【レビュー】シングルモルト白州12年

2022/6/16 【メーカー希望小売価格】等変更

サントリーのウイスキーと言えば「山崎」と思い描く人は多いと思いますが、山崎に並んで人気があるのが「白州」です。 「白州12年」は白州蒸溜所で育まれた12年以上熟成されたモルト原酒をヴァッティングして作られたウイスキーです。
白州蒸溜所は世界でも珍しいほど高地にあり“森の蒸留所”と呼ばれ、水などの自然環境、発酵槽や蒸留釜など設備の違いから山崎蒸溜所とは個性の異なる原酒を造りだしています。

白州12年が休売になった経緯とその後

1994年に発売された白州12年」は2018年6月をもって休売となりました。 日本でのウイスキー需要は1983年をピークに、その後はウイスキーの消費が低迷。90年代のバブルがはじけて以降まったくウイスキーが売れない時期が続き、各メーカーはウイスキーの製造量を縮小または休止しました。
そんな中、再度ウイスキー需要が上昇に転じたのは2009年。きっかけはサントリーが打ち出したハイボールでした。

今まで中高年が飲むお酒だったウイスキーをサントリーが若い人向けにハイボールとして訴求するとこれが大ヒット。更に追い打ちをかけるように世界的な品評会でジャパニーズウイスキーが次々と名誉ある賞を受賞し始めたことや、2014年に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』なども話題となり、国内外からジャパニーズウイスキーの需要が一気に上昇しました。
それらの煽りを受けたことと、ウイスキーの原酒は必ず樽熟成が必要で供給までに数年~数十年かかることからも、大幅な原酒不足を招いた結果、白州12年は休売となってしまいました。

各メーカーがウイスキー需要に気付き、フル生産体制に入ったのが2012年ぐらいのことです。蒸留所も設備を増強し原酒をフル生産で造るようになりました。熟成10年以上を実現するには単純に考えても2022年以降になりますし、例え2022年になったからといってすぐに原酒不足問題が解決するとは思えないのでまだ時間はかかるものと思います。

そのような状況下においてサントリーは2021年1月19日、白州12年」を3月30日に数量限定で再販売する。と発表しました。

再販売される白州12年も休売前同様に「白州蒸溜所」で12年以上熟成された原酒のみで造られ、アルコール度数43%、700mlで希望小売価格税別10,000円(税込み11,000円)と商品の規格・容量の変更は無い。年間販売数量は現時点では非公開です。瓶に貼るラベルは手漉きの越前和紙を採用し、英字ロゴの色を変更するようです。

引用:シングルモルトウイスキー「白州12年」再発売のお知らせ

1.メーカー

サントリースピリッツ株式会社

設立 1899年
本社所在地 〒135-8631 東京都港区台場2-3-3
所有蒸留所 ●日本
山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所
●スコットランド
アードモア蒸留所、グレンギリー蒸留所、オーヘントッシャン蒸留所、ボウモア蒸留所、ラフロイグ蒸留所
●アイルランド
クーリー蒸留所キルベガン蒸留所
●アメリカ
ジムビーム蒸留所、メーカーズマーク蒸留所
●カナダ
ハイラムウォーカー蒸留所、アルバータ蒸留所

2.蒸留所

サントリー白州蒸溜所

所在地 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
操業開始 1973年

日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、豊かな自然に恵まれた南アルプス甲斐駒ヶ岳のふもとに約82万平方メートルの豊かな森に、白州蒸溜所は完成しました。
仕込み水は森の湿潤な大気に包まれて、白州モルトは花崗岩に磨かれた清らかでやわらかな南アルプスの天然水を使用。日本ならではの四季の変化の中で長い間熟成され、香り立ちがよくすっきりした「白州」の味わいの源となっています。
2014年には10億円をかけてポットスチル4基増設し16基に。サイズや形状が異なるバラエティ豊かなポットスチルで原酒の作り分けをしています。貯蔵庫は天井の高いラック式。温度や湿度などは一切人の手で管理されず、自然に任せた状態で管理されています。

1973年 白州蒸溜所建設
1994年 白州12年発売
2006年 白州18年発売
2008年 白州25年発売

画像出展:サントリー公式 森の蒸留所

白州蒸溜所の詳細はこちらの記事もご覧ください。

3.商品名と写真

白州12年
Hakushu 12 year

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4.特徴

ほのかに感じるスモーキーフレーバー
ややスモーキーな麦芽を上面酵母を用いて、木桶槽で発酵。フルーティーでクリーミーなウォッシュ(発酵終了モロミ)を、直火蒸留釜で蒸留しホワイトオーク樽につめて白州の森の貯蔵庫で12年以上熟成。 名水百選の尾白川でも知られる南アルプスの清冽な天然水で仕込み、木桶発酵、直火蒸留を経て森の貯蔵庫で育まれた原酒はフルーティーで甘く、やわらかなスモーキーフレーバーが漂う軽快な口当たりです。

4-1.テイスティングノート

香り 甘く爽快な柑橘系の香りから柔らかく軽いピート香と緑溢れるフレッシュな香り
味わい ナッツ、バニラアイスの甘く香ばしい香味とスモーキーな味わい
余韻 青りんご、すだちのフレッシュなやや酸味を伴う余韻

4-2.商品スペック

アルコール度数 43%
酒別 シングルモルトウイスキー
樽種 ホワイトオーク樽など
内容量 700ml
販売本数 2018年6月販売休止
希望小売価格 11,000円(税込)
発売日 1994年(再販売:2021年3月30日)

5.受賞歴

2009年 IWSC金賞
2010年 IWSC金賞
2011年 SWSC最優秀金賞
2012年 SWSC金賞、ISC金賞
2013年 SWSC最優秀金賞
2014年 SWSC金賞
2016年 SWSC最優秀金賞

6.価格

6-1.メーカー希望小売価格

商品名 サントリーシングルモルトウイスキー「白州12年」
容量 700ml
希望小売価格 10,000円(税込:11,000円)

6-2.メルカリでの転売価格

メルカリでの転売価格は、22,500円~27,000円前後となっています。(※2022/6/16時点)

6-3.ヤフーオークション落札価格

ヤフーオークションでの落札価格は、最安22,000円、最高47,000円、平均29,642円(※2022/6/16時点より過去180日間の統計情報)

6-4.楽天、ヤフーショッピング、Amazon

通販サイトでも、66,000円~70,000円前後で販売されています。 (※2022/6/16時点)

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