブレンダー界のレジェンドが語る今昔。


